« 路地の人だかりが目印 … やきとり「相模屋(さがみや)」(横須賀中央) | トップページ | 東京下町の一大観光地 … もつ焼き「宇ち多゛(うちだ)」(立石) »

生あげ、すじ、梅割り … おでん「あさひや」(日ノ出町)ほか

おでんで梅割り


『まだ午後4時半。金曜日の夜はこれからだ!』

 と「相模屋」を出たものの、「中央酒場」→「相模屋」のハシゴ酒で、お腹がいっぱい。

『少し時間をおいてから、3軒めにしよう』

 そう思い直して、横須賀中央駅から京急本線に乗り込み、京急線からの野毛のげへの最寄駅である日ノ出町に向かいます。

 速い電車で行けば30分かからずに着くところを、あえて乗り換える必要のない各駅停車に乗って、チンタラチンタラと眠りながら50分弱。

 酔いも少し醒めたし、胃袋にも、ちょっとはすき間ができたかな。

 でも、さすがにそんなには食べられないので、駅から近い「栄屋酒場」や、中華料理の「第一亭」は断念。まずは、おでんの「あさひや」をのぞいてみることにします。

 こんな早い時間(午後6時ごろ)に「あさひや」に来たのは、はじめてだなあ。

 いやあ。この時間帯でも、お客さんがいっぱいだ。

 この店は、入口引き戸のすぐ内側にカウンター席があるので、並んで座っているお客の背中が、すりガラス越しにわかるのです。

 でもまあ、L字カウンターの、すりガラス越しに見えない部分に空席があるかもしれないので、念のため、それも確認しましょう。

 ガラガラガラ…。

 引き戸を開けて、「こんちは」とあいさつしながら、戸のすき間から首を突っ込むと、ラッキーにもL字の右側手前のあたり(おでん鍋の前)には空席がありました。

 この店もまた『野毛の三杯屋』。酒類は3杯までしか飲めません。

「焼酎(390円)を梅割りでお願いします」

 ここに来ると、いつもこれですね。横浜で梅割り焼酎が飲める店は珍しい。

 そしておでんは、生揚げ(130円)と、すじ(130円)をいただきます。

 この店の「すじ」もそうですが、関東では「すじ」と言えば魚の「すじ」。白身魚のすり身に軟骨を加えてゆでたものを、おでんの出汁で煮込みます。

 西日本側では「すじ」と言えば牛すじなのにね。

 私がこの店に来るのは、午後8時から9時の間ぐらいのことが多い。その時間帯は、店内はほぼ常連さんたちで占められているんですね。

 ところが!

 午後6時の今の時間帯でも、同じ常連さんが多いんです。

 みんな、毎日のように、このぐらいの時間から店に来てて、夜の8時、9時までずっと飲んでるんですね。すごぉ~いっ。

 50分弱の電車の旅で、少しはお腹もすいたかと思ったんだけど、やっぱりそんなに食べられない。この状態で、満員でも8席ほどの店内に長居するのも悪いので、今日は梅割り1杯と、おでん2品で退散です。

 お勘定は650円。どうもごちそうさま。

 お腹はいっぱいだけど、飲み物だけなら、まだいけるかな。

 時刻は午後7時過ぎ。よしっ。「ホッピー仙人」だね!

「こんばんは~」

 なんてこと! 開店直後なのに、すでにほぼ満席。でもL字カウンターの角に1席だけ空きがあって、座ることができました。これ以降に入ってくるみなさんは、立ち飲みですね。

「サーバーの白黒、瓶の白黒、ぜんぶ有ります」と仙人。

「サーバーの白をお願いします」

 樽ホッピーも、瓶ホッピーも、中に詰められているホッピーは同じ。

 樽ホッピーは、生ビール用のサーバーで注がれるので、省略して『生ホッピー』と呼ばれることもありますが、ホッピーそのものが『生』であるわけではありません。

 ホッピーの回転が速い店にしか樽ホッピーは出してくれません。鮮度こそが樽ホッピーのうまさのみなもとなんですね。

 なので、樽ホッピーが置いている店では、樽ホッピーをもらうのがおすすめです。

 「ホッピー仙人」の場合は、樽ホッピーも、瓶ホッピーもどんどん出るので、どちらも新鮮。

 泡の感じを楽しみたければ樽ホッピーを。通常のホッピーの究極版を楽しみたければ瓶ホッピーをいただくといいのではないかと思います。どちらも1杯500円です。

 このホッピー1杯で、1時間ほどゆっくりとさせていただきました。どうもごちそうさま。

 飲みも足り、食いも足り。もうまっすぐ帰ればいいのに、〆の炭水化物は別腹なんですねえ。

 「ホッピー仙人」のある都橋商店街から、いつもはJR桜木町駅に出て帰るのですが、今日は関内方面へ。

 野毛にはチェーンの飲食店はあまりないのですが、となり駅の関内に出ると、日本にあるチェーンの飲食店は、ほぼそろってます。

 今夜はラーメンではなくて、そばが食べたくて、伊勢佐木モールの「富士そば」。天玉そば(440円)をいただきます。

 勤続30年の休暇も、これで終了。たっぷりと堪能させていただきました。

140314m 140314n 140314o
「あさひや」 / 「ホッピー仙人」 / 「富士そば」天玉そば

・「あさひや」の店情報前回) / 「ホッピー仙人」の店情報前回

《平成26(2014)年3月14日(金)の記録》

| |

« 路地の人だかりが目印 … やきとり「相模屋(さがみや)」(横須賀中央) | トップページ | 東京下町の一大観光地 … もつ焼き「宇ち多゛(うちだ)」(立石) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 生あげ、すじ、梅割り … おでん「あさひや」(日ノ出町)ほか:

» 週のまん中で野毛呑み … 「武蔵屋(むさしや)」(桜木町)ほか [居酒屋礼賛]
 週のまん中の水曜日。会社の仕事を終えて、野毛(のげ)へと繰り出します。  「武蔵屋」に到着したのは午後7時前。  運よく、カウンターの一番奥の席が空いていて、そこにすべり込むことができました。  「武蔵屋」の店内は、入って右手に6人ほどの小さなカウンター席があって、その中が厨房スペースになっています。  左手には4人掛けのテーブル席が3卓。  奥が小上がりになっていて、座卓の定数的には2人用が1... [続きを読む]

受信: 2014.05.27 22:46

» 早い時間はネタが多い … おでん「あさひや」(日ノ出町) [居酒屋礼賛]
 久しぶりの横浜。やって来たのは、おでんの「あさひや」だ。  現在の時刻は午後6時過ぎ。入れるだろうか?  この季節、両側から開くことができる入口引戸は、両側ともに開けられて、まん中に寄せられている。  そしてそこには、ずらりと並んだお客さんたちの背中が見える。  のれんをくぐって、店内に顔をつっこむ。  おぉ~っ、満席だ。 「一人なんですけど……」  念のため、そう女将さんに声をかけてみる。 「... [続きを読む]

受信: 2017.06.04 09:28

« 路地の人だかりが目印 … やきとり「相模屋(さがみや)」(横須賀中央) | トップページ | 東京下町の一大観光地 … もつ焼き「宇ち多゛(うちだ)」(立石) »