やおぎも煮をつまみに … ビヤハウス「オオムラ亜(おおむら・あ)」(呉)
「やおぎも」というのは広島の呼び方で、牛の肺(はい)のことである。
全国的には「フワ」と呼ぶ部位だ。
「やおぎも」とか「フワ」という名のとおり、ふわっと軟らかい弾力感をもっており、それ自体には味はほとんどない。
でも、煮汁の味はよくしみ込むので、煮汁の味つけが、「やおぎも」の味の決め手となる。
広島で一般的な食べ方は、佃煮(つくだに)のように、醤油、酒、味醂(みりん)、砂糖で甘辛く煮るか、おでんの具として食べる。東京だと、もつ煮込みの具のひとつだね。
今日の「オオムラ亜」には、つまみとしてその「やおぎも」(300円)があったので、さっそくいただいた。
「オオムラ亜」は、座って飲むビヤハウスながら、生ビール1杯が500円、お通しはなし、つまみは200~300円で値段明記ということで、立ち飲みにも匹敵する料金と気軽さで、『サク飲み』することができるのだ。
しかも、呉の中心的な飲み屋街の一角にあるので、本格的に飲む前にちょっと立ち寄って、「6時半から宴会だから、その前に1杯だけね!」なんて言いながら、生ビールを1杯やっていく人も多いのだ。
「オオムラ」は戦後すぐの創業。そのときから使い続けている、昔ながらのスイングコック式(横にひねるタイプ)の生ビールサーバから注がれる生ビールは、泡の出が多いこともあってか、味わいがまろやか。
「グッと一杯! 思わず二杯!!」という店のキャッチフレーズのとおり、不思議なくらいグイグイと、何杯でも飲めてしまうのである。
その店舗や生ビールサーバー、そして店のキャッチフレーズもそのまま活かした形で、現在の店主・亜矢さんが、創業家から経営を引き継いで、2012年5月17日に「オオムラ亜」として営業を再開したのである。
今日はこのあと、その亜矢さんと、月刊「くれえばん」の木戸編集長と一緒に飲み会の予定なので、控えめに控えめにと心がけながら飲んで、なんとか生ビール4杯で納めることができた。
この先の展開を考えて、本当は2杯ぐらいに抑(おさ)えておきたかったんだけど、ついつい飲んじゃうよなあ。。。
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