10周年、おめでとう! … 小料理「燗酒屋(かんざけや)」(阿佐ヶ谷)
「燗酒屋」の創業は、平成17(2005)年12月17日(土)。今がちょうど10周年である。
10年間、変わることなく、和服に割烹着姿の女将が、ひとりで切り盛りしている。
酒も肴もおいしくて、値段も高くないことから、創業直後からいつも満席状態が続く人気店となり、一人で行っても入れないことが多かった。
ダメ元で店内をのぞいてみると、今日は数席が空いていて、久しぶりに入ることができた。
しかし、私のあとにやってきたカップルは、「空いているお席は予約が入っているんです。ごめんなさい」と断られていたので、私が座れたのは、まさにかろうじて空いていた1席だったようだ。
店名にもなっている燗酒を「白鷹」で注文すると、「用意していたお通しがなくなりましたので、こちらで」と出してくれたのは「大根の皮のきんぴら」(品書き上の値段は380円)。
絶妙な温度で出される「白鷹」の燗酒もすばらしいのだが、大根の皮が驚くほどうまいねえ!
自慢の料理は、毎日、店内の黒板に手書きされる。今宵の品書きは次のとおり。
『活〆・平鱸の薄造り(江戸前)980、生馬刺(福島・会津)980、極上・〆鯖(神奈川・松輪)800、活〆・蛸ブツ刺(神奈川・佐島)780、鮪と長芋の小鉢550、極上・明太子おろし480、大根の皮のきんぴら380、鶏手羽の柔か煮450、じゃこと豆腐のサラダ500、自家製・ぬか漬460、ヤリイカと秋野菜の天ぷら880、生桜海老のかき揚750、ぎんなんの素揚550、鶏の竜田揚680、豚と茸の玉子とじ750、アサリの酒蒸し680、蕪と油揚の炊合せ750、牡蠣の味噌小鍋880、黒ムツの煮付900、銀ダラの西京焼880、牡蠣の磯串焼880、納豆巾着焼550』
目移りすることこの上なしのラインナップだ。
この黒板メニューに加えて、飲みもののメニューと、張り紙メニューとして『おむすび270、へぎそば680、季節野菜の味噌汁270』という食事メニューが出されている。
そしてもう1枚、「とりあえず」と注記された張り紙メニューが『前菜三点盛480』だ。
なるほど、これはいい。
その前菜三点盛(480円)を注文すると、鶏手羽煮、マグロ刺、冷やっこの三点盛りが出された。
2本めの燗酒として、島根・出雲の「天穏 特別純米 馨」をもらう。
1時間半ほど楽しんで、今日のお勘定は2,180円だった。ごちそうさま!
(次回) 21.05.29 香り鮮烈、柚子サワー … 小料理「燗酒屋(かんざけや)」(阿佐ヶ谷)
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コメント
『燗酒屋』10周年おめでとうございます。長く続くお店は、良いお店の証。お客様も女将さんも良い御仁でしょう。これからも升升繁盛されることをお祈りいたします。
投稿: 大越龍一郎 | 2015.12.12 20:27