初の新店・初の魯肉飯 … 台湾料理「秀味園(しゅうみえん)」(元町・中華街)
昭和38(1963)年創業の台湾料理の老舗「秀味園」が、創業50年となる平成25(2013)年に全面改装した。
その情報は入っていたのだが、なかなか来れる機会がなくて、やっと今日、改装後の「秀味園」にやって来た。
おぉ、なんだか横浜中華街でよく見かける、普通の中華レストランの雰囲気になっちゃいましたねえ。
私自身は、古い大衆酒場が好きなので、「秀味園」らしい個性が打ち出されていた、前の古びた(←ほめ言葉です!)店舗も好きだったんだけどなあ。
店の2階上部には『昭和38年創業以来の味 元祖・
う~む。なんだかミーハーな感じは否(いな)めない。
気を取り直して店内に入ると、入口すぐの、テーブル2卓分だけの小さなスペースも、その奥にあった靴を脱いで上がる畳の座敷もなくなって、全体が大きなテーブル席になっている。
入口部分(ここにレジがある)の間口は、昔のままの狭さなので、店の中で急にドンと広くなる感じだ。
すぐにずらりと並んだテーブル席のひとつに通される。
そしてなんと、何ページもある、総カラー、料理写真付きのメニューを手渡された!
うっひゃぁ~っ。これはまた、ものすごい変わりようですねえ。
前は、せいぜい20種類ぐらいの料理メニューしかなかったのだが、今は料理だけでもざっと100種類。その他にコース料理なども並んでいる。
値段(以下すべて税抜き表記)も、以前は500円~1,200円ぐらいだったのだが、今はデザート類の300円から、フカヒレの姿醤油煮の3,500円まで。コース料理まで含めると、秀味園コースの5,400円/人までと、大きく幅が広がった。
しかしながら看板メニューの「魯肉飯」は500円、私がこの店に来るたびに食べていた魯(ルー)と呼ばれる「台湾風煮込んだつまみ」や「台湾風腸詰め」はそれぞれ1,000円と変わっていない。
だから値上げして値段が上がったのではなくて、前からあるものは前と同じ料金で、それに加えて、値段が高い料理も増えた、ということのようである。
今日は一人なので、量が多い「台湾風煮込んだつまみ」や「台湾風腸詰め」はやめて、「魯肉飯」(500円)を食べてみることにして、瓶ビール(中瓶600円)と一緒に注文した。
すると、驚くべきことに魯肉飯と瓶ビールが同時に出てきた。
ビールの出はけっして遅くはない。魯肉飯の出が猛烈に速いのだ!
魯肉飯というのは、台湾で食べられている「煮込み豚肉かけご飯」のこと。
ここ「秀味園」の魯肉飯には、煮込み豚肉(ひき肉)の他に、豚の角煮、味付け玉子、そして高菜がのっている。これで500円というのは、本当に安いと思う。
事前にG.Aさんのサイトを見て、『この角煮を潰し、味付玉子も潰し、全部の具材とご飯を混ぜるのが、正しい魯肉飯の食べ方』ということは、すでに学習ずみ。
豚の角煮と味付け玉子を小さく切り分けたあと、全体をかき混ぜ、それをつまみにビールをいただく。
魯肉飯はとても美味しいんだけれど、返す返すも、店がきれいになり過ぎているのが残念だなあ。以前の店の面影(おもかげ)がない……。
1時間弱の滞在。今日のお勘定は1,188円(1,100円+消費税)でした。どうもごちそうさま。
出てきた魯肉飯の / 具を切り分けて / 全体をかき混ぜていただく
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