呑んだあとはラーメン … 長浜ラーメン「御天(ごてん)」(下井草)ほか
お酒を飲んだあと、無性に食べたくなるのがラーメンだ。
それも、とんこつラーメンが無性に食べたくなる。
これは、学生時代を博多で過ごしたことの影響によるものと思われる。
この『呑んだあとラーメン』は、体重増加の主役と言ってもいいぐらいなので、日本にいる間は、極力、控えるようにしていた。
でもねえ。ブラジルの、私が住んでる北東部の街・レシフェには、ラーメン屋がないし、ラーメンを出すお店もない。
ブラジルに住んでいて、一番もの足りないのが、『呑んだあとラーメン』がないことなのである。
だから! こうして日本に一時帰国している間は、体重増加のことなんか1ミリも考えないで、いきますねえ、『呑んだあとラーメン』!
今日は、午後4時に、阿佐ヶ谷「川名」からスタート。まさに『よじかわ』(=開店時刻の午後4時から「川名」で飲むこと)である。
スモークサーモン(432円)と、焼鳥3本をつまみに、生グレープフルーツサワー(411円)を2杯。焼鳥3本の内訳は、皮にんにく串(173円)、豚トロ串(130円)、そして手羽中串(216円)だ。
何度も書くけど、日本の焼鳥は、その繊細さと、品質の高さと安定度がすばらしい。
繊細さというのは、仕込みの繊細さ、焼きの繊細さ、味付けの繊細さのこと。
品質の高さと安定度は、1串1串の、もののバラツキ、焼き加減のバラツキがものすごく少なくて、高いレベルでそろっているということである。
逆にいうと、海外のレストランなどで、肉料理を注文すると、同じ料理、同じ値段なのに、出てくるものの大きさや外観、焼き加減に、かなり当たり外れがあったりするのだ。それもまた、おもしろいところではあるけどね。
注文したのは、それだけなんだけど、今日はカウンター中央の、店主・川名茂さんの正面に陣取ったので、メニューには載っていない、スパイシーサラミ&クリームチーズとワイン(勝沼のぶどう酒)や、アンチョビ豆腐などを、冷蔵ケース越しに出してくれて、お酒がどんどん進んでしまう。
2時間弱で失礼し(お勘定は1,881円)、次に向かったのは、新年は、今日から営業の「竹よし」だ。
今日の手伝いはリエちゃん。そのリエちゃんが、故郷・新潟から「鶴の友」を買ってきてくれていた。ありがとう!
まずはビール(サッポロラガー=赤星、500円)をもらって、ブリカマ焼き(800円)を注文。
大きなブリカマ焼きが出てきたところで、冷蔵保存している「黒松剣菱」(500円)を、あえて燗酒にしてもらう。冷酒はブラジルにもあるけれど、おいしい燗酒はブラジルにはないもんね。
新潟出身、自らも日本酒好きのリエちゃんが、絶妙な燗加減(上燗!)で、燗をつけてくれた。
常連の、“ごはん君”が注文したのは「たらんこ鍋」。たら鍋(800円)と、あんこう鍋小(1,000円)のいいとこ取りをした、ごはん君の創作品なんだそうな。今後、定番になるかもね。
「黒松剣菱」の燗酒をおかわりしたりしているうちに、店内はほぼ満員になってきたので、私はお勘定をして(2,800円だった)、次に向かうことにする。
この時点で、午後9時半。ぼちぼちと〆のラーメンに向かいますか。
すぐ近くの「ばりこて」は1月8日(木)からの営業ながら、「御天」は今日からの営業ということで、電車(西武新宿線)で二駅の、下井草へ。
岩佐社長や、お店のみなさんに新年のごあいさつをして、まずはやっぱり焼酎の静岡茶割り(430円)だ。
そば屋に入って、いきなりそばを食べることがないのと同じように、博多ラーメン屋に入って、いきなりラーメンを食べるのは「博多天神」チェーンに行ったときぐらい。
「御天」や「ばりこて」では、まずは必ず飲む。ひとしきり飲んでから、〆にラーメンなのである。
ここに来ると、これまた必ずといっていいぐらい注文する、せん菜炒め(550円)は、さすがにまだ入荷なし。代わりに、ざく切りキャベツ(200円)をもらう。
ざく切りキャベツは、博多の焼き鳥屋でよく出てくるような、ざく切りのキャベツに、ポン酢がかかったもの。これがまた、いいつまみになるのだ。
そして、そのお茶割りを飲み干すころに、満を持して「生にんにくラーメン」(800円)を、“ばりかた”で注文。
う~ん。この強烈な豚骨臭さが「御天」ですねえ。
そして、極細のこの麺!
一時帰国を終えて、ブラジルに戻ったら、絶対に食べられない味だ。
午後11時前まで、ゆっくりと楽しんで、今日のお勘定は1,450円でした。どうもごちそうさま!
「川名」生グレープフルーツサワー / スモークサーモン / サラミ&チーズと葡萄酒
「御天」 / ざく切りキャベツ、静岡茶割り / 今日はないけど、せん菜炒め
・「川名」の店情報(前回) / 「竹よし」の店情報(前回) / 「御天」の店情報(前回) / 同じ日の「MUITO BRASIL」
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コメント
今日は
浜田さんのこのブログよく拝見しております。 アメリカに30年ほどすんでいるので、 日本の飲み屋が恋しくなると、 このブログに行き着くというのが定番になってしまいました。
私の出た日本の大学が御茶ノ水にあったので、 神田界隈、 そして大学を卒業して勤めた会社が銀座にあったので、 銀座の裏通りの飲み屋などには、 週三の頻度で行っていたのですが、 浜田さんのブログ面白いですよ。
アメリカには日本のような気軽に行ける飲み屋街などないので、 このブログに出てくるようなものを食べたくなると、 自分で作るということになり、 浜田さんの写真が結構参考になります。
今度、 暇ができた時に銀座の裏通りあたりに立寄ってみませんか?
投稿: 清水 敏美 | 2015.05.22 23:43
コメント、ありがとうございます。>清水 敏美さま
銀座の裏通り。ものすごく気になっているエリアなのですが、なんだか敷居が高く感じてしまい、あまり探索できていません。
私も、昨年(2014年)からブラジルに赴任中なので、今は気軽に日本の酒場に行くことができないのが残念です。
こちらに赴任している間は、海外にいて改めて感じる、日本の酒場のいいところを見つけていきたいと思っています。
今後とも、よろしくお願いいたします。
投稿: 浜田信郎 | 2015.06.01 10:24