特別定食は豚鍋ライス … 「はまや食堂」(杉田)
今日の特別定食(980円)の主菜は
いつもは主菜1品に、副菜は3品から2品を選ぶのが特別定食ですが、今日のように、鍋物などが主菜になる場合は、構成がちょっと変わります。
今日は、「小松菜おひたし」または「じゃが煮付け」と、「大根おろし」または「お味噌汁」という二つの選択肢があって、それに小ライスが付きます。
だから、注文の仕方も、いつもとちょっと違う。
「特別定食を、小松菜と大根おろしで。ごはんは後からお願いします」
お通し(サービス)の枝豆で、大瓶ビール(キリンラガー、480円)を飲んでいるところへ、まずは小松菜おひたし(単品200円)と、大根おろし(単品100円)が出てきます。
じゃが煮付け(単品200円)にも引かれるものはあったのですが、あとで熱々の豚鍋が出てくるので、副菜は冷たいものを選んだのでした。
2品の副菜で、大瓶ビールを飲み終えるちょうどそのころ、固形燃料の卓上コンロとともに出てきたのが豚鍋です。
「できあがってますので、そのままお召し上がりください」
と女将さん。ここの鍋物は、奥の厨房で仕上げてから、卓上コンロと一緒に出してくれるのです。つまり、卓上コンロは加熱用というよりも、保温用なんですね。
その豚鍋。その名のとおり、主役は豚肉なんですが、白菜や玉ネギ、白ネギ、ニンジン、春菊などの野菜に、豆腐や
味付けは、関東の定番である、醤油、みりん、砂糖の甘辛い割り下。
秋田の地酒、美酒「
ポイントは、仕上げに入れた生卵を、どの時点で食べるか、ってところにあります。
私はいつも、この生卵をまっ先に小鉢に取る。それをプツンとつぶして、煮汁をレンゲで2~3杯かけ、それをからめるようにしながら、各具材をいただくのです。
豚鍋は、この店の冬場の定番メニュー。単品なら680円、小ライスが付いた定食は830円で、いつでも食べることができます。
常連さんの中に、この豚鍋をこよなく愛している人がいるんです。
この人はいつも、豚鍋定食をライス大(プラス70円)で注文する。
取り皿(小鉢)を使わずに食べるのが、この人の食べ方の最大の特徴です。
ドン! と大盛りに盛られたごはんのてっぺんに、ちょっとくぼみを作り、まずそこに、周辺の白身がフツブツとかたまりかけた生卵を置いて、黄身をつぶして熱々ごはんの中に浸透させます。
しかるのちに、豆腐や玉ネギなどの具材を鍋から取っては、ごはんの上にのせて、ワッシワッシと口に運ぶ。
最初はごはんが盛り上がっているので、あまり具材はのせられないのですが、食べ進むにつれて、ごはんの上部に余裕ができてきて、のっける具材の量が増えていくのが面白い。
豚肉をごはんにのっけて食べ、豆腐をどんとのせて食べ、そして玉ネギをたっぷりとのせて、グイグイと食べる。
言ってみれば「豚鍋丼」みたいなものですね。
最後のほうになると、鍋の煮汁もごはんにかけて、簡易おじやのようにしてシャブシャブとかっこんでいる。
大盛りのごはんでも足りないぐらいの食べっぷりです。
これが、なんだかとてもとっても美味しそうに見えるんですね。
私自身は、そんなにたくさんは食べられないので、ほとんどの具材は燗酒のつまみとしていただいて、最後にちょっと残しておいた具材と、鍋の煮汁を、小ライスにのっけたり、かけたりしていただきます。
ん~ん、うまいっ。
鍋の煮汁まですべてを完食して1時間半ほどの
大根おろし、小松菜おひたし / 大徳利(燗) / 小ライスセット
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