魚介は人手を介さない … 「本家鳥好(ほんけとりよし)」(呉)ほか
呉に帰ってきて、楽しみだったことのひとつが「本家鳥好」でいただく、アジの刺身とカキの刺身。
「お客さんに生で出すものは、なるべく人の手を介さないで仕入れる」
というのが、この店の大将・上瀬弘和(かみせ・ひろかず)さんのモットー。
店内の生簀(いけす)で泳いでいる魚(アジとメバルが多い)は、すべて大将自身が船を出して釣ってきたものです。
「とれてすぐよりも、生簀で2~3日泳がして、余分な脂が抜けたくらいのときが一番うまいんじゃ」
このアジが1尾1,500円から。刺身のほか、たたき、塩焼き、天ぷら、フライでいただくことができます。
今日は、会社の先輩と二人でやってきたので、丸ごと刺身にしてもらいましたが、ひとりで来た場合には、「半身を刺身で、残る半身を天ぷらで」といった注文も受けてくれるようです。
ぷっくりとよく肥えて、脂がのったアジの刺身は、わさび醤油はもちろんのこと、添えられた梅肉をちょっとのせて食べるのもうまいんですよねえ。
あぁ~っ。「水龍(すいりゅう)」の燗酒がよく合う。
カキについても「なるべく人の手を介さないで仕入れる」という信念は貫かれています。
店で出すカキは、半世紀(50年)以上ずっと、音戸は田原のカキ打ち場から、朝どれのカキを直接仕入れてきています。
このカキは、むき身ながら、小分けされた袋の中でまだ生きている。それを注文に応じて一袋ずつ開けて使うのです。
カキ自体にほんのりとした塩味があるので、なにもつけないでも美味しいのですが、わさび醤油をちょっとつけると、カキの旨みがぐんとふくらみます。醤油の力は絶大ですねえ!
一時帰国4日めの今日も、朝はやっぱりホテルの和朝食。昼もやっぱり社員食堂の天玉うどん(270円)。
そして、仕事終了後は、入社直後からお世話になっている会社の先輩と、「オオムラ亜」で待ち合わせて飲みに出かけます。
待ち合わせといっても、そこは「オオムラ亜」。『グッと一杯! 思わず二杯!!』では終わることがなく、それぞれ3杯ずつの生ビール(1杯500円)いただいたあと、2軒めとして「本家鳥好」に向かいます。
「本家鳥好」では、冒頭でご紹介したとおり、カキの刺身、アジの刺身を注文し、それを待つ間に名物の『みそだき』ももらって燗酒、燗酒、燗酒。
積もる話に、先輩と二人で8本ほどの燗酒をやっつけて、お勘定は二人で6,000円ほど。
店を出たところで呉駅方面に向かう先輩とは別れて、ホテルへと向かいつつ、屋台の「富士さん」で、おでんをつまみに軽く「白牡丹」燗酒を飲んだあと、半ラーメン(400円)で〆。
ホテルの和朝食 / 「オオムラ亜」 / 生ビールとポールウインナー
・「オオムラ亜」の店情報(前回) / 「本家鳥好」の店情報(前回) / 屋台「富士さん」の店情報(前回)
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