玉ネギは炭火焼が旨い … やきとん「たつや」(沼袋)
もつ焼き屋の炭火で焼いてもらう玉ネギ(140円)がうまい。
串切りにした玉ネギに串を打ち、まずは電子レジでかるく温める。
しかる後に、表面を炭火で炙って、焼き色をつけていく。
味付けは、塩でも、タレでも、そして味噌でも。どれを選んでも美味しいところを、今日はタレ焼きにしてもらう。
仕上げに、少量のマヨネーズが添えられる。
もつ焼きの場合は、出されたらすぐに、熱々のものを串から直接食べるのがうまい。
玉ネギの場合は、そうやって食べるとアッという間に食べ終わってしまうので、あえて串から抜きながら、層になった玉ネギを、1枚、また1枚と、マヨネーズをからめながらいただく。
ホワンと温かい玉ネギの甘みに、炭火で炙られた芳ばしさが加わる。これがいいんだ。
金曜日の今日、「たつや」に到着したのは7時半過ぎ。
「どうしたんですか? こんなに早く」
と店主にビックリされながら席に着いた。
「金曜日だけど、これくらい早いとまだ席が空いてるかと思って」
予想どおり、この時間帯はけっこう空いていて、余裕で入ることができた。
金曜日は、職場の同僚などと都心部で飲んでから、郊外の住宅街に帰ってくる人が多いらしく、「たつや」のような人気酒場であっても、早い時間帯には空いていることが多いのだ。
「いいレバが入った日に限って、お店が静かというジンクスがあるので、今日も心配してるんですよ」
と店主。なるほど、今日はいいレバが入ったんですね。
「いや、今日は遅い時間帯に忙しくなるんじゃないの」
なんて言っていたのだったが、結局は、それから1時間もしないうちに店内は満席になり、それでもなおやってくるお客さんに対して、「ごめんなさい、満席です」と断らないといけない状態になった。さすがである。
まずは大瓶ビール(600円)をサッポロラガーでもらい、つまみは「冷製の盛り合わせ」(500円)からスタートした。
今日の冷製盛り合わせは、コブクロ、ガツ、タン、レバの4種盛り。これをゴマ油+塩でいただく。
レバ刺しが、レバ冷製になったときには、ガックリときたものだったが、今やこのレバ冷製にはまってる。生もうまかったけど、冷製もいいもんだねえ。
焼きものは、ハラミ(110円)とテッポウ(110円)を1本ずつ、味噌焼きで。
ビールに続いては黒ホッピーセット(400円)をもらって、つまみは「キャベツの浅漬け」(200円)も追加する。キャベツの中に、ミョウガや切り昆布が混ざっているのがアクセントになっていい。
ナカ(ホッピーの焼酎おかわり、250円)をもらって、「がんもどき焼き」(250円)と、冒頭でご紹介した「玉ねぎ」タレ焼き(140円)を注文するころには、店内はすでに満席。焼きものも、焼き待ちの渋滞が発生している。
ここは焦らず、キャベツの浅漬けをチビチビとかじりながら飲んで待つ。
「たつや」の店内はカウンター席のみ。しかしながら、そのカウンターが、わざと複雑な形に折れ曲がるように設計されているので、グループ客できた場合は、その角をはさむように座ると、同行者の顔が見えやすい状態になるのだ。
ひとり客が店の入口に近い側にいて、グループのお客さんが店の奥のほうにいることが多い。
最後にもう1杯、ナカをもらって、「今日はいいものが入った」と話してくれていたレバ(100円)で〆ることにする。
「塩とタレを、1本ずつ焼いてください」
レバは外見が同じように見えても、甘みがある場合と、苦みがある場合とがある。どちらも旨みの成分なんだろうけど、ちょっとしたバランスの差で甘くなったり、苦くなったりするみたいだ。
今日のレバは、いい感じの甘み。本当にいいレバだ。
たっぷりと2時間半ほどの酒場浴。大瓶ビール1本に、黒ホッピーをソト1・ナカ3と、けっこう飲んだ。金曜日ならではの楽しみだ。
「今日はけっこういきましたよぉ!」
と言いながら計算してくれたお勘定は3,080円。
いやいや。その分、じっくりと堪能させていただきました。どうもごちそうさま!
「たつや」 / サッポロラガービール大瓶 / もつ冷製の盛り合わせ
ハラミとテッポウの味噌焼き / 黒ホッピーセット / キャベツの浅漬け
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