愛媛産・川のり天焼き … 居酒屋「丸山(まるやま)」(阿佐ヶ谷)
「川名」を出て、中杉通りを鷺ノ宮駅方面にトコトコと歩いていると、居酒屋「丸山」の看板が目に入った。
この店の電灯看板の下部には、今日の日替りメニューが手書きされているのだ。
刺身など何品かのメニューのなか、「愛媛産・川のり天焼」(340円)に目が留まった。
『川のり天? 聞いたことがないなあ。もずく天のように、川のりにじかに衣を付けて天ぷらにしたものなのか。それとも愛媛産だから、じゃこ天みたいな感じの平天なのか。う~む。こりゃ食べてみるしかないなあ……』
ということで、今日もまた家族連れや、ちょっと年のいった女子会(失礼!)でにぎわう「丸山」の店内へと入った。
おじさんの一人客はたいてい、入口の左手にあるカウンター席(全5席)に座る。
ご多分に漏れず、私もそのカウンターの一角に腰を下ろし、さっそく
すぐに出されるお通し(200円)は小松菜の胡麻油和え。
その小松菜をつまみに飲んでるところへ、愛媛産・川のり天焼きが出てきた。
おぉ~っ。やっぱり平天でしたか。
白身魚のすり身に川のりを混ぜ込んで平天にしたものなんですね。
炭火でちょっとだけ焦げ目がつく程度に焼いたものを、2センチ幅ぐらいにスライスして出してくれている。
その芳ばしい一切れを取り、刺身のように醤油をちょいとつけ、添えられたワサビと刻みネギをのせていただく。
ん~~。これはいい。燗酒、燗酒。
そういえば、東大教授の松原先生が書かれている「阿佐ヶ谷どうでしょう。」にも、ここ「丸山」のことが載っている。
『メニューをつらつら眺めるに、ジャンルだけでも「お刺身、串焼き、酢の物、サラダ、焼き物、お食事、おつまみ、揚げ物、炒めもの」とある。そしてそれぞれに6種は書き込んである。これだけで50種は超えるじゃないか。なんでもできるのか?お食事の項目も、玉子丼、肉丼、親子丼、他人丼、お茶漬け、雑炊とある。』
そうなんだなあ。料理の種類が多いのも、この店の大きな特長。だからこそ、子供も含めた家族連れが集えるんだろうなあ。
それにしても、松原先生は「入りにくい」「入りたくない」と感じる酒場を積極的に回っているという話だったのに、なぜここ「丸山」が? ここは「入りやすい」んじゃないかなあ? と思っていたら、先生と一緒にこの店の記事を書かれているKon&Junさんが、
『外観は大衆居酒屋、中を覗いてみると内観も居酒屋。チェーンではなくってオトナ向けの。きっと駅周辺にあったら入りやすそうなのかもなんだけど、場所柄地元の常連さんが多そうで逆に入りにくそうな感じでしょうか。』
ということを書いている。
JR中央線・阿佐ヶ谷駅と、西武新宿線・鷺ノ宮駅とのちょうど中間地点。どちらの駅からも歩いて15分ほどかかる上に、周辺には他の酒場は数えるほどしかない。
しかも地元の人気店なので、せっかく行っても、満席で入れないこともある。
そう考えると、近くに住んでる人たち以外には、足が向きにくい酒場なのかもしれないなあ。いい酒場なんだけどなあ。
最後に、これまた今日のメニューから、サクサクチーズパイ揚げ(450円)をもらって〆とする。
ちなみに、その他の今日のメニューは、平目刺(450円)、しまあじ刺(490円)、いわし叩き(400円)、真だい刺(450円)、本まぐろ刺(650円)、にしん塩焼(490円)、スペアリブ岩塩焼(490円)、ハンペンマヨネーズチーズ焼(400円)、ミミガー(420円)、白菜漬け(300円)、ふぐ皮ポン酢(470円)、鳥レバ串焼(2本300円)といった品々。今日はもう満腹だけれど、引かれるものが多いなあ。
1時間ちょっとの『酒場浴』。今宵のお勘定は1,680円なり。どうもごちそうさま。
居酒屋「丸山」 / 小松菜の胡麻油和え、燗酒2合 / サクサクチーズパイ揚げ
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