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これぞまさに酒池肉林 … 「肉山(にくやま)」(吉祥寺)

店主・光山さん


 世間はチョコレートでにぎわうバレンタインデーの今日、宇ち中さんと私の男二人で、『肉山登山』へとやってきた。

 『肉山登山』というのは、肉料理の名店「肉山」で、「もう食べられない」というほど大量の肉料理を堪能すること。

 料理は、ひとり5千円の「おまかせコース」のみで、キムチ、焼野菜、色んな肉と、〆ごはん(玉子かけごはん、またはカレー)が順番に出される。

 飲みものは、生ビール(600円)、ウイスキー(ハイボールや水割り、800円)、グラスワイン(赤・白・スパークリング各800円)、焼酎(各種500円)、梅酒(各種500円)、キンキンな日本酒(800円)などが並んでいるほか、ひとり5千円で「飲み放題」を選ぶこともできる。

 宇ち中さんも私も酒好きなので、今日は「飲み放題」でお願いした。

 完全予約制の店内20席は、開店時刻の正午(←昼営業は土日のみ)に、ぴったりと満席になった。

 まずは生ビールをもらって乾杯すると、すぐに出されたのはキムチ(1品め)とプチトマト(2品め)、そしてお好みで肉に付けていただく、タスマニア産の粒マスタード、ゆず胡椒、韓国のコチュジャンという3種の調味料だ。

 3品め(肉の1品め)はコンビーフ、4品め(肉の2品め)は80分かけてじっくりと焼き上げたという豚ロース、5品めはホクホクに塩焼きされたアスパラだ。

 2杯め飲みものとして、スパークリングワインをもらう。

 6品め(肉の3品め)は牛肉のソーセージ、7品め(肉の4品め)は群馬ジャージー牛リブロース。脂肪分のほとんどない赤身の牛肉がうまいね!

 ブラジルでも、赤身の牛肉はよく食べたが、ここ「肉山」の牛肉は、焼き具合が絶妙で、肉質もとてもやわらかい。

 8品めはエリンギ。プリッとした弾力感が、まるで貝柱か何かを食べてるようだ。

 飲みものの3杯めは白ワインをもらうと、南アフリカの「プティ・シュナン・ブラン(Petit Chenin Blanc)」を出してくれた。

 目の前の焼き台には、とてもきれいな赤身肉がのせられた。

「後輩が撃ってきたエゾシカなんですよ」

 と店主の光山さん。なんとジビエ(野生の鳥獣の狩猟肉)なのか。これは楽しみだなあ。

 9品めは、みそきゅうり。ここにきての生野菜が、口中のリフレッシュにもなって、とてもいいね。

 そして10品め(肉の5品め)は、サッと炙った程度の、ほとんど生の馬肉。ワサビをちょっと添えていただく。

 11品め(肉の6品め)は牛カツ。牛は赤身で衣も美味い。ウスターソース味もいいなあ!

 4杯めの飲みものとして赤ワインをもらうと、これまた南アフリカ産の「デリウク・ピノ・ノワール(Driehoek Pinot Noir)」を注いでくれた。

 12品め(肉の7品め)には、先ほど焼き台にのっていたエゾシカの登場だ。真紅の鹿肉が、見てるだけでも美味しそう。口に入れて噛みしめると、予想以上のうまさに、赤ワインもおかわり(5杯め)だ!

「肉はこれで最後です」

 と出された13品め(肉の8品め)は、牛ランプ肉のステーキだ。これもきっちりと赤身のみ。これまた旨みがすばらしい。

 飲みもののほうもペースが上がってきて、サントリー「響」をハイボールでもらう。(6杯め)

 〆のごはん(14品め)には、玉子かけごはんか、カレーライスかを選ぶ仕組み。

 玉子かけごはんをもらって、カレールーも少し小鉢で出してもらった。

 この玉子かけごはん、ゴマ油+塩で味つけされていると思うんだけれど、満腹でもスルスルッと入ってしまう逸品なのだ。今日はそれにカレーもかけて、玉子かけカレーだ。

 14品の料理(そのうち8品が肉料理)をすっかり完食して、最後(8杯め)にアイラモルトをストレートでもらって、飲みものも〆とする。

 宇ち中さんは「ボウモア(Bowmore)」を、私は「ラフロイグ(Laphroaig)」をお願いすると、冷凍庫でキンキンに冷されているアイラモルトを注いでくれた。

 あぁ、超満腹。

 そしてお酒もたっぷりといただいて、とっても気持ちがいい。

 これぞまさに酒池肉林しゅちにくりんだよなあ。

 多くのお客さんは、ここで食事をすると同時に、次の予約をして帰っている。宇ち中さんも次回の予約をすると、最短の土日で空きがあるのは、7ヶ月先の9月だった! 相変わらず、すごい人気だなあ。

 お勘定はひとり1万円(料理5千円+飲みもの5千円)なり。この1万円は、すごく安く感じる。どうもごちそうさま。

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ビルの2階が「肉山」 / 生ビール / キムチ、トマトと調味料

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コンビーフ / 80分かけて焼いた豚ロース / アスパラ

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スパークリングワイン / 牛肉のソーセージ / 群馬ジャージー牛リブロース

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エリンギ / 南アフリカの白ワイン / 焼き台にのったのはエゾシカ

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みそきゅうり / ちょっと炙った馬肉 / 牛カツ

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南アフリカの赤ワイン(ピノノアール) / 〆のカレーの準備も始まった / エゾシカ

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牛ランプ肉ステーキ/ 響ハイボール / 玉子かけごはん

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小鉢でカレーももらう / 玉子かけごはん+カレー / アイラモルトのストレートで〆

店情報前回

《平成28(2016)年2月14日(日)の記録》

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コメント

飲食に1万円、安い? その感覚が分かりません。

投稿: 60代のヒロシです。 | 2016.03.06 17:21

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» 1年半ぶりに山に登る … 「肉山(にくやま)」(吉祥寺) [居酒屋礼賛]
 とっても取りにくい「肉山」の予約を、宇ち中(うちちゅう)さんが取ってくれて、倉嶋編集長と3人で、1年半ぶりの「肉山」登山である。  昼の部は、正午開始、午後2時終了の1コースのみ。  その時間に合わせて、予約している人たちが続々と集まってきて、正午には、店内は満席になった。  料理も、ひとり5千円の、おまかせコースのみなので、順番に出される料理に、ひたすら対峙すればいいのだ。  唯一、悩むのは、... [続きを読む]

受信: 2017.08.05 23:07

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