梅割り焼酎は3杯まで … 薬師「四文屋(しもんや)」(新井薬師前)
13年ぶり! 「四文屋」にやってきた。
これまで14年間も単身赴任をしていたものだから、あちこちの酒場に、行きたくても行けずにいたのだが、それにしても13年というのは久しぶり過ぎる。
なにしろ「四文屋」は私の生活圏内にたくさんある。
うちの近くのどの駅を見ても、駅のすぐ近くに「四文屋」がない駅はないぐらい、どこにでも「四文屋」があるのだ。
だからこそ、逆に行きそびれてたのかもしれない。
「いつでも行ける」というこの感覚が、「いつまでたっても行けていない」という、今の状況を生んでしまったのかもね。
そんなわけで、しばらくぶりにやって来た、ここ新井薬師前にある「四文屋」が、今や40軒ものチェーン展開をしているという「四文屋」グループの本店なのでした。
カウンター席の一角に座り、まずは「四文屋オリジナルハイボール」(350円)と「冷製肉三点盛(小)」(300円)を注文。(カッコ内の価格はすべて税抜き表記、以下すべて同じ。)
冷製肉三点盛は、本来はレバ、ハツ、タンの3点が盛られるんだけれど、今日はレバがなくなったとのこと。
「代わりにミミ(豚耳)かセンマイ(牛胃)になりますが、それでいいでしょうか?」
ということだったので、ミミにしてもらった。
「四文屋」新井薬師本店は平成10(1998)年の創業というから、現在、創業18年ほど。それで40店にも広がっているというんだからすごいよね。
江戸時代に広く流通していた
当時の1両が、今の10万円ぐらいの価値で、4文銭はちょうど100円ぐらいの感覚だったようだ。
だから「四文屋」というのは、江戸時代の「100円ショップ」という意味合いのネーミングなんだろうな。
今も焼きとん串や焼きとり串は、どれを選んでも基本的に1本100円である。
「四文屋オリジナルハイボール」をおかわりし、焼きとん串はレバ、シロ、ナンコツ(各100円)を1本ずつ注文する。
たまたまかもしれないけれど、今ここにいるお客さんたちは、焼きとんの味を指定しない。
注文を受けたお店の人も、特に「塩ですか? タレですか?」といったことを聞かない。
ここでは、焼きものの味は指定しないというのが定番なのかもしれないなあ。そう思って、私も味は指定せずに注文した。
すると、レバ、シロはタレで、ナンコツは塩で焼いてくれた。
「四文屋オリジナルハイボール」は、下町の酎ハイのような感じで、ちょっと味がついた酎ハイ。下町ハイボールに比べると、甘み酸味がちょっと強いのが特徴かな。
その「四文屋オリジナルハイボール」を2杯もらったあとは、金宮焼酎(25度)を使った「梅割焼酎」(350円)をもらって、つまみには煮込豆腐(350円)を注文する。
煮込豆腐の豆腐は、注文を受けてから投入して煮込んでくれるようで、しばらく待ってから煮込豆腐が登場した。
おぉ~っ。牛シロの甘みと濃縮された旨みがいいねえ!
「うちの煮込みは牛もつ(牛シロ)と豚もつ(各種)の混合なんですよ。『牛の四文屋』では、牛もつだけの煮込みをお出ししています。これがビーフシチューのような味わいで、ガーリックトーストともよく合うんです。今度ぜひ試してみてください」
目の前で、焼き台を担当している店長さんらしきおにいさんが、そう声をかけてくれる。
それは行ってみなきゃなあ。
ここ「四文屋」は、チェーン展開の過程で、「牛の四文屋」、「魚の四文屋」といった形態の店も出てきて、それぞれに特徴を出しているのだ。
これら各形態の料理を、いっぺんに味わうことができるのが、今年7月に新宿アルタ裏に開店した「どすこい四文屋」なんだって。
新宿という土地柄もあって、まだまだお客が多いだろうから、もうちょっと落ちついてから行ってみようかな。
最後にもう1杯、梅割焼酎をいただいて、1時間半ほどの酒場浴。
今夜のお勘定は、席料100円と消費税が付いて、2,268円でした。どうもごちそうさま。
薬師「四文屋」本店 / 四文屋オリジナルハイボール / 冷製肉三点盛(小)
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