豚肉と白菜の味わい鍋 … 「養老乃瀧(ようろうのたき)」(新杉田)
日曜の夕方、軽く刺身が食べたくなって、「じぃえんとるまん新杉田店」に出かけたところ、なんと今日は臨時休業。
「この近くで、刺身が食べられそうな店は?」
と考えて、すぐ近くにある「養老乃瀧 新杉田店」にやってきました。
ここは毎月、奇数回めの日曜日が定休日。今日は1月の第4日曜日と、偶数回めとなる日曜日だから開いていたんですね。
1956年に横浜市内に第1号店を開店して以来、今年で創業58年となる「養老乃瀧」グループ。
個人店のいいところである『地域に根ざし、お客との間に温かみある末永い関係を築ける』という特長と、チェーン店のいいところである『大量仕入れ、集中管理などのスケールメリットやネームバリュー』。その二つを組み合わせたフランチャイズシステムが「養老乃瀧」の特徴です。
ここ新杉田店の店内の雰囲気も、個人店とチェーン店の中間のような感じで、毎日のようにやってくる一人客も多い様子。
店で働いている人もまた、古くからここで働いているらしく、常連ひとり客たちとの、さりげなく親しげなやり取りは、まるで個人店(=普通の大衆酒場)のような感じです。
店内は、カウンター席あり、テーブル席ありで、総席数50席ほど。
常連のひとり客は、入口左手にある8人掛けの大テーブルに、入れ込みの相席で座っていることが多いようです。
このテーブル席からだと、テレビがよく見えるのです。
大テーブルの真ん中には、ちょうど目の高さに
私もその大テーブル席の一角に腰を下ろし、養老酎ハイのジャンボと、かんぱち刺身(550円)を注文します。
養老酎ハイというのは、いわゆる下町チューハイのことのようで、ちょっと褐色がかったチューハイが、くし切りのレモンを浮かべて出されます。
定価だと、サワーグラスで出される普通サイズが347円、ジョッキで出されるジャンボサイズが504円なのですが、ここ新杉田店では普通サイズが200円、ジャンボサイズは300円という特別価格で提供されます。
この特別価格。もともとは、早い時間だけのタイムサービスだったのですが、今は『フルタイムサービス』ということで、どの時間帯に入っても、この価格で飲むことができます。(養老酎ハイだけでなく、多くのサワー類がこの価格です。)
その養老酎ハイ・ジャンボと一緒に、まず出てきたのはお通し(221円)。今日のお通しは、小皿に1個の「煮はま」(ハマグリの煮もの)です。
その煮はまを食べ終えるころに、かんぱち刺身も出てきました。
腹の部分の、たっぷりと脂ののった大きな刺身が5切れ。
刺身メニューだけでも十数種類あるのですが、盛り合せを除くと、かんぱち刺身と中トロ刺身が、ともに550円で
かんぱち刺身で、突発的な「刺身食べたい病」が落ち着いたところで、次なるつまみを探します。
寒さの冬には、やっぱり鍋ものがいいかな。
ここ「養老乃瀧」には、ひとり用の鍋ものとして、湯豆腐(378円)、キムチ鍋(504円)、かき鍋(546円)、牛すきやき鍋(玉子付き、609円)、まるころホルモン鍋(683円)といった冬季限定メニューが並んでいます。
どの鍋にするかなあ、と思いながらも、改めて通常メニューも眺めていたところ、その中に「豚肉と白菜の味わい鍋」(504円)というのがあるのを発見。
豚肉と白菜!
呉で自炊していた時代に、とってもよくお世話になった組み合わせです。
鍋の中に、白菜、豚肉、白菜、豚肉、……と、層になるように積み重ねておいて、火にかけるだけ。
これを、ゆず胡椒を溶いたポン酢醤油でいただくと、日本酒でもご飯でも、進むこと進むこと。
簡単なのに、おいしい。冬場はほとんどこの料理だったような気がするなあ。
これをもらってみることにしましょう。
他の鍋ものは、固形燃料の簡易コンロと一緒に出されて、自分で仕上げていくのですが、この豚肉と白菜の味わい鍋は、厨房で仕上げてから、熱々の状態で持ってきてくれます。
スープにはあらかじめ味が付いていて、それをそのままいただくか、好みで添えられたゆず胡椒を溶きいれていただきます。
ん~ん。うまいっ。
ポン酢醤油で食べるのとは、また違う味わいですね。これもいい。
2杯めの飲み物として、緑茶割りジャンボ(玉露入り、300円)をもらいます。
となりの年配ひとり客は、店のおばちゃんから下の名前(=ファーストネーム)で呼ばれるほどの常連さん。だまって座ると、ライムサワーのジャンボ(300円)が出され、
「今日は、じゃがバターと餃子をもらおうか」
なんて注文しています。
このじゃがバター、正式名称は「北あかりのじゃがバター(塩辛添え)」(399円)。ホクホクのじゃがバターの上に、添えられた塩辛をのっけて、一緒にいただくんですね。うまそぉ~っ。今度、食べてみたいね。
私のほうは、豚肉と白菜の味わい鍋も食べ終えて、そろそろ〆のモード。
とはいうものの、まだ緑茶割りも半分ほど残っているので、つまみにもなって〆にもなるものがいいかな。
で、選んだのが「おにぎり」(2個336円、みそ汁付き)。具材は鮭・梅・明太の3種類から選べるので、つまみになりそうな鮭と明太にしました。
ちなみに、このおにぎりの他に迷った候補は、焼きおにぎり(2個336円、みそ汁付き)、キムチチャーハン(420円)、中華ちまき(336円)、塩焼きそば(399円)、海老入り焼ビーフン(441円)などでした。
ゆっくりと2時間ほどのくつろいで、今日のお勘定は2,211円。「超」が付くほど満腹になって席を立ちます。どうもごちそうさま!
「養老乃瀧」新杉田店 / お通し(煮はま)、養老酎ハイ・ジャンボ / かんぱち刺身
豚肉と白菜の味わい鍋 / 緑茶割り(玉露入り)ジャンボ / おにぎり(鮭・明太)
| 固定リンク
コメント
いつもありがとうございます。居酒屋全国チェーンのパイオニア『養老乃瀧』ですね。横浜が発祥地だとは知りませんでした。このような懐(ふところ)に、優しいお店はいつまでも続いてほしいですね。さて、私も白菜と豚肉の味わい鍋をお店(仙台市にある、北仙台店)に行く時には必ず食べますね。ただ、こちらの方ではコンロには乗っていないので、いつもこの後はラーメンセットにしたいなと、思っているのですが、店員さんに言えばOKかしら?それに養老チューハイはメニューを確認して、あったら飲んでみたいですね。横浜みたいに300円で出しているのかな?いずれにせよ「おひとり様」でも、楽に入れる養老乃瀧は良いですね。
投稿: 大越龍一郎 | 2014.02.06 05:31