半熟玉子+納豆で燗酒 … 「山田屋(やまだや)」(王子)
7年ぶりの「山田屋」なれど、店もメニューもほとんど変わってないなあ。
大瓶ビールと半熟玉子を注文すると、7年前に460円だった大瓶ビールは500円に、240円だった半熟玉子は250円に値上がりしていた。
この7年の間に、消費税が5%から8%になったことも考えると、この値上がり分は微々たるもんですね。(半熟玉子は消費税の分しか上がっていない。)
さて半熟玉子。これはこの店の名物料理であり、この店一番の人気料理でもある。
小鉢に半熟玉子と、少量の冷麦をおき、だし汁を張る。出すときに刻みネギがトッピングされる。
冷蔵庫でキーンと冷やされているので、今のような夏の時季には、ありがたいなあ。(冬でももちろん美味しいんだけれど。)
大瓶ビールは、キリンラガーと、同じくキリンの一番搾りが選べるので、今回は後者をもらった。
続いて注文したハムカツ(170円)は、半熟玉子とは一転して、揚げたての熱々がやってきた。これにウスターソースをサーッとかけて、添えられた練りガラシをつけていただく。
昔ながらの、ハムは薄く、衣は厚いタイプのハムカツが、なんだか懐かしい。
「山田屋」の店内は、まるで教室のように広くて、一番小さくても6人掛け程度の、大きめのテーブルが、デンデンデンと置かれている。
カウンター席はなくて、入口のすぐ近くに、横に長~いテーブルがひとつあって、我われのようなひとり客は、たいていその長テーブルのどこかに座る。
この長テーブルがカウンター代わりなんだろうな。
二人以上のグループは、大きなテーブル席に相席しながら座っている。
店内はほぼ満席で、だれかがお勘定して出ると、だれかが入ってきて、常に1卓だけが空いているような状況だ。
このフロア全体で70人ほど入れるそうだから、すごいにぎわいだよね。
それにしてもこの半熟玉子。だし汁がうまい。
これをそのまま液体のつまみとして飲んでもいいんだけど、それじゃあ、あまりにもったいない。
なにかいい手がないかなあ。
そう思いながら、改めてメニューを確認する。
おぉ。納豆(120円)がある。これだな。
注文するとすぐに出てきた納豆は、刻みネギと刻み海苔がトッピングされ、練りガラシも添えられている。
これをグリグリと混ぜてから、半熟玉子の残り汁に投入する。
これには絶対に燗酒だな。
「お酒の大を、あったかいのでください」
お酒も何種類かあるようだが、標準的なお酒は、秋田の「
その燗酒に、納豆+半熟玉子の汁がピシャリと合う。いいねえ、これ。
まわりの席もゆるやかに盛り上がっている。
ハレとケで分けると、大衆酒場は明らかにケの空間。毎日でも来たい場所なのだ。
常連の呑兵衛さんたちにとっては、ここが日々の夕食の場(≒大衆食堂)でもあるんだろうなあ。
なにしろずらりと並ぶこの店の料理のうち、一番高いものが「銀だら煮付け」の600円なんだから。ほとんどの料理は250円か310円だ。
生ものの品ぞろえもいい。まぐろの刺身(310円)、くじらの刺身(420円)、紋甲いかの刺身(310円)、こはだ酢(310円)、つぶ貝(310円)、すじこ(420円)、すじこの粕漬(510円)、ほたるいかの沖漬け(250円)、青柳の酢(310円)などなど。
さば味噌煮(330円)や、身欠きにしん焼き(280円)、あじフライ(250円)などの調理した魚介類もそろっている。
毎日のようにやって来ても飽きないよなあ。
最後に「玉ねぎのマヨネーズ和え」(140円)をもらって、さっぱりと締めくくる。
午後8時半になると、各テーブルに「ラストオーダーですが、追加オーダーはありませんか?」と確認に来てくれる。
私はこれで十分だな。
ゆっくりと2時間近くの酒場浴。今夜のお勘定は1,620円でした。
どうもごちそうさま。
ちなみに「山田屋」のお盆休みは、8月11日(木祝)から16日(火)までの6日間です。
「山田屋」 / 半熟玉子(250円) / ハムカツ(170円)
納豆(120円) / 半熟玉子に納豆を投入 / 燗酒大(440円)
メニューの一部 / 玉ねぎのマヨネーズ和え(140円) / ごちそうさま!
| 固定リンク
コメント