« シメサバつまみに燗酒 … 「はまや食堂」(杉田) | トップページ | 飲んでる人は1杯だけ … おでん「丸健水産(まるけんすいさん)」(赤羽) »

すっぽん鍋に舌つづみ … 鯉とうなぎの「まるます家」(赤羽)

すっぽん鍋に舌つづみ


 金曜日ながら祝日(春分の日)の今日は、かろうじて午前中(午前11時半ごろ)に「まるます家」に到着。本当はもっと早い時間に来たかったんだけどなあ。休みなので寝坊してしまった。

 横浜から赤羽までやってくる道すがら、今日の注文も決めてきました。

「大瓶ビール(550円)と、鯉のあらい(400円)。あとスッポン鍋(750円)をお願いします」

 これがその注文です。

 冬の間に、ここのスッポン鍋を食べようと思ってたのに、ふと気がつくと、もう春分の日。しかしながら、昨日の東京地方(雨でした)は、最高気温10℃とまだまだ真冬なみ。

『よ~し、この寒さの中でスッポン鍋だ!』

 と改めて気合を込め直しながら、やって来たのでした。

 予想どおり、あっという間に出てくるサッポロラガービールと鯉のあらい。これで飲んでるうちに、おいおいとスッポン鍋もできあがってくるだろう、という寸法です。

 店の看板にも『鯉とうなぎのまるます家』と書かれているとおり、この店の鯉とうなぎは本当においしい。

 その中でも、鯉のうま煮(800円)が、いちばん好きなんだけど、ボリュームがあるので、これを食べちゃうとスッポン鍋が食べられない。そこで今日は鯉のあらいからスタートしたのでした。

 キリッとよく冷えた鯉の身に、別皿で出される酢みそをつけていただく。っくぅ~っ。うまいのぉ。

 この店の鯉は、信州佐久の、特定の養殖業者から仕入れたもので、臭みなんてまったくない。あらいにしないでも食べられるので、「鯉の生刺なまさし」(600円)なんてメニューもあって、これもまた人気がある一品です。

 ちょうど鯉のあらいを食べ終えたタイミングで、スッポン鍋ができてきました。

 たまたまタイミングがあっただけということなんですが、心の中で「やった!」とガッツポーズ。ひとり呑みの場合、こんな小さなことだってなんだか嬉しいんですよねえ。

 しかも、今日のスッポン鍋は、スッポンの身の部分あり、エンペラの部分ありと、なんだかスッポンが多く入ってる感じがする。これもまた嬉しいなあ。

 大瓶ビールを飲み切ったところで、地元・北区のお酒、「丸眞正宗まるしんまさむね」(350円)を燗酒でいただきます。

 このスッポン鍋が750円で食べられるというのは、本当に驚くべきこと。こんな値段でスッポン鍋が食べられるお店、ここ以外には知りません。

 スッポン鍋をいただくときに大事なことは、スープを大切にしながら食べ進むこと。

 鍋を食べ終えたあと、残ったスープにプラス200円で、スッポン雑炊にしてもらえるのです。

 ちなみに、2階の座敷だと、最後の雑炊までセットになった、3~5人前のスッポン鍋を4,000円でいただくことができます。グループで行くときにはぜひ!

 ただし、人気のスッポン鍋は早い時間に売り切れることも多いので、早めの注文が必須ひっすです。(今日も12時40分には売り切れました。)

 さてさて。スッポン鍋の具は食べ終わりましたが、スッポン雑炊にいく前に、もうちょっと飲みたい。

 「丸眞正宗」の燗酒(350円)をもう1本もらって、つまみには『冷凍』と注意書きされている「かにみそ」(350円)を注文します。

 結果からいうと、これが大当たりの一品でした。

 「かにみそ」は、小鉢に盛られても、まだシャリシャリと固まったまま。

 これをひとかけ、箸で取って口に含むと、スッポン鍋と燗酒で温まりきった口の中に、シャキッとした冷たい感覚がやってくる。そして、ほんの数秒の間に、舌の上でジワァ~ンと溶けて、「かにみそ」の濃厚なコクと、自然な塩っけが口の中いっぱいに広がります。

 ここで燗酒をちびり。

 「かにみそ」の冷たい口当たりを打ち消すように入ってくる温かい燗酒と、「かにみそ」の濃厚な風味がよく合いますなあ! 幸せじゃ。

 最後にスッポン雑炊を作ってもらって1時間半ほどの酒場浴。今日のお勘定は2,950円でした。どうもごちそうさま。

140321a 140321b 140321c
鯉とうなぎの「まるます家」 / 鯉のあらい、大瓶ビール / すっぽん鍋

140321d 140321e 140321f
丸眞正宗(燗) / かにみそ(冷凍) / プラス200円で、すっぽん雑炊

店情報前回

《平成26(2014)年3月21日(金)の記録》

| |

« シメサバつまみに燗酒 … 「はまや食堂」(杉田) | トップページ | 飲んでる人は1杯だけ … おでん「丸健水産(まるけんすいさん)」(赤羽) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: すっぽん鍋に舌つづみ … 鯉とうなぎの「まるます家」(赤羽):

» 鯉のうま煮で丸眞正宗 … 鯉とうなぎ「まるます家(まるますや)」(赤羽) [居酒屋礼賛]
 「まるます家」は私が大好きな酒場のひとつ。  店全体(お店の人たちもお客も)が明るくて元気なのがいい。朝から飲めるのがいい。そして料理が安くてうまい!  そんなわけで、ブラジルから一時帰国した翌日に、さっそくここ「まるます家」にやってきたのですが、ものすごく残念なことに、たまたまの臨時休業日にぶち当たってしまい、入ることができなかったのでした。  今日は博多から新幹線で帰ってきて、その足でそのま... [続きを読む]

受信: 2015.02.17 08:31

« シメサバつまみに燗酒 … 「はまや食堂」(杉田) | トップページ | 飲んでる人は1杯だけ … おでん「丸健水産(まるけんすいさん)」(赤羽) »