名物トリスハイボール … バー「ブリック(BRICK)」(中野)
『1964年(昭和39年)、当店は東京オリンピックの年に、トリスバーとしてオープンしました。日本のウイスキー文化の一時代を築いたトリス。30年を経た今、改めて飲んでみませんか? トリハイの他、ストレート、オンザロックなど、お客様のお好みでお試し下さい。』
中野のバー「ブリック」のメニューに書かれている言葉です。
土曜日、午後9時過ぎの「ブリック」は、運よく1階カウンター席の奥のほうに数席分の空席があり、すんなりと座ることができました。
ここに来ると、まずはやっぱりトリハイ(トリスハイボール、200円+税、以下、価格はすべて税抜き表記)ですね。
トリスは、戦後間もない昭和25(1950)年に、「サントリーウイスキー」(=角瓶)の弟ブランドとして誕生。その後、昭和30(1955)年ごろから、日本の各地に「トリスバー」ができ、トリハイがブームになったのです。
ここ「ブリック」もトリスバーとして開店したのですが、その後の高度成長期以降はトリスは置いていない時代がありました。
そのトリスが復活したのは昭和60(1985)年のこと。そのころブームになった酎ハイに対抗するために、トリハイを復活させたのだそうです。
大きめのグラスに、メジャーカップできっちりと1ジガー(45ml)分を計量して作られる「ブリック」のトリハイ。最後にピッとレモンピールで仕上げます。
このアルコール度数の強さも、量の多さも、酎ハイへの対抗戦略だったんですね。
トリスというのは、それほどいいウイスキーではない、というか、サントリーの中でも、もっともロークラスのウイスキーのはずなんだけど、この店で飲むトリハイは美味しいんですよねえ。
プロのバーテンダーがきっちりと作ってくれるからなのか、この店の
この店に入ると、まず飲みものを注文して、合わせて料理を1品、注文するのが普通の流れ。
飲みものも安いけど料理も安くて、マカロニサラダ、ポテトサラダ、冷やしトマト、オニオンスライス、野菜スティック、キスチョコ、レーズンバター、サラミ、ミックスナッツ、チーズ、フライドポテトなどが400円。
グリルサンドやピザ風チーズトースト、ハムエッグ、プレーンオムレツ、生野菜盛り合わせなどが450円。
フライドチキン、フランクフルトソーセージ、カニクリームコロッケ、オイルサーディンなどが500円。
もっとも高いものでも、スペイン風オムレツ、スモークドサーモン、スモークドタン、牛肉たたきなどの600円ですからねえ。
今日は、野菜スティック(400円)を注文。すると、注文した品とはかぶらないようなお通しを1品、出してくれるのです。今日のお通しはキスチョコでした。
すぐにトリハイ(200円)をもう1杯、おかわりして、野菜スティックをポリポリ。
この店では、ほとんどのお客さんがトリハイや角ハイなどを注文するので、シェイカーの出番が少ない。
『それじゃ1杯、シェイカーで作るカクテルをお願いしてみようかな』
ということで注文したのがギムレットです。
今日は荻窪で飲み始めて、この店で4軒め。飲めば飲むほど濃いお酒が飲みたくなるのは悪いクセだ。
明日の朝は、きっと目覚めが悪いんだろうなあ。
でも今は濃いお酒がうまいっ。ギムレットの甘さと酸っぱさがいいんですねえ。
ギムレットと一緒に出してくれた氷水をゴクゴクッと飲み干して1時間ほどの滞在。今日のお勘定は1,980円でした。どうもごちそうさま。
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