豆腐と油の相性が抜群 … 「兵六(ひょうろく)」(神保町)
2年半ぶりの「兵六」である。
ブラジルに赴任していた1年半を差っ引いても、その前後、それぞれ半年ずつの間、来ることができてなかったってことだよなあ。
あちこちの酒場に不義理をしてしまっていて、本当に申しわけないことこの上ない。
店主に「こちらにどうぞ」と指示されるままに、店主を囲むように作られたコの字型のカウンター席の一角に腰をおろす。
この店では、座る場所を、店主がきちんと采配してくれる。
特にコの字カウンターの椅子は、丸太を2本渡したベンチシート形式なので、つめれば詰まるし、開ければあく。
お客が増えてくると、「こちらを少し寄っていただいて、もうひとり入れてください」というところまで面倒を見てくれるので、客の側はとっても楽なのだ。
「お湯割りをお願いします」
ここに来たら、やっぱり焼酎だ。
お湯割りでお願いすると、丸っこい徳利に入った芋焼酎「さつま無双」(700円)と
これらを使って、小さな猪口の中で、芋焼酎のお湯割りを作るのである。
お通し(サービス)として出されたのは、卯の花(おから)だ。
さあて、お通しのあとの料理は何にするかなあ。久しぶりなので、あれもこれもが気になってしかたがない。
「料理は
けっきょく炒豆腐を選択した。
炒豆腐は、豆腐を、豚肉、キャベツ、タマネギと一緒に炒めて、中華風に味つけをしたもの。好みで一味唐辛子を振りかけていただく。豆腐と油の相性が抜群で、焼酎が進むこと間違いなしの一品だ。
常連さんたちとお会いして、お話させてもらうのも久しぶり。
それぞれの店に、それぞれの店の常連さんたちがいて、店と一体化するような感じで、その店ならではの空気(酒場の雰囲気)を作り上げている。
これはもう、実際にその店に行かない限り、絶対に味わうことができないものなんだよなあ。
焼酎のお湯割りをおかわりして、つまみには月見納豆(380円)をもらう。
小鉢に盛られた納豆には、たっぷりと青のりがかけられ、その上にウズラ卵の黄身がのっている。それをグリグリとかき混ぜたら、ズズッとすすり込む。なるほど、青のりが決め手だね。
ゆっくりと2時間ほどの酒場浴。今夜のお勘定は2,380円でした。どうもごちそうさま。
「さつま無双」湯割りとお通し / 月見納豆 / かき混ぜていただく
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