ランチのうな丼で燗酒 … うなぎ「川勢(かわせい)」(荻窪)
うな丼をつまみに燗酒が飲みたくて、荻窪の「川勢」にやって来た。
平日昼間に「川勢」にやって来たのは1年数か月ぶりだ。
開店時刻の正午を5分ほど回ったばかりなのに、店内はもう満席。2階にもお客さんが入っている様子。相変わらず、すごい人気だなあ。
かろうじて空いていた、角の席に入れてもらい、ビール(キリンラガー大瓶、600円)と、うなぎ串焼き一揃い(6本)を注文する。
まず出てきたのは、ばら焼(220円)、ひれ焼(220円)、きも焼(220円)の3本。
ばら焼は、うなぎの腹骨のところを集めて焼いたもの。骨はすごく細いので、それほど口にあたることもなくて、むしろ芳ばしく感じる。旨みが強く、人気が高い一品だ。
ひれ焼は、うなぎの背ビレ、腹ビレを、ニラと一緒に串に巻いて焼いたもの。ニラの食感の中に、サクッとジューシーなヒレの感覚が混ざるのがいいんだなあ。
ばら焼とひれ焼は、私の中で1、2を競う好物うなぎ串だ。
きも焼は、本当はうなぎの肝臓(れば)以外の内臓を集めて焼いたもの。ればは、それだけ集めて、れば焼になるんだけれど、今日はれば焼がないそうで、きも焼の中に、ればが1切れだけ入ってた。
うなぎの身は、蒲焼きや白焼きとして食べれるんだけれど、バラ、ヒレ、キモなどは、豚肉、牛肉でいうとホルモンと同じ。でも、ホルモンがうまいのと同じように、バラ、ヒレ、キモもうまいんだ!
続いて出されたのは串巻(220円)だ。これは縦に細く切ったうなぎの身を、クネクネと串に刺して焼いたもの。
追いかけるように出てきたのは、
短冊焼は、串に刺したミニ蒲焼きのようなもの。しかも蒸さずに焼くから、関西風の蒲焼きのような食感が楽しめるのだ。
そして一揃いの最後は八幡巻(350円)。これはごぼうのまわりに、縦に細く切ったうなぎの身を巻いて焼いたもの。ごぼうとうなぎは相性がいい。
この6本(合計1,580円)で一揃いは終わりだが、れば焼とこれら6種以外に、うなぎのカマのところの身を焼いた「えり焼」(220円)、レンコンのまわりにうなぎの身を巻いて焼いた「はす焼」(220円)の合計9種類が、うなぎ系の串焼き。他に、ねぎ焼、ししとう焼、しいたけ焼などの野菜の串焼き(各180円)がある。
大瓶ビール1本で、一揃い6本をいただいたあとは、いよいよ満を持して、うな丼(ランチタイムは1,200円)と燗酒(450円)を注文。
うな丼用の蒲焼きは、下焼きして蒸した状態でスタンバイされていて、注文を受けてから蒲焼きに仕上げて熱々ごはんに乗せてくれる。
うな丼はもちろんのこと、定食に添えられるお新香と味噌汁もいいつまみになるんだなあ。
普通のうなぎの蒲焼きだと、一所懸命食べないとすぐに冷めてしまうが、うな丼になっていると、ごはんの熱さもあって、お酒のつまみとしてゆっくりと食べても、なかなか冷めないのがありがたい。
1時間ちょっと楽しんで、今日のお勘定は3,830円。超満腹である。
そうそう。平日は12時半を過ぎると、1時に近づくにつれて、少しずつ余裕ができてくるようなので、飲みに行くのならそれぐらいの時間帯を狙うのがいいと思う。反省、反省。
ちなみに、ランチタイムの営業は午後2時までなのでご注意を。
最後にもうひとつ。改めて店主にも確認させていただいたところ、店の名前「川勢」の読み方は、「かわせい」だそうですので、よろしくお願いします。
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