大衆食堂のフルコース … 「はまや食堂」(杉田)
木曜日の夜は、「はまや食堂」で、「木曜8時のコンサート」(テレビ東京)を見ながら、『大衆食堂のフルコース』を肴(さかな)に酒を飲む。
いつの頃からか、これが私の大きな楽しみのひとつになっている。
『大衆食堂のフルコース』というのは、私が勝手につけた呼び名で、ビールやお酒の注文とともに、日替わりの特別定食(980円)を、「ごはんと味噌汁は後でお願いします」というオプション付きで注文することを言う。
こうすると、特別定食に付く3つのおかず(副菜2品と主菜1品)を順番に出してくれるので、ちょうどいい酒の肴になり、しかも最後にごはんと味噌汁で〆ることができる。
まさに呑兵衛(のんべえ)向けの、フルコースのお食事セットなのである。
今日の特別定食の主菜は和風ハンバーグ。副菜は山菜こごみ(ゴマ風味)、マカロニサラダ、大根煮(ブリ風味)の3品から2品を選択。これにライスセット(ごはん、味噌汁、お新香)と、デザートの果物がつく。
さらなるオプションとして、「特別定食をオールで」という注文もできる。
これは本来は3品から2品を選ぶ副菜を、3品とも、すべて付けてもらうというもの。3品の中で単品価格がもっとも安いものの料金が、追加料金となる。
今日は山菜こごみと大根煮の2品をチョイスした。
すぐに出される大瓶ビール(キリンラガー、480円)と、定番のお通しの枝豆。
この店は、年配のご夫婦がお二人で切り盛りしている。ご主人が料理担当で、女将さんがホールを担当する。
料理は、ほとんどの場合は注文された順番に、ひとり分ずつ順に作っていく。だから客が多いときは、けっこう待つこともある。
5分ほどして、山菜こごみ(ゴマ風味、単品だと200円)が出てきた。酒のつまみになる副菜類は、主菜を作る合い間、合い間に作ってくれているらしく、あまり待つことなく出されるのだ。
ん~~。このシャッキリとした弾力感がいいね。
この店で特筆すべきは、野菜のゆで加減なのだ。ゆで過ぎず、ゆでなさ過ぎず。それぞれの野菜固有の食感がよく味わえるように仕上げてくれるのである。
私は、この店に通うようになって、改めて野菜の美味しさに目覚めたような気がする。
そして大根煮(ブリ風味、単品だと250円)。ブリ風味と書いているものの、ちゃんとブリの身が入ってますよ!
野菜の煮付けも、この店の人気メニューのひとつ。主となる野菜は、大根、里芋、ひじき、かぼちゃ、じゃが芋などなどと、日替りで変わるのだが、それと一緒にニンジンやインゲン、さつま揚げ、厚揚げなどが煮込まれていて、まるで小さなおでんのような感じなのだ。単品でたのんでも200~250円という値段がまたいい。
ちょうど大瓶のビールを飲み終えるころに、主菜の和風ハンバーグ(単品だと550円)が登場だ。
たっぷりと大根おろしがのり、横に目玉焼きも添えられた和風ハンバーグは、柚子ポンをかけていただく。
柚子ポンに合うんだから、日本酒に合うはずだと、美酒「爛漫(らんまん)」の大徳利(500円)を常温でもらう。
これが予想どおり、ピタリと合う! 和風ハンバーグ、うまし!
お酒を少し残した状態で、ライスセット(ライス、味噌汁、お新香)を、ライスを小(20円引き)で出してもらうと、もずくとキュウリの酢の物をサービスで付けてくれた。
最後に、デザートのパイナップルで〆て、2時間ほどの酒場浴。今宵のお勘定は1,940円でした。どうもごちそうさま。
(とても残念なことに、店主ご夫妻ご高齢のため、「はまや食堂」は平成27(2015)年4月16日(木)をもって閉店いたしました。)
お通しの枝豆でビール / 山菜こごみ(ゴマ風味) / 大根煮(ブリ風味)
和風ハンバーグ / 美酒「爛漫」の大徳利(常温) / 〆のライスセット
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コメント
つい最近、私にとってのはまや食堂を開拓しました。
早朝6時から開店の、わずか7席の小さい食堂ですが、夜勤明けのビールもうまいものです。
神戸新開地は、いわば男の巣鴨と呼べそうな、面白いスポットになりつつありますね。
投稿: IVY | 2015.08.23 06:04
「私にとっての」というのが、重要なキーワードですね!
ひとりひとり、その人に合う店があるように思います。
投稿: 浜田信郎 | 2015.08.25 08:08