訃報:親父さんご逝去 … 居酒屋「満月(まんげつ)」(鷺ノ宮)
夜10時前。「満月」に入り、ひとりで店を切り盛りするアキラ君(店主の息子)に、いつものように焼酎のトマト割り(350円)と、つまみには豚生姜焼き(400円)をもらったところ、
「日曜日(12/7)に親父(=店主)が亡くなったんですよ。明日(12/10)がお通夜です」とアキラ君。
「えっ! 普通に店をやってていいの?!」
「親父が亡くなったことを、お客さんたちに伝えるために開けてるんです」
「そうか、わかった。すぐに飲み仲間にも伝えるよ」
その場で、にっきーさんや、ふぢもとさんなど、この店に一緒に来ていた飲み仲間たちに携帯メールで連絡。みんなも驚いています。
この店に、はじめてやって来たのは平成14(2002)年5月のこと。
店の存在は、だいぶ前から知っていたのですが、濃い酒場感満点の外観に、なかなか入ることができずにいたのでした。
当時は店主夫妻がお二人で切り盛りされていて、なかでも店主は、お客をリードするほどの勢いでグイグイと飲みながらの居酒屋運営。
「あなたは、もう帰りなさいっ!」
なんて女将さんに叱られながらも、さらに飲んだりしていた姿を思い出します。
徹底的に飲んでいても、いつも笑顔が絶えることがない、楽しい店主でした。
平成19(2007)年頃から、息子のアキラ君も店を手伝うようになり、しばらくは親子3人での営業が続きました。
その後、飲み過ぎが重なったからか、店主が体調を崩されて自宅で静養されるようになり、早い時間帯は女将さんと娘さんが、遅い時間帯はアキラ君が店を切り盛りする日々が続いていたのでした。
最近では、他のお客さんから『さすがに飲みはしないものの、早い時間帯には店主が顔をのぞかせることもあるんだよ』なんて話も聞いていたので、少しはお元気になったのかと思っていたのですが……。
アキラ君の話によると、本格的に悪くなったのは、亡くなる直前の1~2週間ほどのことだったとのこと。つらい時期が短かくてすんだのは不幸中の幸いだったのかなあ。
女将さんもバリバリお元気だし、アキラ君も2代目として、すでにしっかりとしているので、店主も安心して逝かれたことでしょう。たくさんの楽しい時間をありがとうございました。合掌。
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