1軒目で来るのがいい … もつ焼き「石松(いしまつ)」(中野)
久しぶりに、1軒目の酒場として「石松」にやってきた。
カウンター席の中央部に腰をおろし、キープしている金宮ボトルを緑茶割りでお願いすると、入口近くのお客さんから牛ハラミ(200円)とツクネ(150円)の注文が飛んだ。
私もすかさず便乗注文する。
「こっちも牛ハラミ1本と、ツクネはタレと塩で1本ずつください」
カウンター席の奥のほうに座っているお客さんからも「オレもツクネをもらおう」と便乗注文が入った。
ここ「石松」のもつ焼きは、注文を受けてから大きな「もつの
ツクネなんて、注文を受けてからツクネ団子を丸めて、それを下ゆでしてから串に刺して焼く。
だから、だれかが注文したときに、それに合わせた注文をすると、切り分けたり、串に刺したりする作業がいっぺんにできるから、店主の作業も楽になるのだ。
基本的にどのもつ焼きも美味しいので、私なんか、ほとんどすべての注文に便乗してしまうことが多い。(すでに食べたものの注文が飛んだ場合にだけ遠慮する程度。)
その牛ハラミやツクネの下ごしらえをしながらも、焼き台の上ではウズラ(単品100円)とウインナー(単品100円)が焼かれ始める。この2本がお通しになるのだ。
この軽く炙ったウインナー(シャウエッセン)がうまいんだ。炭火の力だね。
そして牛ハラミとツクネも、順番に焼きあがってきた。
「石松」の店主・三浦さんは、なんでもなくチョチョイと焼いているように見えるのに、相変わらずその火の通り方は絶品。まるで焼かれているもつの内部が見えているかのようだ。
続いては、テッポウ(100円)、レバー(100円)、ナンコツ(130円)を注文。
「テッポウは、シロ(100円)とミックスになっていい?」と三浦さん。
「ええ、大丈夫です」
むしろミックスのほうが、1本で両者の違いを食べ比べることができていいかもね。
ナンコツの下ごしらえがおもしろい。
食道に、その周辺の部位もくっついた、つるんと長い豚もつの塊をまな板の上に乗せ、部位ごとにひと口大に切り分けながら、硬い部分は包丁でトントンと叩いて、食べやすいぐらいに軟骨を砕いていく。それらを串に刺して、焼きあげるのだ。
こうして、ていねいに仕上げられるもつ焼きが、まずかろうはずがない。
『ここにはやっぱり今日のように、1軒めとして、お腹をすかせて来るのがいいんだなあ』
改めてそんな思いを強くした。
1時間ほど楽しんで、今日のお勘定は1,230円なり。どうもごちそうさま。
金宮の緑茶割り / お通しのウズラとウインナー / 牛ハラミ
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