サバ煮つけで千福燗酒 … 食事処「寿(ことぶき)」(呉)
呉に来たら、食堂でも飲んでいきたい。
呉市内も、今でこそ大衆酒場っぽい店も増えているが、昔はそういうジャンルの店はあまりなかった。
日常的に気軽に飲める酒場は、基本的には『とり屋』と呼ばれる活魚もある焼き鳥屋か、食堂ぐらいだった。
食堂はもちろん一般的な大衆食堂なので、普通に食事をするだけの人もいるのだが、夕方以降は飲んでる人のほうが多かったよなあ。
今も残っている大衆食堂の中では、「森田食堂」、「くわだ食堂」、そして「寿食堂」という、3軒の老舗が有名だが、このうち、日曜日にも営業してるのは「寿食堂」だけ。
その「寿食堂」の入口引戸を開けて店内へと入ると、知らないおねえさんが「いらっしゃいませ」と迎えてくれた。
しばらく(半年ほど)来れなかった間に、新しいおねえさんが入ったんですね。
ビールは5杯も飲んできたところなので、ここでは地元・呉の酒、「千福」(400円)を燗でもらうことにする。
そしてつまみとなる料理。
これは冷蔵陳列ケースにずらりと並んでいる皿から選択するのが、呉の食堂のやり方。(西日本にはこういう形式の食堂が多いと思う。)
なにしろ皿に盛りつけられたものを見て選ぶ(値段も明記されている)ので、思ってもないようなものが出てくる心配はない。だから日本語ができない外国人でもきっと大丈夫だ。
数ある料理の中から、「サバ煮つけ(醤油煮)」(350円)と「サバ味噌煮」(350円)でちょっと迷って、最終的にサバ煮つけのほうを選んだ。
大女将が後ろで待っていてくれて、「温めようね」とその皿を持っていってくれた。
冷蔵陳列ケースで冷やされているので、温かいほうがおいしい料理は、お店の人が電子レンジで温めてから、改めて出してくれるのである。
サバ醤油煮を温めてくれている間にもう一品、「ポテトサラダ」(200円)も持ってきた。これは冷たいままで大丈夫。サッとウスターソースをかけていただく。
ここの煮魚は味つけが絶妙。このサバ煮つけももちろんだが、鯛のカブト煮なんかも、うまいんだなあ。大好物だ。
さっくりと1時間楽しんで、今日のお勘定は950円。どうもごちそうさま。
大女将がお元気そうで安心しました。
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