〔コラム〕「琥珀の夢」
日本経済新聞朝刊の連載小説。7月1日から、伊集院静さんの「琥珀の夢」が始まりました。
その副題は「小説、鳥井信治郎と末裔(まつえい)」。
『主人公はサントリー創業者の鳥井信治郎。たくましい商魂で「日本に洋酒文化を」との夢にまい進した信治郎と、志を受け継いだ末裔の姿を通じて、近代化以降の日本人の生き方を浮き彫りにします。伊集院氏にとって初めての「企業小説」です。』
日経新聞のサイトにはそう紹介されています。
その小説の冒頭で、鳥井信治郎と出会う自転車屋の小僧が、小さいときの松下幸之助。
進次郎は幸之助に、お客が手にとってみたい、使ってみたいと思うことが商いの肝心の1つだと教えます。
「ええもん作るためなら百日、二百日かかってもええんや」そうしてできた品物には底力がある。品物も、人も、底力だ。
それから74年後の昭和56年。鳥井信治郎の銅像の除幕式に、87才の松下幸之助が出席し、スピーチをした。
当時の幸之助は、高齢に加えて体調も悪く、公の場にはほとんど姿を表していなかった。
このスピーチを聞いたサントリー社長の佐治敬三はを大粒の涙を浮かべて感激し、幸之助の葬儀ではその棺を自ら抱えたそうだ。
物語は現在、第23話まで進んでいて、幼少期の鳥井信治郎の姿が描かれています。
ニッカウイスキーのことを描いたNHKの朝ドラ「マッサン」に続いて、毎朝の楽しみになっているところです。
見逃していた方も、今ならまだ、すぐに追いつけますよ!
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