めかぶ山芋納豆で燗酒 … 居酒屋「丸山(まるやま)」(阿佐ケ谷)
手書きの黒板メニューに「めかぶ・山芋・納豆 400円」とある。
「すみません。このめかぶのメニューは、めかぶと山芋と納豆が全部入ってるってこと? それとも三つのうちどれかを選ぶってことなんでしょうか?」
と確認してみると、三つとも全部が入ったおつまみとのこと。それはいいねえ。
さっそく注文したら、その三種に、さらに刻みネギと刻みノリ、そしてワサビも付いた小鉢がやってきた。
グリグリっと混ぜて味見して、ちょっとだけ醤油を加えて、もう一度混ぜたら完成だ。
ズズズっとすすり込む。う~ん、うまし!
これはもう、燗酒にピッタリのつまみだなあ。
でも、ホワイトボードメニューってことは、いつもあるとは限らないってことか。あるときには必食の一品だな。
今日は、会社の帰り道にJR中央線・阿佐ヶ谷駅と、西武新宿線・鷺ノ宮駅のちょうど間あたり(どちらの駅からも歩くと15分ぐらいかかるところ)にある居酒屋「丸山」にやってきた。
まずはサッポロラガー中瓶(520円)をもらって、のどを潤すと、すぐに出されたお通し(200円)は、貝ヒモとウインナーの煮物だ。えっ?と思うような組み合わせなんだけど、これがうまいんだからびっくりだ。スパイシーな味わいがいいねえ。
つまみは、日替りの黒板メニューから「沖めばる刺身」(450円)を注文した。
刺身はすべて黒板メニューで、今日は「めじな刺身」(400円)、「あじ刺身」(400円)、「まぐろ刺身」(600円)などが並んでいる。
出てきた沖めばる刺身は5切れと、ひとりで食べるのにちょうどいい。
この店が開店したのは、今から15~16年ほど前。平成12(2000)年ごろのことだった。
オープン当初は、まるでサラリーマンのような風貌だった店主が、今は、いい意味で「居酒屋の親父さん」っぽくなってきて、地元の人たちにも愛される安定感のある酒場になった。
カウンター5席、テーブル18席の店内は、私のようなひとり飲みの
近くに大きな会社がないので、同じ会社のサラリーマン同士という感じのグループ客はいない。これが都心部の酒場との大きな違いだろうな。
ビールを飲み干したところで、燗酒を大徳利(2合690円)でもらうと、「あさ開」の燗酒が出された。
ちなみにこの店には樽ホッピー(400円)もある。後ろのテーブルのお客さんは、はじめてホッピーを飲んだらしく、しきりに「これは薄いなあ」と言いながら飲んでいる。
そう。ホッピーはプリン体ゼロに加えて、低糖質、低カロリーなので、コクがなくて、さらりと薄い味わいに感じる。
ところがこれが意外と効くんだよなあ。「あとが怖い」お酒のひとつなのである。
そして、沖めばる刺身のあとに、冒頭でご紹介した「めかぶ山芋納豆」(400円)を注文したのだった。
ゆっくりと1時間半ほど楽しんで、今日のお勘定は2,260円だった。どうもごちそうさま。
燗酒2合 / めかぶ山芋納豆 / グリグリっとかき混ぜていただく
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