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2016年4月

今夜もやっぱり穴子天 … 大衆酒場「栄屋(さかえや)」(日ノ出町)

今宵もメインは穴子天


「ブラジルから戻ってらしたんですって?」

「そうなんです。昨年末に帰ってきました。なかなか来れなくてすみません」

 ママさん(店主夫人の京子さん)とそんな会話を交わしながら、大瓶ビール(キリンラガーを選択、640円)と、ここへ来たら必ず食べたかった「あなご天」(630円)、そしてその穴子天のできあがりを待つ間のつまみとしてウドキンピラ(350円)を注文した。

 ブラジルに赴任する前、横浜には2回、合わせて11年間、単身赴任していた。

 執務場所はずっと同じところだったのだが、単身赴任社宅の統廃合などの関係で、東戸塚、洋光台、磯子、そして杉田と、4箇所に移り住んだ。

 どこに住んでいても、もっともよく飲みに来るのは、ここ野毛のげの地だった。

 野毛は、最も狭く言えば「横浜市中区野毛町」の1丁目から4丁目までのことを指す。

 ただし、「野毛で飲もう」と言うときの野毛は、JR桜木町駅側の花咲町や、京急日ノ出町駅側の宮川町を含めた広い範囲を指すことが多い。(しかし地元の人たちは、割りときっちりと町名ごとに区別している。)

 狭い範囲の野毛(=横浜市中区野毛町)だけでも、約500軒の飲食店があるというんだから、その酒場密度はすさまじい。

 名店と呼ばれる店も数多くあるんだけれど、そのすべてを回りつくすことはできずにいる。

 横浜への単身赴任を終えた今となっては、ここ「栄屋酒場」のように、かつての行きつけの酒場にも、すっかりごぶさたしてしまっているような状況で、とても新しい酒場の開拓どころではないのだ。

 ちなみに「栄屋酒場」の地名は中区長者町。広義の野毛よりもさらに外側なのだ。

 その「栄屋酒場」の店内は、今日もやっぱり満席状態。相変わらずの人気である。

 穴子天が登場したところで、日本酒をもらう。

 この店では「地酒めぐり」と称して、全国の地酒を仕入れてくれていて、いま張り出されているものは、「地酒めぐり No.2005 広島・三原『酔心すいしん』純米酒 570円」である。

 「地酒めぐり」シリーズも、2000銘柄を超えて、2005まで進んだんですね!

 さっそくその「酔心」をもらう。

 熱々の穴子天に、シュンと冷たい「酔心」がよく合う。

 一連の調理を終えたパパさん(店主・三宅明治さん)も、やっとひと休みといった感じで、厨房からちょっと顔を出してくれたが、すぐに追加の注文が入って、また大忙し状態になった。

 最後にもう1本、今度は燗酒(360円)をもらって締めると、デザートにオーストラリアの皮ごと美味しいブドウを出してくれた。

 ゆっくりと2時間弱の酒場浴。今宵のお勘定は2,550円なり。

 なかなか来ることができなくても、行きつけの酒場は芯から落ち着くなあ。

 どうもごちそうさま。また来ますね!

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「栄屋酒場」 / 大瓶ビール、ひじき白和え(お通し) / きぬかつぎ、エシャレット

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ウドキンピラ / 竹の子煮 / 名物・あなご天

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広島・三原「酔心」純米酒 / 兵庫・姫路「八重垣」燗酒 / オーストラリア産のブドウ

店情報前回

《平成28(2016)年4月22日(金)の記録》

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おまかせ料理で超満腹 … ミルクワンタン「鳥藤(とりふじ)」(有楽町)

ミルクワンタン


 7年ぶりにやってきたのは、有楽町ガード下にあるミルクワンタンの「鳥藤」である。

 入口の引き戸を開けて、「3人です」と声をかけると、フロア担当のおじさんから、「予約の方?」という声が返ってきた。

「いいえ。予約はしてないんですが…」

「じゃあ、奥のテーブルを使ってください。小上がりは予約が入ってるんです」

 と言いながら、一番奥の2人用テーブルの横に補助イスをひとつ出してくれた。

 店内は奥に向かって細長い造りで、入って右手にカウンター8席。左手壁際には2人用テーブルが3つ、店の奥に向かって並んでいる。右手奥が小上がりになっていて、ここに4人掛けの座卓が2つ。

 合わせて22人が入れる計算になるが、こうして補助イスも使うと、さらにもうちょっと入る。

 2人用のテーブルは、そもそもが2人用というには小さいサイズ。それを男3人で使うもんだから、とっても狭い。でもまあ、話が弾んでいいだろう。

「飲みものは、まずはビールをお願いします」

 飲みたいお酒だけを注文すれば、料理は勝手に出されるのがこの店の仕組み。

 だから店内にはメニューもない。

 いや、正確に言うと、壁に1枚の、とても古びたメニューが張られているんだけれど、そこには、ミルクワンタン(700円)、焼飯(700円)、もつライス(700円)、焼飯半もつ(800円)の4品しか書かれていない。

 これは以前、ランチ営業をしていたときのもののようだが、夜も注文できるようだ。その場合は、店に入ったらまずまっ先に「コースではなくて、ミルクワンタンだけください」といった注文をしないといけないようだ。

 基本は勝手に出てくるコース。あえて注文しない限りそれが出る。

 値段はどこにも書かれていないが、食べた量、飲んだ量によって、ひとり3~5千円ぐらい。かなりアバウトな計算なんだけど、不公平感を感じたことはない。飲んだら飲んだなりに高くなっていく。

 最初にビールを何本かいただいたあとは、芋焼酎のお湯割りに切り替える。焼酎はボトルごと出されて、飲んだ量で清算される仕組みのようだ。

 今日の料理は次のような流れで、全13品(最後のフルーツまで加えると14品)が出された。

  1. 鶏スープ(透明であっさり、具は刻みネギのみとシンプルで、すきっ腹にやさしい)
  2. みょうが酢味噌でいただく冷やっこ
  3. 白菜漬け
  4. さんま丸干焼き
  5. とろろ芋(このねっとり感は自然薯か?)
  6. 竹の子とじゃが芋の煮物
  7. 生野菜(紫タマネギ、キュウリ、レタス、プチトマト。レーズンの混ざった甘めのドレッシング。紫タマネギがビリビリと強烈に辛くて、芋焼酎の湯割りが進む進む)
  8. やきとり、獅子唐添え
  9. 酢の物(イカゲソ、ワカメ、キュウリ)
  10. おでん(大根、こんにゃく、さつま揚げ、こんぶ)
  11. ミルクスープ with パン(「パンを浸けて食べてください」とのことだったが、パンをちぎって具材にすると、よりスープが浸み込んでうまし!)
  12. 納豆+焼飯(納豆を焼飯の上にかけて、一緒に食べるのが鳥藤流。ここならではの名物料理のひとつだ)
  13. 〆はやっぱりミルクワンタン
  14. フルーツ(今日はオレンジ)とお茶

 チマチマとした料理がたくさん出てくるのが実に呑兵衛向きだ。

 私たちが入った時点(午後6時過ぎ)では、店内の客は、カウンターに座る3人(それぞれひとり客)ぐらいだったが、7時までに完全に満席になった。

 昭和26(1951)年に有楽町ガード下に開店したこのお店。今年で創業65年となる。

 カウンターの中で料理を作っていた店主・藤波正規さんが、平成23(2011)年11月28日に、57歳の若さで逝去され、今はその場所で、女将さんが料理を作っている。

 勝手に料理が出てくるシステムや、ミルクワンタン、納豆焼飯などの味も継承されていて、とても安心した。

 狭いテーブル席を囲んで話も盛り上がり、3時間ほど、ゆっくりと楽しませてもらった。

 焼酎のボトルも空いて、お勘定はひとり5千円なり。

 あ~ぁ、よく飲んだ。そして超満腹! どうもごちそうさま。

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ミルクワンタン「鳥藤」 / 鶏スープ、冷やっこ、白菜漬 / さんま丸干焼き

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とろろ芋 / 竹の子とじゃが芋の煮物 / 生野菜

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やきとり、ししとう添え / 酢の物 / おでん

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ミルクスープ / パンを具材にすると美味 / 納豆+焼飯

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納豆を焼飯にのせて食べるのが鳥藤流 / ミルクワンタン / フルーツ(オレンジ)

店情報前回

《平成28(2016)年4月19日(火)の記録》

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東京駅に出店して63年 … 酒房「日本盛(にほんさかり)」(東京)

東京駅


 高校時代の同級生が四国から上京してきて、横浜に住む同級生と3人で東京駅に集合した。

「店はおまかせ。よく知ってるんでしょう?」

 と言われて、「それじゃあ」とやってきたのは『東京駅一番街』の2階にある酒房「日本盛」である。

 その名のとおり、兵庫は西宮の酒造会社・日本盛(株)の直営店で、その創業はなんと、東京駅名店街が開業した昭和28(1953)年。

 今年で創業63年となる老舗酒場なのである。

 とはいうものの、その東京駅名店街が、2005年に東京駅一番街としてリニューアルオープンしたときに、酒房「日本盛」もリニューアルオープンしたので、店はまだ新しい。

 私自身、前に来たのは、まだ古い店舗だった2003年12月のことなので、新しい店に来たのは今日が初めてだ。

 この店は安い酒場というわけではない。

 中瓶ビールが690円、チューハイが550円、焼き鳥が1本200円と、大衆酒場と比べると1.5~2倍ほど高い。

 しかし!

 なんと言ってもここは東京駅の中(改札よりは外)。いろんなところからやって来るにも、各方面へと帰っていくにも、とても便利がいいのだ。

 ひとり3,500円からの飲み放題付きコースもあるようなので、これを選べば、一般的な居酒屋チェーン店と遜色がない状態になるだろう。

 我われはというと、まずは生ビール中ジョッキ(710円)で、久しぶりの再会を祝って乾杯し、料理には根菜サラダ(580円)、焼鳥盛合せ(やきとり5本+手羽1本、1,200円)、川エビからあげ(480円)、エイヒレ炙り(480円)、そして【産直の逸品!】と書かれた釧路産氷下魚こまい(780円)をもらった。

 生ビールに続いての飲みものは、「日本盛」の上撰おかん瓶(180ml、500円)。

 なにしろ「日本盛」の直営店なので、「日本盛」の各銘柄がずらりとそろっている。

 宮内庁御用達の銘酒「惣花そうはな」(純米吟醸、グラス550円、燗酒240ml 880円)も置かれている。

 老舗大衆酒場ファンにとっては、東京駅近辺というとやっぱり酒亭「ふくべ」や大衆割烹「三州屋 八重洲店」なんだけれど、酒場ファンじゃない方をお連れすると当たり外れが出てしまう。こういう店があまり好きじゃない人もいるんですね。

 酒場としての大きな特徴はないんだけれど、だれと行っても、ほとんど当たり外れがないのが、ここ「日本盛」だったり、八重洲地下街にある、こちらも酒造会社直営の「玉乃光酒蔵」だったりするのでした。

 そろそろ閉店という午後9時過ぎまで、高校時代の懐かしい話や、近況報告などで大いに盛り上がり、お勘定は3人で10,150円。ひとり3,380円ほどというのは、安くはないけど、けっして高くもないよね。どうもごちそうさま!

 (以下の画像はお店が提供しているものです。)

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店内の様子 / 根菜サラダ / 焼鳥盛合せ

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川エビからあげ / 釧路産氷下魚 / 上撰おかん瓶

店情報前回

《平成28(2016)年4月16日(土)の記録》

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店情報: 酒房「日本盛(にほんさかり)」(東京)

    日本盛
  • 店名: 酒坊 日本盛
  • 電話: 050-5789-5812
  • 住所: 100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1
  • 営業: 11:00-21:30LO(土日祝は21:00LO)、年中無休
  • 場所: 東京駅一番街2F ごちそうプラザ内。JR東京駅の在来線からは八重洲北口改札が、新幹線からは日本橋口改札が最寄り。それぞれ徒歩1分ほど。
  • メモ: 西宮酒造(株)(現在の日本盛(株))の直営店として昭和28(1953)年に創業。公式サイトあり。
    〔料理〕《3月・4月のおすすめメニュー》ほたるイカ酢味噌和え750、菜の花からし和え650、なまこ酢700、(大)白はまぐり焼き(ボンビーノス)1ヶ800、大きいチキンカツ850。
    《酒に合うおすすめ料理》山雲丹豆腐(数量限定)600、鮭の日本盛酒粕漬焼き800、まぐろのテール煮(数量限定)850、牛もものたたき800、まぐろギョーザ550、牛もつ煮込み520、熊本もっこす馬刺し1,200、まぐろ刺身山かけ630、根菜サラダ580。
    《酒坊の人気定番メニュー》厚揚げ700、さつま揚げ800、たまご焼き980、ホルモン焼き500、小あじの南蛮漬け480、にらチヂミ750、チーズカリカリ揚げ650。
    《串焼き》おまかせ焼鳥3本600、焼鳥盛合せ(やきとり5本+手羽1本)1,200、野菜串盛合せ(基本はネギ、ししとう、しいたけの3本だが、季節で変わる)650。
    《鳥串(1品2本から)》ネギマ200、レバー200、せせり200、鳥皮200、砂肝200、手羽先270、つくね棒700。
    《野菜串》ネギ200、しし唐230、しいたけ250。
    《特選お刺身盛り合わせ》刺盛 浜(5種盛り2人前)2,100、刺盛 磯(7種盛り3人前)3,200、刺盛 沖(7種盛り4人前)4,300。
    《お造りいろいろ》かつおたたき720、まぐろ刺身810、かんぱち刺身870、いか刺身580、あじ刺身たたき750。
    《揚げ物》川エビからあげ480、タコからあげ520、鶏のからあげ550、十勝コロッケ450、アジフライ700、ポテトフライ580、酒坊カキフライ800、昔ながらのハムカツ650。
    《焼き物》エイヒレ炙り480、いわし丸干し480、いか一夜干し750、ししゃも480、釧路産氷下魚780。
    《サラダ》野菜スティック もろ味噌500、海鮮サラダ980、手作りポテトサラダ500、牛たたき風サラダ750。
    《珍味》いかの塩辛450、タコわさび400、ホタルイカ沖漬け600、酒盗(まぐろ)800。
    《お漬物》きゅうり一本漬け530、なす一本漬け630。
    《スピードメニュー とりあえずの一品》しらすおろし400、枝豆400、ひんやりトマト400、冷奴380、板わさ(わさび漬付)600、白菜キムチ500、あさり酒蒸し800。
    《お食事》手作りおにぎり(おしんこ付き)2ケ500、鮭茶漬け550、梅茶漬け450、冷そば400。
    《デザート》バニラアイス(琥珀の贅沢添え)500。

    〔飲み物(グラス=120ml)〕《日本盛》しぼりたて原酒(グラス)500、純米吟醸酒「銘酒惣花」(1800ml)6,480/(720ml)3,480/(燗酒240ml)880/(グラス)550、「さかり酒」(枡盛)400、上撰おかん瓶(180ml)500、大吟醸(瓶720ml)2,480/(グラス)580、本醸造酒「きれあじ」(グラス)500、特別本醸造「灘の粋」(グラス)500、特別本醸造「山田錦」(720ml)2,380/(グラス)500。 《純米酒》特別純米(グラス)500/(720ml)2,400、魚沼産コシヒカリ純米酒(720ml)2,580/(グラス)580。 《冷や派にオススメ》搾って最初の旨い酒(720ml)1,980/(300ml)800/(グラス)500、氷温熟成米のお酒(グラス)500、吟醸生貯蔵酒(300ml)980。
    《厳選焼酎(ボトルキープ期間1カ月)》【芋】薩摩武士(グラス)620/(ボトル)3,900、【芋】赤芋黒麹あかいもくろこうじ(グラス)620/(ボトル)3,900、【芋】櫻真風さくらまじ(グラス)570/(ボトル)3,600、【麦】吉兆安心院蔵きっちょうあじむくら(グラス)620/(ボトル)3,900、【麦】心(グラス)570/(ボトル)3,600、【麦】大分井上(グラス)570/(ボトル)3,600。 《焼酎の友に》カットレモン(まるまる1ケ)250、日本盛の水(2L)870、紀州産梅干250、ウーロン茶(2L)1,100、グレープフルーツ250、緑茶(1L)650、ミネラルウォーター(340ml)300、ウコン茶(1.5L)1,100。
    《ビール(アサヒスーパードライ)》生ビール(大)910/(中)710/(小)450、エクストラコールド710、中瓶アサヒ690、ノンアルコールビール550。 《酎ハイ・サワー》チューハイ550、ウーロン割り550、ウコン割り550、緑茶割り550、生レモンサワー600、生グレープフルーツサワー600、シークァサーサワー550、すだちサワー550、うめぼしサワー600、ハチミツ黒酢サワー550、梅酒ソーダ550。 《日本酒カクテル》サムライロック600。 《酒蔵の梅酒》梅酒ロック500、酒蔵のこだわり梅酒(300ml)800。 《ウィスキー(ボトル=720ml)》ブラックニッカ(ボトル)4500/(グラスシングル)550/(グラスダブル)700、ハイボール(シングル)500/(ダブル)600、ジンジャーハイボール550。 《ソフトドリンク》オレンジジュース360、ジンジャエール350、ウーロン茶350、ウコン茶350、緑茶350。
    《テイクアウト商品》しぼりたて生原酒(300ml)660/(720ml)1,470、搾って最初の旨い酒(720ml)850、超特撰純米吟醸「惣花そうはな」(720ml)1,730、大吟醸(720ml)1,140、魚沼産コシヒカリ純米酒(720ml)1,160、特別本醸造山田錦(720ml)1,070。 (2016年4月調べ)
  • HTML版(2003年以前): (03.12.28)

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〔コラム〕 京都からの居酒屋新幹線

ちりめん山椒ごはん弁当


 舞鶴での仕事を終えて、京都からの居酒屋新幹線。

 京都・祇園「なかがわ」の『ちりめん山椒ごはん弁当』(930円)と、京都・伏見の銘酒「玉乃光 純米吟醸」(180ml缶、318円)だ。

 ごはんの上にのってるのは、ちりめん山椒、梅ちりめん、竹の子の山椒煮の三種。これに湯葉とちりめん昆布が加わって、最強のつまみ兼ごはんものになる。

 そして「玉乃光」も実に美味しいのぉ!

 京都駅を出た直後。本日の飲みはじめのビールは、京都の地に敬意を表して、サントリーの「ザ・プレミアム・モルツ」(350ml缶、278円)にした。

 つまみはミツヤの「ナッツピー」(308円)。

 ナッツピーには、「赤い袋」と「青い袋」の2種類があるようなんだけど、今日のは青のほう。

 赤はオーストラリア産ピーナッツのみ。青はそれにカリフォルニア産アーモンドもミックスされている。

 よく冷えたビールにはミックスナッツがよく合うのだ!

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東舞鶴「多夢」で昼食 / ナッツピーとビール / ちりめん山椒ごはん弁当と玉乃光

《平成28(2016)年4月25日(月)の記録》

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24時間いつでも飲める … 居酒屋「山家(やまが)」(渋谷)

トマトハイ


 中目黒の大衆割烹「大樽」を出て、ほろ酔い加減で目黒川沿いを北上する。

 西郷山公園に立ち寄ってみると、ここもまた八重桜が満開。花見の客の多くが外国人なのが、大使館なども多いこのエリアならではなのかなあ。

 そこから渋谷マークシティー(渋谷駅)まで、ダラダラとした坂を下ってくると、そのすぐ横で24時間・年中無休で営業している呑兵衛のミカタが「山家」(支店)である。

 今日は、この後、午後6時から飲み会の予定。家に帰ってもう一度出かけてくるよりは、ここでもうちょっと飲んでから出かけたほうが移動も楽なのだ。

 店は地下2階から地上3階まで、なんと5フロアもある。

 いちばん入りやすい1階の店内へと入ると、「となりのエレベーターで3階まで上がってください」と店員さん。

 言われたとおり3階に上がると、そこにはすでに何組かの呑兵衛たちがたむろしていた(笑)。

 24時間、休みなしで営業する代わりに、お客が少なそうな時間帯を見計らって、お客を特定のフロアに片寄せする。そうして空いたフロアを掃除したりするんだろうな。

 1軒めでもかなり飲んできたので、ここは軽めにトマトハイ(420円)にしておいた。

 トマトハイは、言ってみれば冷やしトマトをつまみに焼酎を飲んでるようなもの。つまみ兼お酒という、とっても合理的な飲みものなのだ。

 でも液体だけではちょっと口寂しいので、つまみの王道・エイヒレ(550円)ももらう。これで完璧だ。

 それにしても3階の店内は初めて入ったなあ。

 ちびちびとトマトハイをすすりながら、まわりの状況を観察する。

 壁には、おつまみのオーダーランキングが張り出されていて、1位「ハムカツ」(450円)、2位「馬刺し」(840円)、3位「川海老から揚げ」(580円)だ。

 さらに「深夜メニューのおすすめ!(PM11:00~AM8:00)」という張り紙もあって、いくらおろし(530円)、ナポリタン(700円)、マカロニサラダ(400円)の他、ジャンボコロッケ(350円)、鳥ナンコツ揚げ(550円)、板わさ(550円)、ピリ辛チョリソー(550円)、珍味イカわたルイベ(350円)などが書き出されている。

 テーブル上のメニューを改めて確認してみると、これら深夜の料理は載っていない。

 見開き8ページのメニューの冒頭部分に「MENU 15:00~22:00(日祝は15:00~21:00)」と書かれているので、きっとこれは夕方から夜用のメニューで、それ以外の時間帯には、それぞれの時間帯に合わせたメニューがあるんだね。

 壁には今の時間帯用の「おすすめ 15:00~22:30」という張り紙もあって、こちらにはキャベツ盛り(350円)、長茄子の一本漬(350円)、ぼんじり(370円)、日向正肉(420円)、日向鳥ナンコツ(420円)が並んでる。

 とそこへ、となりのテーブルのお客さんのところに、丸皿に山盛りになった千切りキャベツがやってきた。これがキャベツ盛りなんだね! ひとりじゃ食べ切れないかもしれないぐらいの量だ。

 さあて、ボチボチと夜の部の飲み会に向けて出発しますか。どうもごちそうさま!

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花見客でにぎわう西郷山公園 / エイヒレ / 時間帯で変わるメニュー

店情報前回

《平成28(2016)年4月16日(土)の記録》

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〔お知らせ〕 「おとなの流儀 vol.20」 居酒屋使い

おとなの流儀 vol.20


 今月もまた「おとなの流儀 vol.20」(2016年4月22日発売、760円)に載せていただきました。

 今月号の特集は『酒場達人がアドバイス ワンランク上の“居酒屋使い”になる!』というもの。

 そうそうたるメンバーの仲間に入れていただいて、とても恐縮しております。

 『今夜も酒場浴』を連載中の月刊「くれえばん 2016年5月号」(400円)も、4月21日(木)に発売されています。(東京では、新橋の「脱藩酒亭」で読むことができます。)

 ぜひご笑覧いただけるとありがたいです。

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花より目黒川のサンマ … 大衆割烹「大樽(おおたる)目黒川店」(中目黒)

目黒川のさんま焼


 このサンマ塩焼き、1尾がたったの170円である!

 これより安い値段でサンマの塩焼きが食べられる店は、私は知らない。

「目黒川に花見に行ったら、『サンマ170円』という張り紙が出てる店を発見したよ!」

 同じ職場のI和泉さんから、そんな話を聞いたのは先週のこと。

「今年最後の花見を兼ねて、そのサンマを食べに行こう」

 という話が急に決まって、今日の花見となったのだった。

 とはいうものの、予想どおり花の季節はほぼ終わっていて、目黒川沿いのずらりと並ぶ桜の木は葉桜になっている。

 でも、目黒川に沿ってほんの少し下っていくと、そこには八重桜が満開だった。

 ソメイヨシノの次には、八重桜が咲くんだね。良かった良かった。

 そんなわけで、八重桜をちょっとだけ眺めたら、気持ちはもうサンマ。花よりサンマである!

 店先のあちこちに『目黒川のさんま焼 170円』という張り紙が出されているのは大衆割烹「大樽」。

 中目黒駅から見ると、目黒川を渡ってすぐの角にある。

 そのすぐ先が、酒場ファンにもなじみが深い大衆割烹「藤八」だ。

 昼、12時半過ぎのこの時間帯、店内はガラガラに近い状態。我われは、店の外に向かって張り出したテラス席を選んだ。

 このテラス席は、昔は本当にテラスだったに違いない。その外側に壁を作って、テーブル席にし、席数を増加させたようだ。

 つまみにはもちろんサンマ焼き(170円)を注文し、飲みものは何も考えずに生ビール中ジョッキ(500円)を注文したが、これは失敗。

 いや生ビールが美味しくないわけではない。

 ずらりと並ぶ『目黒川のさんま焼 170円』の張り紙に紛れて見落としていたのだが、実は『オールタイム大サービス レモンサワー・チューハイ 200円 ビール(大びん)500円』という張り紙も出ていたのだった。

 だから、これらの飲みものと合わせて、サンマ焼きを注文するのが、この店のツウなのである。

 しかしながら、「実はこれらの飲みものが安かった」ということに気がついたのは、店を出たあとのこと。店内で飲んているときには、まったく気づいていなかった。

 店の表には安売りを示す張り紙がたくさんあるんだけど、店内に入ると、それらの張り紙はなくて、大樽グループ各店舗共通のメニューが置かれているのである。

 そのメニューだとレモンサワー、チューハイは250円(25%高)、大瓶ビールは550円(10%高)、そしてサンマ焼きはなんと430円(153%高)なのだ!

 それでもメニュー全体としてみると、すべての品がそれほど高くはない、というかむしろ安いのがありがたい。

 生ビールのあとにも、ウコン茶割り酎ハイ(300円)や玉露茶入り割り酎ハイ(←メニュー表記のまま、300円)をおかわりしつつ、煮込み(330円)、川えび唐揚げ(330円)、そして博多皿うどん(500円)などをつまむ。

 「博多皿うどん」は、内容的には細い揚げそばに餡がかかった「長崎皿うどん」だった。

 ゆっくりと2時間半ぐらい飲んでる間に、店内は8分めぐらいの入りになってきた。

 昼間から、かなり酔うほど飲んで、ひとり当たりのお勘定は2,600円弱。なんとも幸せな土曜日の昼下がりじゃのぉ。

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目黒川の桜 / 八重桜が美しい / 「大樽」目黒川店

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店頭のキャッチ / ビールとお通し(マカロニサラダ) / 煮込み

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ウコン茶割り酎ハイ、玉露茶入り割り酎ハイ / 博多皿うどん / 川えび唐揚げ

店情報

《平成28(2016)年4月16日(土)の記録》

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店情報: 大衆割烹「大樽(おおたる)目黒川店」(中目黒)

    大樽目黒川店
  • 店名: 大樽目黒川店
  • 電話: 03-3710-7439
  • 住所: 152-0000 東京都目黒区上目黒1-5-15
  • 営業: 11:00-02:00、年中無休
  • 場所: 東急東横線・中目黒駅の正面改札を出て、右前方にある信号付き横断歩道で道路(山手通り)を渡り、そのまま東横線ガード下右側の道路を、代官山方面に100mほど進み、目黒川を渡った先、右手角。駅から徒歩2分。
  • メモ: 店内150席(内、カウンター6席)。 〔大サービス〕目黒川のさんま焼170、レモンサワー200、チューハイ200、大瓶ビール500。
    〔刺身〕盛り合わせ2,500、まぐろ700、かんぱち730、いか500、たこ530、〆さば480、甘エビ430、いわし530、あじ刺したたき580、鯛630。 〔焼き物〕大えび焼580、いか丸焼480、ほっけ焼480、さんま焼430 170、さば塩焼480、赤魚粕漬け480、ししゃも380、丸干しいわし330。 〔サラダ〕カニ大根サラダ600、海鮮ヘルシーサラダ680、焼肉サラダ600、ツナサラダ530。
    〔一品料理〕山かけ530、盛り合わせぬた530、まぐろぬた530、ねぎぬた380、もずく330、たこ酢530、まぐろ納豆530、塩から330、さつま揚330、水餃子500、じゃがピザ530、なすピザ530、あさり酒蒸し480、手羽先明太子2個430、手羽チーズ2個430、焼きなす430、しらすおろし330、板わさ330、もろきゅう330、冷トマト330、肉じゃが380、煮込330、厚揚330、冷奴280、枝豆280、お新香330、白菜キムチ380、自家製おでん(季節メニュー)530、厚焼玉子380、ジャンボ焼売430。
    〔食事〕特製焼きそば480、特製焼きうどん480、博多皿うどん500、焼おにぎり2個380、おにぎり2個380、お茶づけ(さけ・うめ・のり・こんぶ)各430、五目チャーハン530、おにぎりセット(おにぎり2個、みそ汁、お新香、ミニサラダ)530。 〔串焼き〕焼鳥(豚もつ)4本530、若どり3本530、手羽先焼2本430、砂ぎも3本330、つくね3本330、はらみ2本380、アスパラ肉巻2本430、うなぎ小串2本430、うなぎ肝串2本380、トリナンコツ2本330、ギンナン串2本330、手羽先唐揚(ピリ辛味)430、ジャンボ若鳥ねぎま串1本230、ささみの梅肉焼2本230。
    〔揚物〕かれい唐揚げ530、小あじ唐揚げ430、とり唐揚げ530、げそ唐揚げ380、川えび唐揚げ330、神戸風手作りコロッケ480、ちくわ磯部揚げ330、揚出し豆腐430、ぎょうざ揚げ380、えびしゅうまい揚げ380、チーズ包揚げ380、スパイシーポテトフライ330、野菜コロッケ380、きす天ぷら500、はんぺん納豆揚げ530、ササミチーズフライ380。 〔オリジナルメニュー〕にらとん480、ホルモン炒め480、とうふ野菜炒め530、キムチ豆腐炒め530、にんにく芽炒め480、えのきバター380、えひいれ330、あたりめ330、にんにく丸揚げ630、ジャガバター380、アスパラベーコン巻530、エビチリソース600、にら玉380。
    〔鍋もの〕湯どうふ480、もつ鍋850、ちげ鍋850、かき鍋850、大樽鍋950、すき焼鍋850(注文は2人前から)。 〔ランチメニュー 各700〕ミックスフライ盛合せ、肉野菜いため、まぐろぶつ、とり唐揚げ、もつ煮込み、焼魚(さんま、ほっけ、さば)。 〔宴会コース(プラス1,300円で2時間飲み放題)昼からOK!〕2,000円コース(刺身盛り合わせ4点、焼き物、揚げ物、サラダ、ご飯物、枝豆)、2,500円コース(刺身盛り合わせ6点、焼き物、揚げ物、もつ鍋、サラダ、ご飯物)、3,000円コース(刺身盛り合わせ6点、焼き物、揚げ物、おおたる鍋、串焼き、サラダ)。
    〔ビール〕サッポロ樽生ビール(中ジョッキ)500・(大ジョッキ)700、サッポロビール(伝統の赤星!大瓶)550 500、エビス プレミアムブラック400、プレミアムアルコールフリー(ノンアルコール)350。 ホッピー400。 〔酎ハイ・サワー〕玉露茶入り割り酎ハイ300、ウコン茶割り酎ハイ300、ジャスミン茶割り酎ハイ300、チューハイ250 200、レモンサワー250 200、生レモンハイ350、生グレープフルーツハイ450、ウーロンハイ300、男梅サワー380、カルピスサワー380、ライムサワー380、アンズサワー380、ウメサワー380、青リンゴサワー380、梅酒ロック380、ユズサワー380、スダチサワー380、ザクロサワー380、巨峰サワー380、黒酢サワー380、シークァーサーサワー380。
    〔日本酒〕ジャンボ大徳利600・(大)徳利400・(小)徳利150、にごり酒350、ます酒350、生貯蔵酒 千代都700。 〔焼酎〕焼酎お湯割り350、焼酎ストレート250、ごぶごぶ割450、和ら麦720ml 2,500、インディゴ25度(甲類)700ml 1,800、ジンジャー25度(甲乙混和)720ml 2,000、黒和ら麦720ml 2,500、からい芋720ml 2,600。 〔本格焼酎〕未来嗜好(麦)720ml 1,800、山の手のナポレオン720ml 2,000、てげてげ(芋)720ml 2,500、輝徳の風(麦)720ml 1,900、まろ甕(芋)グラス450、鍛高譚(しそ)720ml 2,000、ウイスキー(シングル)380。~お湯・水・氷、サービス!~
    〔ワイン〕サングリアリコ(赤・白)グラス400、サンタ・リタ ヒーローズ(赤・白)720ml 1,800。 〔カクテル〕バカルディ モヒート(グラス)450・(ボトル)450、ティーブロッサム450、カシスソーダ450、カシスグレープフルーツ450、カシスウーロン450、パライソグレープフルーツ450、マンゴーオレンジ450、マンゴヤンミルク450、ヨーグリートソーダ450、ヨーグリートオレンジ450、カルアミルク400、メロンフィーズ400、ストロベリーフィーズ400、ピーチフィーズ400、ジントニック380、スクリュードライバー380。 〔ハイボール〕ハイボールS 350・W 500。 〔マッコリ〕CJマッコリ(グラス)500・(ボトル)1,500。 〔ソフトドリンク〕コーラ200、オレンジジュース200、ジンジャエール200。(2016年4月調べ)

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マグロの刺身切り落し … 串焼処「くしとも」(鷺ノ宮)

マグロの刺身切り落し


「黒板に書かれている『刺身切り落し』(600円)は魚の刺身? それとも鶏の刺身?」

 他に書かれているのがマグロカツ(450円)だったり、鮭かま焼(600円)だったりするので、たぶん魚だろうなあ、と思いつつも、念のため確認してみた。

「刺身切り落しはマグロです」

 と店主の小山朋二さん。

 さっそくいただいたところ、このマグロの赤身がすばらしい! 旨みがすごく濃い!

 今日は平成元(1989)年に開店し、今年で創業27年となる串焼処「くしとも」にやってきた。

 店に入って、まずは瓶ビール(キリン一番搾り中瓶、500円)をもらって、焼き鳥はおまかせの「串7本」(950円)を注文した。

 基本的には豚のもつ焼き(やきとん)が好きなんだけど、ときどき鶏の焼き鳥も食べたくなるのだ。

 ここの焼き鳥は「大山だいせんどり」。

 すぐに出されるお通し(350円)のポテトサラダをつつきながらビールを飲んでいるところへ、1本めのレバー(単品だと2本300円)がタレ焼きで出される。

 トロリとレアめに焼き上がったレバーの味わいがいい。

 去年の6月から豚の生食が禁止されたので、豚レバーもしっかりと火を通さないといけなくなった。本当はこれぐらいのレアめのほうが美味しいのに、まったく残念な話だよなあ。

 続いて正肉(単品だと2本300円)のタレ焼き、大好物のハツ(単品だと2本300円)の塩焼きと、1本食べたらまた1本といったペースで、1本ずつ順番に出してくれる。

 ぎんなん焼(単品だと2本350円)が出されたあと、ボリュームたっぷりのセセリ(単品だと2本350円)、ネギと一緒にプリッと焼かれた鶏皮焼(単品だと2本250円)と続く。

 そしてアスパラ肉巻き(単品だと2本450円)が出されて串焼き7本のコースが終了。

 コースの内容は日によって替わる。今日の内容は単品1本ずつの値段で計算すると1,150円のところが950円と、17%以上安い。かなりお得なコースと言える。

 軽めでいいときは「串5本」(700円)というコースもある。

 その後、飲みものを玉露酎ぎょくろちゅう(400円)に切り替えて、マグロの刺身切り落しを注文したのだった。

 ちなみに黒板メニューの「刺身切り落し」はマグロだが、通常メニューの中に地鶏たたき(600円)、鳥刺し(600円)、鳥わさ(550円)などもあって、大山地鶏を生で味わうこともできる。

 最後に親子丼、焼とり丼、そぼろ丼、きじ焼丼などの丼もの(それぞれ650円)で〆るのもいいのだが、今日はもう満腹。

 2時間ほど楽しんで、お勘定は2,800円だった。どうもごちそうさま。

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串焼処「くしとも」 / お通しのポテトサラダと瓶ビール / レバー(たれ)

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正肉(たれ) / ハツ(塩) / ぎんなん焼(塩)

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セセリ(塩) / とり皮焼(塩) / アスパラ肉巻き(塩)

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今日の黒板メニュー / 玉露酎 / 刺身切り落し

店情報前回

《平成28(2016)年4月10日(日)の記録》

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ステーキ風ブリ漬焼き … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)

ステーキ風ブリ漬焼き


 沼袋「たつや」を出て、電車で3駅、ほんの5分で、自宅の最寄り駅に帰ってくるはずだったんだけれど、2駅めの都立家政とりつかせいで、フッと途中下車。

 このところしばらくご無沙汰してしまっている「竹よし」へと向かう。

 「竹よし」が開店したのは平成5(1993)年3月11日のこと。先月、創業23年を迎えたのである。

 土曜日の今日、店主を手伝う「曜日替わりの助っ人」はリエちゃん。カウンター後方のテーブル席では、これまたお久しぶりとなる荒木マタエモンさんやQちゃんが飲んでいる。

 「たつや」でホッピーを4杯いただいた後なので、ここはおとなしくサッポロラガービール(中瓶500円)にしておく。

 つまみは何にしようかなあ、とホワイトボードのメニューを眺めていたら、となりの席の常連さんから「今日はブリ(500円)がおいしかったですよ」と勧められた。

 ネタケースを見ると、漬け焼き用のタレに浸した大きなブリの切り身が、デーンと置かれている。

 これが最後の1切れなんだそうな。

 「おいしかった」と勧められ、「最後の1切れ」という話を聞くと、もうこれを注文するしかない。

「このブリ! 焼いてくださいっ!」

「はいはい。ブリにしますか」

 と嬉しそうにブリを取り出す店主。

 横浜の魚屋の次男坊として生まれた店主は、とにかく魚好き。魚を扱っているときは、いつもとっても幸せそうな顔を見せてくれるのである。

 地元の常連さんたちとワイワイと話しながら待つことしばし。

 ドンと分厚い、まるでステーキのようなブリが焼きあがってきた。

 焼きたての熱々のところに箸を入れて、さっそくひと口。

 ん~~~。いいねえ。

 ゆっくりと味わおうと思っていたんだけど、食べ始めるともう箸が止まらなくなってしまった。

 寒ブリの季節を過ぎても、ブリはやっぱりおいしいなあ。

 1時間ほど楽しんで、今日のお勘定はちょうど1,000円でした。どうもごちそうさま。

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「竹よし」 / 赤星(サッポロラガービール)

店情報前回

《平成28(2016)年4月9日(土)の記録》

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たつや名物モツカレー … やきとん「たつや」(沼袋)

もつカレー


 土曜日の夕方。沼袋の「たつや」まで歩いて出かけた。

 わが家から「たつや」までは、歩いて30分(2.5km)ほど。

 ふらりと歩くにはチト遠いが、休日の運動を兼ねて歩くにはちょうどいい距離感だ。

 ブラジルにいるときは週末のたびに、短パン、Tシャツにビーチサンダルという出で立ちで、トコトコと歩いて若鶏炭火焼きの店、「ガレート・ペキン」に飲みに行ってたことを思い出すなあ。

 店に着くと、何はさておき、キンキンに冷えたビールをもらって、のどを潤したものだが、ここ「たつや」では黒ホッピー(400円)をもらうことにした。

 最初の1杯は、白ホッピーのほうが、すっきりと「のど越し」がいいんだけれど、なぜあえて黒ホッピーにしたかというと、1品めのつまみとして、この店の名物でもある「もつカレー」(パン付き、400円)をもらうからであ~る。

 今日はこのもつカレーを楽しみにやってきた。だから歩いている間も、頭の中はずっともつカレーだったのだ。

 そしてこのもつカレーに、黒ホッピーがピタリと合うので、最初から黒ホッピーをもらったのでした。

 もつカレーは、ざっくりと言うと「カレー風に仕上げた豚もつ煮込み」のこと。

 シロを中心とした豚もつがゴロゴロと入ってるんだけど、まったくと言っていいぐらい豚もつ感がないので、「もつはそれほど好きじゃない」という人にでも、きっとこの店のもつカレーは受け入れられると思う。

 そして何しろカレーなので、パンやごはんにもよく合う。

 「たつや」のもつカレーにも、「おかわりパン」(100円)や「サトウのごはん」(200円)といったサイドメニューが用意されている。

 ナカ(おかわり焼酎、250円)をもらって、もつカレーだけで、2杯のホッピーを飲むことができた。

 さらにナカ(3杯め)をもらって、料理は「あみれば」(130円)、「あみはつ」(130円)をそれぞれ1本ずつ、おまかせで注文し、焼きあがりを待つあいだ用として「自家製ぬか漬け」(200円)ももらう。

 あみれば、あみはつというのは、それぞれ「れば」や「はつ」を、網脂あみあぶらという、内臓の周りについている網状の脂で包んで焼いたもの。

 焼き台の近くに座ることができれば、注文を受けてから、店主が串刺しのもつを網脂で包んでいく様子を見ることができる。

 ればや、はつなど、脂肪の少ないもつの場合、網脂で包んで焼くと、脂のうまみがのっておいしく仕上がるんだそうな。

 どちらもタレ焼きで、「あみはつ」のほうには、さらにコショーもかけて仕上げてくれた。

 この店のもつ焼きの味付けは、基本的には「塩」「タレ」「みそ」「おまかせ」の4種類(「醤油」や「素焼き」なども加えるともっと増えるが……)が選べるが、はじめて食べる部位の場合などは「おまかせ」で焼いてもらうのが一番いいと思う。

 3杯めの黒ホッピーを飲み干しても、まだソトが残っているので、もう1杯、ナカをおかわりした。これでソト1・ナカ4だ。

 その4杯め用のつまみとしてもらったのは「のりチーズ」(250円)。スライスしたプロセスチーズ5枚に、韓国のり5枚が添えられる。このチーズを、のりで巻きながらいただくのである。

 簡単なつまみなのに、うまいんだよなあ。

 ゆっくりと2時間ほどの酒場浴。席料100円と消費税(10円未満は切り捨て)が加算され、今夜のお勘定は2,540円でした。どうもごちそうさま。

 ホッピーを4杯も飲んだから、帰りは絶対に電車だな。歩くと30分かかるけど、電車ならほんの5分だ。

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やきとん「たつや」 / 黒ホッピー / 自家製ぬか漬け

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あみれば(奥)、あみはつ / のりチーズ / チーズをのりで巻いて食べる

店情報前回

《平成28(2016)年4月9日(土)の記録》

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子袋とハツもと酒蒸し … 居酒屋「丸山(まるやま)」(阿佐ヶ谷)

子袋とハツもと酒蒸し


店頭のメニュー またしても「丸山」の店頭看板に書かれた今日のメニューに釣り上げられてしまった。

 しかも今日は心引かれた品が2品ある!

 ひとつは「長崎産・アジ刺身」(390円)。そしてもうひとつは「子袋とハツもと酒蒸し」(400円)だ。

 う~む。二つともいくでしょう!

 今夜もまた入口のすぐ左側にあるカウンター席(全5席)の一角に腰をおろして、まずはホッピー(400円)を注文した。

 この店のホッピーは、生ビールサーバーで出される樽ホッピーだ。

 当然、「ホッピー仙人」で出されるような、シンプルなサーバー・ホッピーが出されるかと思いきや、なんと、ジョッキに氷入りで、レモンも一切れ入ったホッピーが出てきた。

 グビッとひと口。

 わぁ。美味いじゃないか!

 どこかで飲んだことがある味わいだなあと思ったら、この味は東十条のやきとん「埼玉屋」の、生レモンサワーのあとに、そのジョッキに注いでもらうホッピーだ。

 そのホッピーと一緒に出されたお通し(200円)は、ツナ、キュウリ、カイワレの和え物。ピリッとスパイス(黒胡椒)が効いてるのが、ホッピーにもよく合っていいね。

 心引かれた2品の料理のうち、先に注文したのは長崎産・アジ刺身。

 この店の刺身は、1人前6切れぐらいと、ひとりで飲むのにちょうどよくて、値段も400円前後とリーズナブルなのがとてもうれしい。

 アジの漁獲量は長崎県が国内1位。全国の約3割が長崎で獲れる。第2位は島根で約2割。つまり長崎と島根の2県で、国内の半数のアジが獲れてるのだ。(平成24年調べ)

 アジという魚の名前は「味が良いことに由来する」と言われているぐらい、この魚は旨みが強い。刺身にしても、フライにしても、焼き魚にしても、干物にしても、まず外れはないなあ。

 ホッピーをおかわりして、いよいよ満を持して、子袋とハツもと酒蒸しを注文する。

 おかわりホッピーには、レモンがもう1切れ足されるのがいいね。

 そして子袋とハツもと酒蒸し。

 煮込みでもなければ、もつ焼きでもない。酒蒸しした豚もつというのは、とても新鮮な食感と味わいだ。

 これもいいねえ!

 ホッピーといい、アジといい、豚モツの酒蒸しといい、さすが「丸山」である。

 1時間半ほど楽しんで、今日のお勘定は1,790円なり。どうもごちそうさま!

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居酒屋「丸山」 / ホッピーとお通し / 長崎産アジ刺身

店情報前回

《平成28(2016)年4月8日(金)の記録》

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たっぷりと春キャベツ … 焼鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

春キャベツ


「サバ炭焼き(324円)と春キャベツ(238円)をお願いします」

 カウンター上のネタケースに鎮座しているサバの半身がとても美味しそうだったので、今日のメインはそれを焼いてもらうことにした。

 この店の焼魚は、焼き鳥と同じく、注文を受けてから店の表にある炭火の焼き台で焼いてくれるので、できあがるのに少し時間がかかる。

 それを待つ間に、ちょいと春キャベツでもつまもうかと思って、春キャベツも一緒に注文したのだった。

 ところが!

 出てきた春キャベツを見て驚いた。

 ど~んと大きな丸皿に、レタスが敷かれ、その上にオニオンスライスがたっぷりとのせられ、さらにその上に「これでもかっ!」という量の春キャベツがのっている!

 しかもその周りにはバナナやメロンまで添えられているではないか。

 さらに今日のお通し(サービス)であるオレンジ2切れもあるので、果物密度がけっこう高いぞ。

 これはもう「ちょっとつまみに」なんて量じゃなくて、立派な前菜の一皿だよなあ。

 近くに座っていた女性ひとり客も、

「これ、春キャベツ1人前ですか?! 私も注文しようかと思ってたんだけど、たのまなくてよかったわ。これだけで満腹になってしまいそう(笑)」

 と驚いている。

 でもこの春キャベツ。食べ始めるとシャクシャク、シャクシャクといくらでも食べられるんですよねえ。

 考えてみれば「秋元屋」(野方)のキャベツみそや、「鳥佳」(上大岡)の新鮮朝取れキャベツも、ザクッと大きなキャベツのかたまりが出されるけど、なんら問題なくスッと食べ切ることができる。

 それと同じようなものかもしれないなあ。

 しかもバナナやメロン、オレンジ、玉ネギなどで味変あじへんができるので、まったく食べ飽きない。

 サッポロラガービール大瓶(519円)を飲みながら、シャクシャク、シャクシャクと半分ぐらい食べ進んだところで、サバの炭焼きも焼き上がってきた。

「燗酒2合(519円)をお願いします」

 焼き魚にはやっぱり燗酒だよね。

 熱々のごはんに合うおかずは、必ず燗酒に合うと思って間違いない。

 ところで「川名」。アルバイトのスーさんとニーさん(お二人とも台湾の若い女性)が、帰国されたり、学校に入ったりといった理由で、相次いで3月末にバイトを辞めたため、4月からは店主夫妻が二人だけで切り盛りせざるを得なくなった。

 そこで現在はメニューの品数を少なくして営業中ということなんだけど、あまり品数が減った感じはしないなあ。。。

 でもお二人はいつも大忙しの状況です。

 1時間半ほどの酒場浴。今夜のお勘定は1,708円だった。どうもごちそうさま!

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焼鳥「川名」 / サバ炭焼き / 燗酒2合

店情報前回

《平成28(2016)年4月8日(金)の記録》

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香るアールグレイハイ … 立ち飲み「パニパニ(Pani Pani)」(中野)

香るアールグレイハイ


 中野「パニパニ」には、とても個性的な焼酎割りが多い。

 私がいちばん好きなのは、自家製アールグレイハイ(360円)だ。

 これは、その名のとおり焼酎を、フレーバーティーの一種である「アールグレイ」という紅茶で割ったもので、とにかく香りがいい。

 他にはパニパニサワー(380円)、ファイト一発サワー(390円)、神宮サワー(390円)、珈琲豆乳ハイ(420円)、パニ茶ハイ(380円)、うっちん茶ハイ(390円)などがメニューに並んでいて、それぞれ人気が高い。

 つまみの1品め、お通しとしてだされたのはペンネ・ボロネーゼ風小鉢(260円)なんだけど、プリップリの弾力感を残したマカロニに、ひき肉が加わったスパイシーな味付け。

 黒板に手書きされている料理の数は約25品。その価格は250~390円と立ち飲み価格なんだけれど、ひと手間かけて出してくれるのがいいんだよなあ。

 その黒板メニューを眺めながら、お通しに続く2品めを「柔らかトリッパのガーリックソテー」(350円)にしようか、「ヤリイカのバターソテー」(390円)にしようか、それとも「フィッシュ and チップス」(390円)にしようかと迷っていたら、同じカウンターに並んで立ち飲んでいた女性客二人(それぞれひとり客)が、それぞれトリッパとヤリイカを注文した。

 同じものを注文しても、まったく問題はないんだけれど、せっかくだから私はフィッシュ and チップスをいただきましょう。アールグレイハイもおかわりだ。

 店は店主夫妻とアルバイトの女子大生で切り盛りしていて、料理を担当するのは店主とその奥様。

 二人で25品もの料理をチャチャッと作るためには、あらかじめある程度の状態まで仕込みを済ませておくことが不可欠なんだそうな。そして注文を受けてから最後の仕上げだけを行う。

 だから、営業時間中はもちろん忙しいが、店が閉まっている間だってけっこう忙しいのである。人気店はどこもそんな努力をされているように感じるなあ。

 3杯めのアールグレイハイとともに、お通しも含めて3品めの料理として注文したのは、開店当初からこの店の名物である「焼きたてギョーザ」(4個290円)だ。当初は3個と5個が選べたんだけど、今は間を取って4個1皿だけになったようだ。

 この店も、ついこの間オープンしたような気がするのに、今年の夏でもう創業10年となる。オープン直後から人気は高かったが、今や押しも押されもせぬ中野の名店になった。

 店主・長谷部智明(はせべ・ともあき)さんは、ここ中野で生まれて育ち、今も中野北口昭和新道商店街の商店会会長をされていたり、中野チャンプルーフェスタの実行委員長をされていたりと、公に私に、中野のために大活躍をされている。

 まさにパニパニ(宮古島の言葉で「元気いっぱい!」という意味)を地でいく方なのだ。

 そしてみんな、そんな店主をしたって、元気をもらいにやって来るんだね。

 ゆっくりと2時間ほど立ち飲んで、今日のお勘定は2,180円。どうもごちそうさま!

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立ち飲み「パニパニ」 / お通しのペンネ・ボロネーゼ風小鉢 / 今日の料理メニュー

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フィッシュ and チップス / 焼きたてギョーザ

店情報前回

《平成28(2016)年4月7日(木)の記録》

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タレ焼きもまた美味し … もつ焼き「ホルモン」(沼袋)

アブラ、ヒモ、ナンコツ


 以前は、もつ焼きは基本的に塩焼きで食べていた。

 名店と呼ばれるもつ焼き屋は、もつの鮮度も抜群だし、仕込みもていねいなので、シンプルな塩焼きで食べるのが一番うまいと思っていたのだ。

 しかし!

 そういう鮮度のいいもつ焼きばかりを食べていると、もつそのものの味わいに加えて、その店ならではの味つけが加わったもつ焼きも美味しいと思うようになってきた。

 わらびの「喜よし」を原点とする、秋元系もつ焼き屋の『みそ焼き』、浅草橋の「西口やきとん」あたりから始まったと思われるガツの『しょうゆ焼き』、さらには沼袋「たつや」の『カレーがけ』なんかもそうだろう。

 そこまで個性的でなくても、各もつ焼き店で出してくれるタレ焼きの「タレ」の味の違いだけをとっても面白い。

 「阿佐ヶ谷ホルモン」に端を発した、「ホルモン」系の店のタレは、もともと醤油味が強い、醤油系のタレだった。

 今もなお練馬の「金ちゃん」では、昔ながらのホルモン系のタレが味わえる。

 ここ沼袋「ホルモン」でも、先代(=創業店主)は、そういう醤油味の強いタレ焼きを出していたそうだ。

 当代(=二代目)になってから、今のお客さんたちの好みに合わせて、それに少し甘みを加えたタレに変えた。

 このタレ焼きが好きなんだなあ。

 今日はアブラ、ヒモ、ナンコツをタレ焼き(各120円)でいただいた。

 ゆっくりと2時間ほどの酒場浴。

 サッポロラガー大瓶(520円)1本に、焼酎の梅割り(250円)を2杯。もつ焼き8本に煮込み(350円)で、今日のお勘定は2,350円なり。

 どうもごちそうさま!

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もつ焼き「ホルモン」 / お新香、大瓶ビール / ちょい焼き味(各130円)のコブクロとレバ

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焼酎の梅割り / ハツモト、テッポウ、オッパイを塩焼き(各120円) / 煮込み(350円)

店情報前回

《平成28(2016)年4月5日(火)の記録》

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広島フェア九州フェア … 「銀座じゃのめ」(銀座)

広島の3鶴


 「銀座じゃのめ」に飲みに行くと、3月いっぱいは「広島フェア」だった。(4月いっぱいは「九州フェア」の予定とのこと。)

 期間中は、このフェア用に入荷した広島の地酒が1杯(60ml)380円で飲めるほか、肴も広島の郷土料理が用意される。

 改めて広島フェアのメニューを確認すると、飲みものは「酔心」(濃醇辛口・純米)、「賀茂鶴」(純米)、「白牡丹」(芳醇金紋・本醸造)、「誠鏡」(純米超辛口)、「宝寿」(芳醇純米・三人文殊)、「竹鶴」(純米)、「宝剣」(純米超辛口)、「西條鶴」(純米生)、「うごの月」(純米吟醸)、「雨後の月」(特別純米)の10種類。1杯(60ml)なら380円だが、3杯の利酒セットにすると1,000円だ。

 私は「誠鏡」「宝剣」「雨後の月」の3種類を選択した。

 同行の宇ち中さんは、「竹鶴」「賀茂鶴」「西條鶴」という『広島の3鶴』だ。

 広島フェアの料理メニューは、広島産カキフライ(880円)広島産カキの卵とじ(780円)、広島産カキのこがね焼(880円)、はまぐりの塩酒焼(680円)、あさりの酒醤油焼(580円)、ひらめ又は真鯛の一塩昆布じめポンズ(780円)、あんこうの肝煮付(680円)、活あなごの白焼わさび醤油(蒲焼きも可)(780円)、鯨スジの醤油煮込み(180円)、広島クリスピーパイ(1個380円)。

 この中からは鯨スジの醤油煮込みをもらった。

 広島フェアの料理以外にも、「春のお品書き」という季節メニューもあって、こちらは、大ボタン海老刺身(2尾880円)、道産・活ホタテ刺身(680円)、道産・活ホタテ焼(680円)、道産・活ホッキ刺身(680円)、ミンク鯨刺身(780円)、自家製昆布〆サーモン(580円)、真牡蠣(生or焼、1個380円)、鯵のタタキor刺身(580円)、マグロ刺身(880円)、刺身三点盛り(680円)、自家製シメサバ(580円)、宮崎赤鶏のタタキ(980円)、海鮮サラダ(580円)、鯨カツ(680円)、豚天(580円)、鶏シュウマイ天ぷら(480円)、蛤と春キャベツ酒蒸(680円)、アサリのゴマ油炒め(580円)、キクラゲの玉子炒め(480円)、プリプリ小海老天(380円)、菜の花からしあえ(480円)、ふきのとう天ぷら(580円)、小田原産直干物(真アジ、カマス、ミニ金目鯛)(各380円)、大金目鯛(880円)、ハタハタ一夜干(2尾480円)、柳カレイ(380円)、珍味!道産・鮭トバ(580円)といった品々が並んでる。

 飲み放題付きの宴会(2時間で4,800円/人)も始めたとのこと。

 4月の九州フェアも楽しみだ。

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2階が「銀座じゃのめ」 / サッポロ赤星ラガー大瓶(580円) / 豚もつ煮込み(180円)

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お通し(480円) / いかとんび串(2本480円) / 広島銘酒利酒セット(3杯1,000円)

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鯨スジの醤油煮込み(180円) / 刺身三点盛り(サーモン、マグロ、シメサバ、680円)

店情報前回

《平成28(2016)年3月25日(金)の記録》

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今宵は6個の目玉焼き … やきとん道場「お山の大将(おやまのたいしょう)」(立会川)

目玉焼き


 「ホッピー仙人」主宰の『お花見ホッピー』から、「豚の味珍」(横浜駅西口)へと流れての帰り道、「最後にもう1軒!」と立会川駅で途中下車した。

 向かった先は名店とのうわさが高い「鳥勝」。私自身、まだ行くことができていない課題店でもあるのだ。

 ところが!

鳥勝 我われ二人が、まさに店に到着しようとしたその瞬間(土曜日の午後6時半ごろ)に、店の外の看板と提灯の灯りがフッと消えた。

 「えっ?」と思いつつも、念のため入口の引き戸を開けて店内をのぞいてみた。

「悪いけど今日はもう、手が回りそうにないんだ」

 まったくすまなそうな表情で、カウンターの中からそう声をかけてくれる店主。

 カウンター席とテーブル席、合わせて30席ほどの店内を、店主ご夫妻ふたりで切り盛りされているので、あまりに客が多い状態が続くと、手が回らなくなるんだろうな。

 この店に来たのは、これが3回めぐらいだと思うんだけれど、まだ一度も入れたことがない。残念だけど、また次の機会をねらうことにしよう。

 でも大丈夫。立会川の名店は「鳥勝」だけではないのだ。

 京急線の反対側(海側)に引き返して、やきとん道場「お山の大将」へと向かう。

 こちらもカウンター席とテーブル席、そして小上がりの座卓で30席強と、規模は「鳥勝」とほぼ同じ。

 そしてこちらも大将と、それをサポートする若い男性店員さんとが二人で切り盛りしている。

 なんとか空いていたテーブル席に座り、チューハイと生レモンサワーをもらって乾杯だ。

 チューハイや生レモンサワーは本来なら300~350円+消費税(以下、価格はすべて税別表記)なんだけれど、土曜日と月曜日は、お客様感謝日で、瓶ビールと銘酒以外の飲み物は、すべて250円になるんだそうな。なんともありがたいことじゃのぉ!

 追いかけるように出されたお通しは、コブクロの冷製(ゆで冷まし)。これもうまそうだ。

 この店は、かつては生卵の黄身がのった豚レバ刺しが名物だったんだけど、去年の6月以降は出せなくなった。

「いま出したら、すぐにおなわになっちゃうからなあ。あのレバ刺しの代わりになるものはないんだよ」と残念そうな大将。

 そして、いまやその代わりの一大名物が目玉焼き(550円)だ。同じ値段で、玉子の個数を1個から10個まで選ぶことができる。

 ふたりでやって来た我われは、6玉でお願いした。

 このメニュー、けっして最近できたメニューではなくて、レバ刺しがあるころからズゥ~ッと存在していた、知る人ぞ知る人気メニューなのである。

 その目玉焼きはというと、まずたっぷりの千切りキャベツが敷かれた上に、マヨネーズがたっぷりとかけられ、その上に目玉焼きが注文した個数分。そして、これまたたっぷりの魚粉(削り節粉)がトッピングされる。

 サラダをとっても、お新香をとっても、さらにはもつ焼きまでも、この店の料理はとにかくボリュームたっぷりなのだ!

 目玉焼きの他にも、今日のホワイトボードメニューから、まぐろのつくね串焼(200円)も2本注文する。

 「ブーチュー」(250円)という、見た目も美しい「焼酎のブドウ酒割り」で〆て、1時間半ほどの酒場浴。

 お花見開始から、9時間半の飲み会を終えて、家路についたのだった。

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やきとん道場「お山の大将」 / 生レモンハイ、チューハイ / お通しのコブクロ冷製

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目玉焼きの断面 / まぐろのつくね串焼 / ブーチュー

店情報前回

《平成28(2016)年4月2日(土)の記録》

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お花見ホッピーの後で … 「豚の味珍(ぶたのまいちん)」(横浜)

豚の尻尾


 2ヶ月ぶりの「豚の味珍」は、4人で本店2階のテーブル席を囲んで、豚の尻尾(720円)、頭(720円)、舌のぶつ切り(720円)、白菜の漬物(辣白菜、310円)をつまみにヤカン(焼酎、400円)である。

お花見ホッピー 今日は毎年恒例の、「ホッピー仙人」主宰の『お花見ホッピー』の日。

 私自身は、昨年はブラジルにいて参加できなかったので、2年ぶりの『お花見ホッピー』となった。

 今年もまた、「ホッピー仙人」の常連さんたち60人ほどが、桜木町駅近くの掃部山かもんやま公園に集まった。

 この公園で花見をすると、満開の桜の花越しにどか~んとランドマークタワーが見えるのが、いかにも横浜らしい。

 『お花見ホッピー』のすごいところは、野外でのイベントにもかかわらず、生ビールサーバーで注ぐ樽ホッピーを飲むことができることだ。

 しかも白も黒もそろっている。

 生ビールサーバーが1個しかないので、白がセットされると、その樽がなくなるまではずっと白ホッピー、黒がセットされると、その樽がなくなるまではずっと黒ホッピーとなるんだけれど、みんなが次々に飲んでいくので、白ホッピー1杯を飲み終えておかわりにいくと黒ホッピーになっていて、それも飲み干して3杯めを注ぎにいくと、ちょうど白ホッピーに切り替わっている。

 白と黒のハーフ&ハーフが飲みたい人は、コップの半分ぐらいを飲み残しておいて、樽が切り替わったタイミングで、焼酎(ナカ)とホッピー(ソト)を追加して、ハーフ&ハーフにしている。

 仙人が用意してくれたつまみの他に、多くの方が差し入れのつまみを持ってきてくれる。

 浜の定番・崎陽軒のシウマイや、手作りのおむすびなどなど。今日はあいにくの曇天模様で、ちょっと肌寒かったので、その場でお湯を沸かして作ってくれたカップ麺も、身体が温まってうれしかったなあ。

モツ盛合せ その中の、だれかが持ってきてくれた1品が、横浜中華街は「同發どうはつ」のモツ盛合せだった。

 中華風のモツ盛合せは、中華料理の代表的な香辛料である八角の香りがよく効いている。

 思い返せば、このモツ盛合せを食べたことが、お花見の後で「豚の味珍」に向かうきっかけになったんだと思う。

 「豚の味珍」のモツは、中華風のように見えながら、実は醤油ベースの味珍独自の和風タレでじっくりと煮込んだもの。中華風とはまたひと味違う味わいが楽しめるのだ。

 開店直後から1時間ちょっと楽しんで、お勘定は4人で5,080円(ひとり1,270円)。どうもごちそうさま!

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〔お花見ホッピー〕 崎陽軒のシウマイなど / おつまみセット / 手作りのおむすび

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その場でお湯を沸かして / 熱々のカップ麺だ! / 手作りのお好み焼き

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〔豚の味珍〕 ヤカン(焼酎) / 辣白菜とウーロンセット / お酢+からし+ラー油

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本日のメンバー / 頭と舌ぶつ切り / 店長・川野恭一さんと記念写真

店情報前回

《平成28(2016)年4月2日(土)の記録》

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〔コラム〕 まだまだ続く、一日一麺!

 今年の1月に「一日一麺の日々が続いている」というコラムを書いた。

 ブラジルから帰国して41日間で、44食分の麺類を食べたというもの。

 その後も、平均的に一日一麺以上のペースで麺類を食べていて、今日(4月2日)までの123日間で、その数、なんと143食となった!

 1日あたり1.16麺。ざっくりと言って1週間(7日間)で8食というペースだ。

 といっても、その多くは自宅で、朝食としていただいたもの。外食ならぬ、内食である。

 もともと麺好きであることに加えて、飲んだ翌日は汁っけの多い食べもの(=麺類)がありがたいので、朝は麺類のことが多いのだ。

 いちばん登場回数が多いのは、内食であってもやっぱり「天玉そば」だなあ。

 8年ほど前に、「やみつきの天玉そば、その理由(わけ)は!?」というコラムにも書いたとおり、天玉そばは、甘さ、脂分、旨みという『コクの3要素』がそろった食品。いくら食べても、けっして食べ飽きることはないのである。

 冬場の寒い時期は麺類がうれしいんだけれど、これから暑くなってくると、熱い麺類は敬遠しがちになってくるかもね。


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愛媛産・川のり天焼き … 居酒屋「丸山(まるやま)」(阿佐ヶ谷)

愛媛産・川のり天焼き


電灯看板 「川名」を出て、中杉通りを鷺ノ宮駅方面にトコトコと歩いていると、居酒屋「丸山」の看板が目に入った。

 この店の電灯看板の下部には、今日の日替りメニューが手書きされているのだ。

 刺身など何品かのメニューのなか、「愛媛産・川のり天焼」(340円)に目が留まった。

『川のり天? 聞いたことがないなあ。もずく天のように、川のりにじかに衣を付けて天ぷらにしたものなのか。それとも愛媛産だから、じゃこ天みたいな感じの平天なのか。う~む。こりゃ食べてみるしかないなあ……』

 ということで、今日もまた家族連れや、ちょっと年のいった女子会(失礼!)でにぎわう「丸山」の店内へと入った。

 おじさんの一人客はたいてい、入口の左手にあるカウンター席(全5席)に座る。

 ご多分に漏れず、私もそのカウンターの一角に腰を下ろし、さっそくくだんの愛媛産・川のり天焼きと、燗酒2合(690円)を注文した。

 すぐに出されるお通し(200円)は小松菜の胡麻油和え。

 その小松菜をつまみに飲んでるところへ、愛媛産・川のり天焼きが出てきた。

 おぉ~っ。やっぱり平天でしたか。

 白身魚のすり身に川のりを混ぜ込んで平天にしたものなんですね。

 炭火でちょっとだけ焦げ目がつく程度に焼いたものを、2センチ幅ぐらいにスライスして出してくれている。

 その芳ばしい一切れを取り、刺身のように醤油をちょいとつけ、添えられたワサビと刻みネギをのせていただく。

 ん~~。これはいい。燗酒、燗酒。

 そういえば、東大教授の松原先生が書かれている「阿佐ヶ谷どうでしょう。」にも、ここ「丸山」のことが載っている。

『メニューをつらつら眺めるに、ジャンルだけでも「お刺身、串焼き、酢の物、サラダ、焼き物、お食事、おつまみ、揚げ物、炒めもの」とある。そしてそれぞれに6種は書き込んである。これだけで50種は超えるじゃないか。なんでもできるのか?お食事の項目も、玉子丼、肉丼、親子丼、他人丼、お茶漬け、雑炊とある。』

 そうなんだなあ。料理の種類が多いのも、この店の大きな特長。だからこそ、子供も含めた家族連れが集えるんだろうなあ。

 それにしても、松原先生は「入りにくい」「入りたくない」と感じる酒場を積極的に回っているという話だったのに、なぜここ「丸山」が? ここは「入りやすい」んじゃないかなあ? と思っていたら、先生と一緒にこの店の記事を書かれているKon&Junさんが、

『外観は大衆居酒屋、中を覗いてみると内観も居酒屋。チェーンではなくってオトナ向けの。きっと駅周辺にあったら入りやすそうなのかもなんだけど、場所柄地元の常連さんが多そうで逆に入りにくそうな感じでしょうか。』

 ということを書いている。

 JR中央線・阿佐ヶ谷駅と、西武新宿線・鷺ノ宮駅とのちょうど中間地点。どちらの駅からも歩いて15分ほどかかる上に、周辺には他の酒場は数えるほどしかない。

 しかも地元の人気店なので、せっかく行っても、満席で入れないこともある。

 そう考えると、近くに住んでる人たち以外には、足が向きにくい酒場なのかもしれないなあ。いい酒場なんだけどなあ。

 最後に、これまた今日のメニューから、サクサクチーズパイ揚げ(450円)をもらって〆とする。

 ちなみに、その他の今日のメニューは、平目刺(450円)、しまあじ刺(490円)、いわし叩き(400円)、真だい刺(450円)、本まぐろ刺(650円)、にしん塩焼(490円)、スペアリブ岩塩焼(490円)、ハンペンマヨネーズチーズ焼(400円)、ミミガー(420円)、白菜漬け(300円)、ふぐ皮ポン酢(470円)、鳥レバ串焼(2本300円)といった品々。今日はもう満腹だけれど、引かれるものが多いなあ。

 1時間ちょっとの『酒場浴』。今宵のお勘定は1,680円なり。どうもごちそうさま。

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居酒屋「丸山」 / 小松菜の胡麻油和え、燗酒2合 / サクサクチーズパイ揚げ

店情報前回

《平成28(2016)年3月20日(日)の記録》

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