花より目黒川のサンマ … 大衆割烹「大樽(おおたる)目黒川店」(中目黒)
このサンマ塩焼き、1尾がたったの170円である!
これより安い値段でサンマの塩焼きが食べられる店は、私は知らない。
「目黒川に花見に行ったら、『サンマ170円』という張り紙が出てる店を発見したよ!」
同じ職場のI和泉さんから、そんな話を聞いたのは先週のこと。
「今年最後の花見を兼ねて、そのサンマを食べに行こう」
という話が急に決まって、今日の花見となったのだった。
とはいうものの、予想どおり花の季節はほぼ終わっていて、目黒川沿いのずらりと並ぶ桜の木は葉桜になっている。
でも、目黒川に沿ってほんの少し下っていくと、そこには八重桜が満開だった。
ソメイヨシノの次には、八重桜が咲くんだね。良かった良かった。
そんなわけで、八重桜をちょっとだけ眺めたら、気持ちはもうサンマ。花よりサンマである!
店先のあちこちに『目黒川のさんま焼 170円』という張り紙が出されているのは大衆割烹「大樽」。
中目黒駅から見ると、目黒川を渡ってすぐの角にある。
そのすぐ先が、酒場ファンにもなじみが深い大衆割烹「藤八」だ。
昼、12時半過ぎのこの時間帯、店内はガラガラに近い状態。我われは、店の外に向かって張り出したテラス席を選んだ。
このテラス席は、昔は本当にテラスだったに違いない。その外側に壁を作って、テーブル席にし、席数を増加させたようだ。
つまみにはもちろんサンマ焼き(170円)を注文し、飲みものは何も考えずに生ビール中ジョッキ(500円)を注文したが、これは失敗。
いや生ビールが美味しくないわけではない。
ずらりと並ぶ『目黒川のさんま焼 170円』の張り紙に紛れて見落としていたのだが、実は『オールタイム大サービス レモンサワー・チューハイ 200円 ビール(大びん)500円』という張り紙も出ていたのだった。
だから、これらの飲みものと合わせて、サンマ焼きを注文するのが、この店のツウなのである。
しかしながら、「実はこれらの飲みものが安かった」ということに気がついたのは、店を出たあとのこと。店内で飲んているときには、まったく気づいていなかった。
店の表には安売りを示す張り紙がたくさんあるんだけど、店内に入ると、それらの張り紙はなくて、大樽グループ各店舗共通のメニューが置かれているのである。
そのメニューだとレモンサワー、チューハイは250円(25%高)、大瓶ビールは550円(10%高)、そしてサンマ焼きはなんと430円(153%高)なのだ!
それでもメニュー全体としてみると、すべての品がそれほど高くはない、というかむしろ安いのがありがたい。
生ビールのあとにも、ウコン茶割り酎ハイ(300円)や玉露茶入り割り酎ハイ(←メニュー表記のまま、300円)をおかわりしつつ、煮込み(330円)、川えび唐揚げ(330円)、そして博多皿うどん(500円)などをつまむ。
「博多皿うどん」は、内容的には細い揚げそばに餡がかかった「長崎皿うどん」だった。
ゆっくりと2時間半ぐらい飲んでる間に、店内は8分めぐらいの入りになってきた。
昼間から、かなり酔うほど飲んで、ひとり当たりのお勘定は2,600円弱。なんとも幸せな土曜日の昼下がりじゃのぉ。
店頭のキャッチ / ビールとお通し(マカロニサラダ) / 煮込み
ウコン茶割り酎ハイ、玉露茶入り割り酎ハイ / 博多皿うどん / 川えび唐揚げ
・店情報
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