熱々まぐろ鍋で菊正宗 … 「中央酒場(ちゅうおうさかば)」(横須賀中央)
「寒くなったら、まぐろ鍋(650円)を食べてみよう」
猛暑の夏ごろから、「中央酒場」に来るたびに、ずっとそう思ってたのです。
年明け初出勤の日(1月6日)から、毎日のように更新される「この冬いちばんの寒さ」。
そろそろ、まぐろ鍋計画も実行に移すとしようか!
そんなわけで、金曜日の今日、横浜市内での仕事を終えてから、横須賀にやってきました。
私の職場は、横浜市内の南部のほうにあるので、横須賀(横須賀中央)まで京急で17分(270円)、野毛(桜木町)までJRで15分(160円)で行くことができる。おまけに、この町そのものにも酒場が多いという、呑兵衛には実にありがたい場所なのでした。
さあ、「中央酒場」。
いつもお客が多い「中央酒場」ですが、ひとりだと、入れないということはない。
今日も、ズドォ~ンと店の奥までを貫いている、長い長いカウンター席の中央あたり、ちょうどカウンターの内と外を行き来するために、ちょっとカウンターが途切れているところに空席があり、そこに座ることができました。
まぐろ鍋はたのむんだけど、まずはホッピー(450円)と、げそ天ぷら(450円)から始めましょうかね。
大学時代の同級生に、K君というのがいるのですが、私と同じ会社に勤めている。そのK君が住んでいるのが横須賀なんですね。
そのK君。横須賀の各酒場についても
K君の説によると、「中央酒場」とゲソ天、「ぎんじ」とモツ揚げ、「忠孝」と満州焼きは、切っても切れない関係にあり、それらの店に行くと、まずは必ずその料理を注文するんだそうです。
料理の出が速いのも、「中央酒場」の大きな特長のひとつ。げそ天ぷらも、あっという間に出てきました。
この店のゲソ天のどこがすごいか。
ゲソ天の具材は、スルメイカの足なのですが、その足の付け根の、太い部分だけが使われているのです。しかも、足2本をつなげたままカットしているので、付け根の部分はつながっていて、全体として太い「V」の形になっている。
だから、その弾力感とボリューム感がいいんですねえ。
熱々でおいしい間に、ものすごい勢いで食べてしまいたい。そしてまた実際に、ものすごい勢いで食べてしまっている。
それがこのゲソ天の、最大の欠点ですねえ。
時間をかけてチビチビとやりたいときの
そんなわけで、ゲソ天を食べる速度に合わせて、1杯めのホッピーも、グビッと終了。
「お酒(400円)を燗で。あと、まぐろ鍋(650円)をお願いします」
いよいよ、満を持して、まぐろ鍋です。
マグロは、この地域全体で、広く親しまれている魚のひとつ。なにしろすぐ近くに、マグロの陸揚げ全国2位の三崎漁港がありますもんね。
だから、この店でもマグロ料理は豊富。まぐろぶつ(550円)、まぐろ刺身(600円)、まぐろ鍋(650円)、まぐろ納豆(550円)、まぐろ照焼(500円)、まぐろバター(500円)、まぐろ唐揚げ(500円)、まぐろ串かつ(500円)などを、一年中、食べることができます。
まぐろ鍋だって、私が「寒い冬に食べよう」と思っただけで、お店としては、猛暑の夏にだって、普通に出してくれます。
そのまぐろ鍋、なんと、店主自らが調理してくれている様子。いろんな料理の出が速い「中央酒場」にあって、まぐろ鍋はしっかりと時間をかけて作ってくれるんですね。(といっても、まぐろ鍋の出が特に遅いわけではありません。ほかの料理と比べると、やや遅いかな、という程度です。)
さあ、ぐつぐつと沸く、熱々のまぐろ鍋が出てきましたよぉ。
どじょうの
その半熟玉子をプツンとつぶして、とろりと流れ出た黄身をたっぷりとからめながら、マグロの身をひと切れ。
ん~~ん。あったまるのう、うまいのう!
そして燗酒。お酒は灘の「菊正宗」です。
白ネギとマグロは、もともと相性抜群。この二つの材料を使った東京下町の郷土料理、「ねぎま鍋」もあるぐらいですもんね。
ここ「中央酒場」のまぐろ鍋は、豆腐もうまい。豆腐を、まぐろの切り身とほぼ同じ厚さ、大きさに切り分けてるのがいいんだろうなあ。
1時間20分ほど楽しんで、今日のお勘定は1,950円でした。どうもごちそうさま。
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