平日夕方にゆったりと … もつ焼き「宇ち多゛(うちだ)」(立石)
今の職場は三田にあるので、京成立石までは電車1本、35分ほどで行ける。
仕事を終えて6時前の電車に乗ると、6時半にはもう立石だ。
この時間帯、「宇ち多゛」の待ち行列は5人ほど。その最後尾に並ぶと、ほんの5分ほどで店内に入ることができた。
まずはビール(キリンラガー大びん、600円)と煮込み(200円)をもらう。
ここの煮込みは、豚もつ100%。野菜など、豚もつ以外のものは、いっさい入っていない。
そして、その豚もつの種類がものすごく多いというのも大きな特徴だ。
だから、まずこの煮込みをもらうだけで、いろいろな豚もつの食感を楽しむことができるのである。
この煮込みが売切れた段階で、新たなお客さんは入れなくなり、その後は店内で飲んでるお客さんたちが出るのを待って閉店となるのだ。
つまみ、煮込みは「宇ち多゛」の営業時間を左右する、重要な一品ということですね。
豚もつの合いの手用に、お新香(200円)ももらうことにする。
「キュウリは売り切れてて、大根になるけどいい?」と声がかかる。
「いいです、いいです。大根を『しょうがのっけてお酢』でお願いします」
通常はキュウリと大根のぬか漬けを、一皿に半分ずつに盛り合わせてくれるのだが、キュウリがなくなると、それが大根だけになるのである。
お新香の場合でも、大根だけになった場合でも、上にちょっと紅ショウガをのせて、醤油をサッとかけてくれるのが標準系。
これに『しょうがのっけて』のオプションを付けると、紅ショウガが多めになり、『お酢』のオプションを付けると、醤油に加えてお酢もかけてくれるのでした。
ちなみに『かけないで』なんてオプションもあって、「お新香、かけないで」と注文すると、醤油をかけずに出してくれる。
そろそろ煮込みを食べ終わるかという頃合いに、宇ち中さんもやってきて合流。
焼酎の梅割り(200円)をもらって、「ガツとアブラ、1本ずつお酢」(200円)を注文する。
平日の午後7時前というこの時間帯、残っている「もつ焼き」(1皿2本で200円)は、レバ、シロ、ガツ、アブラの4種類だけ。
入店したときには「レバのボイル」もあったんだけど、ついさっき、売り切れてしまったようだ。
レバのボイルというのは、串に刺した豚レバーをゆでて冷ました、レバーの冷製のこと。レバ生(=レバ刺し)を出すことができなくなった今、それに代わる人気の品。レバのボイルは、平日しか置いていないそうです。
実はどのもつ焼きもゆで冷ました状態まで下ごしらえしてあって、注文を受けてから、それを焼きあげてくれる。つまり、「宇ち多゛」のもつ焼きは、焼く前から、もう火が通った状態になってるってことだ。
それを焼かずにそのまま出してもらうのが「ナマ(生)」という食べ方だ。
レバ以外の串は、ナマで注文することができる。
そしてナマで注文する場合に限って、2種類を混ぜて1皿にすることができるのでした。
だから、先ほどの注文、「ガツとアブラ、1本ずつお酢」も、『1本ずつ』と指定した段階で、ナマだということがわかるんですね。
ナマも、醤油をかけて出してくれるのが標準形。今回はさらに「お酢」もかけてもらった。
最後にもう1杯、焼酎の梅割り(200円)をもらって、「レバたれ」(200円)を焼いてもらう。
土曜日の昼間は、『東京下町を代表する一大観光地』という感じがするほどのにぎわいを見せている「宇ち多゛」だけれど、平日の夕方、遅い時間は会社帰りの常連さんが多くて、ゆったりとした時間が流れている。
みんな2品と2杯(これでお勘定は800円!)ぐらいで、サクッと帰っていく。きっと毎日のように寄り道して帰ってるのに違いない。
久しぶりにやってきた私は、4品と2杯+ビール大びんで、超満腹!
それでもお勘定が1,800円なんだから、うれしいよねえ。
どうもごちそうさま。また来ます。
あまりの嬉しさに、思わず知らず長文になってしまったぜい。
大根しょうがのっけてお酢 / ガツとアブラ1本ずつお酢 / レバたれ
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