
荒尾でのマジャク・ナイトを終えて、再び福岡へ。
そして福岡での昼食は、天ぷら「ひらお」である。
昨年(2015年)8月、TV番組「秘密のケンミンSHOW」の「へぇ~!そうだったのか!? 県民熱愛グルメ」のコーナーで紹介されたので気にはなっていたのだが、来るのは初めて。
昭和53(1978)年の創業らしいので、私が福岡に住んでいた時代にはあったはずなんだけど、知らなかったなあ。(注:ここ天神店のオープンは2006年です。)
今はもう、行列のできる大人気店だ。
この店の公式サイトに基づいた店の楽しみ方は、次のとおり。
(1)順番待ちの行列に並ぶ。
店に到着すると、入口から続く長い行列ができている。我われ5人も、その最後尾についた。
基本的には定食のお店(お酒を飲む人は少人数)なので、行列は割りといいテンポで先へ先へと進む。
(2)入口が近くなったところで、店頭の自販機で食券を購入する。
入口の横に、食券の自動販売機があり、そこに各種定食のメニューが写真付きで並んでいるほか、単品のメニューなども掲げられている。
行列を乱さないように、ひとり、二人ずつ、食券を買いにいった。(食べたいものが決まっている人は、先に食券を買ってから行列に並んだりもしている。)
最初は単品の天ぷらをつまみに、お酒を飲もうかと思っていたんだけれど、定食のほうがコストパフォーマンスがいいみたいなので、ひとまず基本の「天ぷら定食(小)」(690円)と、「瓶ビール(中)」(420円)の食券を購入した。
足りなければ、店内にも食券の販売機があって、追加注文できるとのこと。
(3)店内の待合席で順番を待つ。
行列の先頭のほうまで進むと、店のおにいさんから「何名様ですか?」と聞かれ、「5人です」と答えると、「店内へどうぞ」と案内された。
店内はコの字カウンター30席のみ。そのカウンターの内部が厨房になっている。
そのコの字カウンターの背後全体の壁際に、これまたコの字にベンチシートが用意されていて、店内での行列は、そのベンチシートに座って待つ仕組み。
先頭の客がコの字のカウンターに座ると、ベンチシートに座るみんなが、店員さんの指示を受けてズズッと先頭方向へ移動して、空いた席には、外の行列に並んでいる先頭の人たちが案内される。
(4)案内される席に着いて食券を提示する。
我われもやっと、店内の行列の先頭にやってきた。
ここで改めて「何名様ですか?」と聞かれる。「5人です」と答えると、
「なるべく5人が一緒に座れるようにしますが、3人+2人と分かれても大丈夫ですか?」
と確認が入る。「大丈夫です」と答える。
しばらくすると、「お2人分の席が空きましたが、間もなく5人分の席が空きそうなので、次の2名様を先にご案内してよろしいでしょうか」とのこと。「どうぞどうぞ」。ちゃんと説明してくれるのがうれしいなあ。
そして、その後はほとんど待つことなく、「5名様、こちらにどうぞ」とカウンター席に案内された。
「お待たせしました」
カウンター内のおにいさんが、我われの食券を集めてくれる。
(5)ごはん・みそ汁・天つゆが出てくる。
店の公式サイトには、そう書かれているが、我われは全員、飲み物(酒類)の食券も買っていたので、なによりもまっ先に、飲み物がやってきた。改めて乾杯である。
そして、ごはん・みそ汁・天つゆだ。
宇ち中さんは、定食ではなくて単品の天ぷらを注文したので、これらのセットは出てこない。
(6)カウンター上に置かれた「いかの塩辛」など4種ほどの惣菜をつまみながら天ぷらを待つ。
カウンターの上には、「いかの塩辛」「もやしナムル」「昆布の佃煮」「たくあん」が置かれていて、自由に食べることができる。
さっそくその「いかの塩辛」を小皿にとって、つまみにする。
ん~~~っ。この塩辛が食べ放題というのは、すごいことだなあ。呑兵衛ならば、これだけで何杯だって飲めるかも!
(7)揚げたての天ぷらが次々と出てくる。
天ぷらは、単品での注文の人が優先のようで、まずは宇ち中さんが注文した単品の天ぷらが次々にやってきた。
定食の天ぷらは、同じネタを一気に作るらしく、まずはイカの天ぷらが、大きなバットに大量に盛られてやってきて、カウンターの内側を一周しながら、定食の中にイカ天ぷらが含まれている人たちの前の小バットに、1個ずつ置いていってくれる。
1種類を揚げては、また次の1種類と、順番に揚げながら、そのネタが含まれているお客さんの前に次々に出す。
だれがどの定食を注文してるのか、っていうのは、どうやって把握してるんだろう。これもまたすごい技だなあ。
(8)追加注文する場合は、店内の自販機で食券を購入し、店員さんに渡す。
「これで、天ぷら定食は終了ですね」
と言いながら、ピーマン天ぷらを小バットに置いてくれた。
店内のポスターに『あじわい定食に付いている小魚は、宮崎県延岡で有名な魚で、眼がエメラルドグリーンに輝くことからメヒカリと呼ばれています。天ぷらに最適!』なんて書かれているのが気になる。
「すみません。メヒカリを単品でもらうことはできますか?」とおにいさんに訊ねてみると、
「はい。白身(120円)の食券を買って、メヒカリと言ってください」とのこと。
さっそく店内の食券自動販売機で、その白身と、黒ちゃんが「ここに来たらぜひ!」と教えてくれた豚(150円)、そして焼酎(270円)の食券を購入し、「白身はメヒカリでお願いします」とおにいさんに渡す。
「焼酎は、芋、麦、どちらにされますか?」
とおにいさん。芋を選ぶと、コップに「黒霧島」を注いでくれ、それとは別に湯呑みが1個出される。カウンター席の背後に、氷やお湯、水が置かれているので、自分の好みでロックにしたり、湯割り、水割りにしたりできるのだ。私はロックでいただくことにした。
すぐに出されるメヒカリと豚。メヒカリは3尾が1人前(120円)だ。豚は、スライスした豚肉の天ぷら。福岡は焼き鳥でも豚バラが人気だけれど、天ぷらでも豚肉がおいしいんだね!
昼前の11時半に並び始めて、カウンター席に案内されたのが、45分後の12時15分。それから午後1時まで、45分ほどの昼酒タイム。
私の支払総額は1,650円だった。どうもごちそうさま!

店頭の食券販売機 / 店内の様子 / やっと順番がやってきて、イカ塩辛でビールである

カウンター上のお惣菜 / イカ天 / みそ汁

青魚天(サバ) / キス天 / 昆布佃煮と小ごはん

野菜天(カボチャ) / 野菜天(ナス) / 白身魚天

野菜天(ピーマン) / 焼酎(黒霧島)は / ロックでいただく
・店情報
《平成28(2016)年6月26日(日)の記録》
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