骨まで美味い鰈煮付け … 「はまや食堂(はまやしょくどう)」(杉田)
月曜日なのでお酒は抜いて、休肝日にしようと「はまや食堂」にやってきました。
「はまや食堂」は、なにしろ食堂なので、お酒を飲まずに食事だけという客も多いのです。
店の前に到着して、いつものように店頭に掲示されている日替わりメニューを確認。
B定食(580円)は、フキの煮付けに、納豆、海苔、そしてライスセット。C定食(680円)はハムエッグと揚げ豆腐にライスセット。どちらも捨てがたい。
休肝日のときは、B定食、C定食のいずれかを選ぶことが多いのです。
特別定食(980円)は副菜が充実してるから、ついつい飲んじゃうんですね。
しかしながら、念のため特別定食も確認してみると、今日の主菜はなんとカレイの煮付け。
なぜ『なんと』という接頭詞が付くかというと、この店の魚の煮付けは、他にはあまりないタイプで、とても美味しいからです。しかも、通常メニューにはない料理なので、こうして特別定食に組み込まれたときに食べるしかない。早めに売り切れてしまうことも多い人気の品なのです。
これは困った。めったに登場しない魚の煮付けメニュー。今日は絶対にこれを食べなきゃなあ。
となると、お酒も飲まないわけにはいかない。しかたない。今日の休肝日はお預けだ。
入口引き戸をガラリと開けて店内へ。
「はまや食堂」の店内は小さくて、右手壁際に、壁に向かうカウンター席が4席あって、その奥に4人掛けのテーブル席。入口の左手には、2人掛けのテーブル席が、間をあけて3卓ならんでいて、その奥側に、店の物品置き場も兼ねた変形テーブルがあって、2人ほど座れる。
したがって、席数でいうと16席あるのですが、そこまで入るとかなり
右手奥のテーブル席に座り、いつものように『大衆食堂のフルコース』を注文します。
「ビールの大(480円)と、特別定食(980円)をオールで。ごはんは小(-20円)で、あとからお願いします」
『オール』というのは、本来は3品の副菜から2品を選ぶことになっているところを、3品すべてにしてもらうことです。単品価格が一番安いものの料金が追加されます。
今日の3品は、なめこおろし(180円)、ポテトサラダ(200円)、小松菜おひたし(200円)なので、なめこおろしの180円が追加料金ですね。
大瓶のビール(キリンラガー)は、お通し(サービス)の枝豆と、1品めの副菜である、小松菜のおひたしと一緒に出てきました。
しょっちゅう書いているとおり、ここ「はまや食堂」の大きな特長のひとつは、『野菜料理がおいしい』ということ。火の通し具合、ゆで具合がちょうどいいんですね。
小松菜おひたしも、軟らか過ぎず、硬すぎず。葉野菜のシャキシャキとした葉っぱの食感や、ほんわりと出てくる自然な甘みを楽しむことができます。こうなるともう、醤油はちょっとだけかけるぐらいで十分です。
その小松菜が残りわずかになったところで、ポテトサラダが登場。キュウリやニンジン、タマネギなどの、ポテト以外の具材もほどよく混ざっています。
さあ、出てきました。カレイの煮付け。
先に『この店の魚の煮付けは他にはあまりないタイプ』と書きましたが、揚げ煮というんでしょうか。片栗粉をつけた魚を揚げてから煮たものです。とろりとした
唐揚げと煮魚のいいとこ取りのような感じで、魚を楽しむことができるんですねえ。
最初に揚げてるから、ヒレや尻尾もカリカリと全部食べることができる。それもいいんだなあ。
副菜3品の残る1品。なめこおろしも出てきました。
カレイを食べては、合いの手になめこおろしをチビリチビリ。
うぅ~っ。これは絶対に燗酒だね。小さいの(280円)を1本、つけてください。
中骨の大きいもの以外は、すべて食べ切って、カレイの煮付けも完食。
小ライスのセットを出してもらって、添えられたデザートのバナナを食べて、『大衆食堂のフルコース』を食べ終えました。
最後に、女将さんが入れてくれる熱々のお茶で〆て、1時間40分ほどの滞在。今日のお勘定は1,920円でした。どうもごちそうさま。
休肝日にはならなかったけれど、ほんとうに美味しかったなあ!
店頭のメニュー / ビール、枝豆、小松菜おひたし / ポテトサラダ
なめこおろし / 美酒「爛漫」燗酒(小) / 小ライスセットとバナナ
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