ホイスハイボールの店 … 「うぐいす酒場」(南千住)
11年ぶり、「うぐいす酒場」である。
以前は駅前ロータリーの向こう側の2階にあったんだけれど、今はその場所が再開発されて大きなビルが建っている。
そして、われらが「うぐいす酒場」は、そのビルの地下にある「北口飲食店街」の一角に、もつ焼き「カミヤ」などと一緒に入っているのである。
店名の表記も、よく見えるところでは「うぐいす酒場」と、誰にでも読みやすいひらがな表記となった。
でも階段を下りて店の前まで行くと、昔ながらの「鶯酒場」の赤ちょうちんと、紺地に白で「大衆酒場」と大書されたのれんに迎えられる。この赤ちょうちんとのれんは、前の店からそのまま持ってきたんだろうな。
ここに来たら、ホイスハイボール(320円、以下すべて税別表記)を飲まなきゃね。
11年前に来たときには300円だったから、消費税を除いた正味分で7%ほど値上がりしたんですね。
ホイスというのは、ホッピーなどと同じような焼酎の割りもの。昭和30年ごろに登場し、庶民のあこがれだったウイスキーをもじって、ホイスキー。それが転じてホイスと呼ばれるようになったんだそうな。
店内はコの字カウンターなんだけど、そのコの字の入口に近い側は、回転ずしのテーブル席のように、カウンターに連接したテーブル席になっている。
お通しとして出された子持ち昆布をつまみながら、そのカウンター中央部に掲げられたメニューを確認する。
そして、『本日のおすすめ』と書かれたボードにある手書きの短冊メニューの中から、「じゃがカレー」をもらうことにする。
じゃがカレーは「ライス付」が600円、「のみ」と書かれたのが500円。
「のみ」というのは、きっと「カレーのルーのみ(ライスは付かない)」ということなんだろうな。
その「のみ」のほうをもらったら、小さなガーリックトーストが2枚、添えられてきた。
「うぐいす酒場」の創業は、東京オリンピックが開催された昭和39(1964)年というから、中野のバー「ブリック」や、沼袋のもつ焼き「ホルモン」などと同じ。今年で創業52年となる。
新しいビルの中に入って、店はきれいになったものの、品書きの内容や値段、店内の雰囲気などは、やはり「正しき大衆酒場」を継承している。
この先も長く続いてほしい大衆酒場の1軒であることは間違いない。
宇ち中さんと二人で、2時間近く、ゆっくりと過ごさせてもらい、お勘定はひとり千円ずつぐらいだったような……。(記憶が不鮮明)
どうもごちそうさま。
(次回)20.06.02 名物ホイスハイボール … 「うぐいす酒場」(南千住)
| 固定リンク
コメント