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この場所で5年が経過 … 居酒屋「ペルル」(鷺ノ宮)

居酒屋「ペルル」


 ここ「ペルル」の創業は、昭和35(1960)年。

 その当時のお店は、現在の店舗の筋向いくらい、今は「鷺宮すこやか福祉センター」がある場所(昔の「鷺ノ宮駅前郵便局」のとなり)にありました。

 創業店主の古川実(ふるかわ・みのる)さん(故人)は、昭和2(1927)年、長野県生まれ。早稲田大学を卒業後、33歳のときにこの店を開きます。

 店はその後、すぐ近くの路地の中に移転し、長くその場所で営業を続けてきました。

 その路地の中の店に、私が初めて伺ったのは、平成15(2003)年2月のこと。

 アニメ「笑ゥせぇるすまん」の主人公・喪黒福造(もぐろ・ふくぞう)行きつけのバー「魔の巣」のモデルとなったバーがあるといううわさを聞いてやって来たのでした。

 赤レンガの店の外観は、まさに「魔の巣」。当時75歳だった古川さんも、「魔の巣」のマスターそっくりで、ものすごく驚いたことを思い出します。

 ただし、「魔の巣」のマスターがものすごく寡黙なのに対して、「ペルル」の古川さんは実に饒舌じょうぜつ。思わずガクッとなるほどのダジャレと親父ギャグで、常連たちを楽しませてくれたのものでした。

 その赤レンガの「ペルル」が入った建物が老朽化により解体されることになり、今の場所に「ペルル」が再移転したのが平成21(2009)年の年末のこと。

 その時点で、すでに闘病中だった古川さんは、翌平成22(2010)年5月5日に、『明日から、あの世の一年生。居なくなっても笑ってね。(ふる)』という自筆のメモを、上着のポケットに残して亡くなりました。83歳でした。

 古川さんが亡くなって、はや4年半。

 このカウンター席に座って、古川さんが存命中から店を手伝っていた山田さんと話をしながら飲んでいると、今でも古川さんがすぐ近くにいるような感じがします。

 2時間近くゆっくりと過ごし、今日のお勘定は1,000円でした。どうもごちそうさま。

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ニッカ水割り / 山崎ストレート / おすそ分けのナポリタン

店情報前回

《平成26(2014)年12月8日(月)の記録》

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コメント

鷺ノ宮に住んでいた30年前。
駅に降りて19時頃赤レンガの店「ぺるる」に通うようになりました。
マイヤーズラムを教えていただき、メニューは無いのにキープをさせていただきました。
家に向かう前に約30分、ラムときびなごつまみにゆったりさせていただきました。
今は鷺ノ宮を離れてしまっていますが、あの空間、浸かりに戻りたいですね。今や55歳となってしまった吾輩ですが。

投稿: ナオキ | 2020.02.09 08:12

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受信: 2015.01.07 06:59

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