名物の貝汁をつまみに … おでん「魚菜や(ぎょさいや)」(呉)
おぉ~っ、今日は
これは絶対にいただかないとなあ。
「魚菜や」は、もとは呉の屋台街の1軒として開店。現在の女将さんが、創業店主です。
その後、店舗を構えたときに「魚菜や」という名前になり、2回ほどの引っ越しを経て、現在の場所に定着しました。
近くでとれるアサリをたっぷりと使った貝汁は、その「魚菜や」の、昔からの名物料理。
「魚菜や」という名前を聞くと、今でも「あぁ。あの貝汁のお店でしょう?」という人も多いほどです。
ところが今は、女将さんのお眼鏡にかなうアサリが、なかなか手に入らないんだそうです。
だから貝汁も、いいアサリが手に入ったときだけに登場する、スペシャルメニューとなってしまったのでした。
久しぶりに呉に来て、「オオムラ亜」の生ビールでのどを潤したあと、2軒めとしてやってきたのは「魚菜や」です。
「魚菜や」は午後5時開店なので、たった今、開店したばかり。私が第1号のお客となりました。
女将ひとりで切り盛りする「魚菜や」。看板には、『おでん 魚菜や』とあるんだけど、実際にはおでんだけじゃなくて、おふくろの味といった感じのお惣菜もそろった、小料理屋のようなお店でもあります。
日本酒は、呉の地酒5種類。
最初は「宝剣」を冷酒でいただくと、今日のお通しは小鉢の白和えです。
この店のお品書きには値段は書かれていませんが、普通のサラリーマンがびっくりしない程度の値段。
たとえば今日は、イカ刺身、タコ刺身、小イワシ天ぷら、タコ天ぷら、ふきのとう天ぷら、まいたけ天ぷら、れんこん天ぷら、カキフライ、ぎんなん、菜の花のからし和え、鯛のあら煮、煮さば、鶏の唐揚げ、わけぎぬた、ふきの煮物、貝汁といったお惣菜が並んでいます。
小イワシ天ぷらや、タコ天ぷらは、瀬戸内海沿岸の町々では当たり前の料理なのですが、よそに出ると、あまり見かけないんですよねえ。鯛のあら煮や、煮さばにも引かれるなあ。
呉のアジやサバは、丸々と太っていて、おいしいのです。
チビチビと飲んでいると、呉市民が必ず(!?)読んでる月刊タウン情報誌、「くれえばん」の木戸編集長も、高校時代の同窓会に向かう前に立ち寄ってくれて乾杯です。
ここ「魚菜や」のことを紹介してくれたのが木戸編集長。その木戸編集長と初めてお会いしたのも、ここ「魚菜や」だったのです。(そのときのブログ記事は→こちら)
木戸編集長が同窓会に向かわれたところで、「宝剣」も飲み切って、次なるお酒として、「白鴻」を燗酒でいただきます。
つまみは、看板メニューの「おでん」にしようかな。
おでんの具材は、牛すじ、がんす、がんもどき、ロールキャベツ、大根、じゃが芋、こんにゃく、厚あげ、こんぶ、玉子、ごぼう天、きんちゃく、ウィンナー、はんぺんなど。
二つ並んだおでん鍋は、ひとつは関西風の透明な汁。もうひとつは関東風の濃い汁です。こして2種類の汁が用意されているのも、この店の大きな特長です。
呉ならではの「がんす」と、東京の「はんぺん」が、同じ鍋の中に同居してるのも面白いですね。
そんな中から今日は、牛すじ、がんす、しいたけをもらいます。
ここ「魚菜や」。私が呉にいるころは、土・日・祝日が定休日で、平日の5時から10時という営業時間でした。ところが、去年(2013年)の4月から、日・月が定休日で、それ以外の曜日は4時から9時半の営業になったのです。
だから、今日のように土曜日でも、ここで飲めるようになったんですね。
午後4時に開店しているというのは、まだあまり浸透していないらしく、早めにやってくる人は(今は)少ないそうです。早い時間帯、ねらい目ですよ!
「白鴻」に続いては、「千福」の燗酒を注文して、いよいよ貝汁です。
大きなお椀にたっぷりの貝汁は、アサリもたっぷり。アサリも、汁も、それぞれがとてもいいつまみになります。
あぁ~あ、うまいっ。貝汁もうまい、日本酒もうまい。
ゆっくりと3時間弱の酒場浴。今日のお勘定は3,000円でした。どうもごちそうさま。
店を出る間際に、スナック「Aki」のアキさんもいらっしゃって、お久しぶりのごあいさつができたのも良かったなあ。
さあ! 今夜は、まだまだ飲むぞ!
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