土曜の朝から本気呑み … 「まるます家(まるますや)」(赤羽)
土曜日の朝から北区の名店「まるます家」にやって来た。
本当は9時の口開けと同時に来たかったんだけど、ぐだぐだと朝寝坊してしまって、「まるます家」に到着したのは、開店から1時間ほどたった9時50分。
さすがに行列はできていないものの、店内はほぼ満席だ!
「いらっしゃいませ。いま空いてるのは、ここか、ここ。お好きなほうにどうぞ」
って、1階の30人ほど座れるダブル「コ」の字のカウンター席には、空席がたったの2席しかない。みんな朝からすごいねえ!
「お飲み物は?」
「サッポロラガー(大瓶、600円)をお願いします。あと、たぬき豆腐(500円)をください」
すぐに出されたビールをコップにそそぎ、本日1杯めのビールで、のどを潤す。
ッカァ~~ッ。この1杯がたまらんのぉ~。
改めてまわりを見ると、当然のことながら、ひとり客とカップルとがほとんど。(なぜ「当然」かというと、3人以上だと、ほぼ2階の座敷席になるからです。)
年配のカップル(ご夫婦?)も、たくさんいるのが微笑ましい。
それにしてもこの光景はどうだ。ずらりと並ぶジャン酎(ハイリキ1L、1,100円)の瓶。私だけ633mlのビール瓶で恥ずかしいぐらい。みんな朝から本気呑みだ!
「たぬき豆腐です」
おぉ、来た来た。
たぬき豆腐は、丼の中に豆腐(冷奴)を置き、ワカメや、薄くスライスしたキュウリ、カニカマ、そして「たぬき」という名称のゆえんである天かすをたっぷりとトッピングし、冷たいツユをかけたもの。
丼のふちに添えられたワサビを溶き入れながら、豆腐をグチャグチャに崩しながら、具も混ぜてしまい、スプーンですくってツユごといただくのがうまいんだ。
汁っけが多いので、朝のつまみにぴったりだ。
朝の9時から飲みはじめている人たちは、すでに〆の段階に入っているらしく、うな丼の注文も飛び交っている。そのうな丼は肝吸い付きで1,500円。うなぎが大きくなるうな重(こちらも肝吸い付き)は、うなぎの大きさによって2,000円のものと2,500円のものが選べる。
そろそろ蒸し暑くなってきたからどうかな、と思っていたんだけれど、そんなことには無関係にスッポン鍋(750円)や、どじょうとぢ(650円)もよく出てるなあ。
店内だけを見てる分には、夜の「まるます家」とちっとも変わらない。開けっ放しの入口ごしに、外の明るい景色が見えることに、むしろ違和感を感じてしまう。
「土日の朝は、いつもこんな感じなんですよ」
ちょうどホールに出てこられた若女将の和子さんがそう教えてくれた。
私も飲み物を「丸眞正宗・生酒」(冷酒300ml瓶、800円)に切り替えて、今日のメニューの中で気になっていたタコペケ(400円)を注文する。
するとカウンターと厨房の間で、「え? 今の注文は通った? ダメなの?」というやり取りがあって、「ごめんなさい。タコペケは売り切れました」と短冊メニューが外された。
タッチの差で間に合わなかったか。残念!
ちなみにタコペケというのは、タコの頭部の刺身だそうな。
タコペケの代わりに、これまたこの店に来ると必ずのように注文している「鯉のあらい」(400円)をもらう。これはもう、いつでも安心できる旨さだね。
1時間半ほど楽しんでも、まだ11時半にもなっていない。1日が長いのぉ。
「まるます家」のお勘定は2,300円でした。どうもごちそうさま。
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