特別定食でフルコース … 「はまや食堂」(杉田)
上の写真は、「はまや食堂」の入口横に張り出されている「本日のおすすめ」メニュー。
この店に来ると、まずこのメニューを確認します。私の場合は、右から左へ。特別定食の内容を見て、次にB定食を見て、最後にC定食を見る。
『これにしよう!』とパッと決まる日もあれば、『ん~、どうしようかなあ』となかなか決まらない日もある。
今日はすぐに特別定食に決定。焼き魚(今日はサバ)が食べたかったし、つまみとしての
店内に入り、空いている席に座ると、女将さんが、
「いらっしゃいませ。きょうは?」と注文を聞きにきてくれます。
「大瓶のビール(480円)と、特別定食(980円)をオール(+200円)で。ごはんは小(-20円)で、後からお願いします」
これが私の『大衆食堂のフルコース』。
オールというのは、本来は3品から2品を選択する副菜を、3品とも全部もらうこと。3品の中で、単品価格が一番安いもの(今日の場合は3品とも200円)が追加料金になります。
大瓶のビールと一緒に出されるアミューズ(お通し)は、必ず枝豆です。
1杯めのビールをキューッと飲み干すこのときが大好き。『今日の仕事も終わったなあ』ということが、もっとも実感できる瞬間です。
手酌で2杯めのビールを注いで、ここからやっと落ち着いて枝豆にも手を伸ばす。ビールのお供として定番すぎるぐらい定番の枝豆ながら、やっぱり合うんですよねえ。
そして出てきたオードブル(前菜)の1品めはブロッコリーのサラダ。ゆで冷ましたブロッコリーにマヨネーズが添えられます。
「はまや食堂」は野菜がうまいっ。野菜の「ゆで加減」がちょうどいいんですね。ブロッコリーも硬過ぎもせず、やわらか過ぎもせず、まさに絶妙な「ゆで加減」。ほうれん草や小松菜のおひたしなんかの場合も、やっぱりその「ゆで加減」がすばらしいのです。
オードブルの2品めもサラダ。今度はポテトサラダです。
ここのポテトサラダは、ジャガイモの食感が残るタイプで、キュウリやニンジンなど、具だくさん。冷たいビールにも合いますねえ。
そして、フランス料理だとスープが出るところで、煮物です。今日の煮物は、カボチャの煮付けですね。
カボチャの煮付けと言いながらも、実際にはカボチャだけではなくて、インゲンやニンジンなどの野菜の他、さつま揚げや竹輪、コンニャクなども入って、これまた具だくさん。味のベースは醤油なんだけど、少~し甘みがある味付けがいい。
ビールを飲み切ったところで、秋田の美酒「
この燗酒を、ぐい飲みタイプの酒器で、お茶をすするようにズズッといただく。すると、
メインディッシュ(主菜)はサバの塩焼き。これは焼きたての熱々のうちに食べるのがいい。冷めると、身のジューシー感がなくなってしまうからね。
魚には醤油はかけず、添えられた大根おろしにちょっと醤油を垂らして、取り分けた魚の身と一緒に食べるのがおいしい。サバに限らず、サンマの塩焼きのときなども、そうやっていただくことにしています。
サバ焼きは、二つにカットしたサバ半身分が出されるのでボリュームもあります。今日は特別定食の一部として出されていますが、毎日の定番メニューとしてもサバ焼きはあって、単品だと530円、定食(ごはん、みそ汁、小皿のお新香付き)だと780円です。
特別定食の場合は、このサバ焼き定食(780円)に、単品価格200円の副菜2品と、少量のフルーツが付いて980円なんだから、特別定食がいかにサービス品であるかがわかりますよね。
サバ焼きを食べ終えて、燗酒は残した状態で、ごはんとみそ汁を出してもらいます。
みそ汁の具(豆腐など)や、小皿のお新香などをつまみながら酒を飲み、ごはんをちょっと食べてはまた酒を飲む。あったかいごはんと、あったかい日本酒もまた相性がいいんですよねえ。
デザートとして付いてくる今日のフルーツは、イチゴとヨーグルト。
最後に、女将が入れてくれるお茶を1杯いただいて1時間40分ほどのフルコース・ディナー。いい気持ちに酔って、今日のお勘定は2,140円でした。どうもごちそうさま。
南瓜煮付(かぼちゃにつけ) / 鯖焼(さばやき) / 小ライスセット
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