鯛かぶと煮で千福燗酒 … 大衆酒場「大露路(おおろじ)」(新橋)
『東京にも鯛のかぶと煮があるじゃないか!』
壁にかかった短冊メニューをじっくりと確認していたところ、その中に、鯛のかぶと煮(300円)があることに気がついた。
大喜びで注文すると、その注文が通ると同時に、その短冊メニューが外された。
いやぁ、私の注文が最後の一人前だったのか。早めに気づいて良かったなあ。
待つことしばし。鯛のかぶと煮の登場とともに、燗酒(300円)ももらう。
ここの日本酒は、呉の「千福」。鯛にはぴったりのはずだ!
いつも呉の酒場で食べてるように、鯛のかぶと煮をチマチマとつつきながら、日本酒もチビリチビリ。
おぉ、やっぱり相性がいい。幸せじゃのぉ!
カマの身を食べ終え、脳天の身も食べ、ギュッとしまったほっぺたの身もいただく。
食べるにつれて出てくる骨を、皿の向こう側に並べて置いていく。
本当に魚が好きな人は骨も残らないというが、残念ながら私はまだ、そのレベルには達していない。
ところがである。
皿の向こう側にどんどん骨を置いているのに、料理のボリュームがあまり減らないのだ。
おかしいなあ、と思いながら鯛の頭を持ち上げてみると、その下にも、たっぷりとあら煮が盛られていた。
これで300円って!
さすが「大露路」って感じだけと、すご過ぎない?!
「鯛のかぶと煮」だけで300円、その下に盛られている「鯛のあら煮」で300円と、2つに分けて出しても安いぐらいだ。
最後の一人前だったから、残ってるのを全部入れてくれたのかもなあ。ありがたや、ありがたや。
久しぶりとなる「大露路」にやってきたのは、午後6時過ぎ。
店内には右手に椅子が6つ置かれたテーブルが2卓、左手に椅子が8つ置かれたテーブルが2卓の、全28椅子。
ただし、椅子はぴったりとすき間なく置かれているので、きっちりと椅子の数どおりに着席することはむずかしい。
椅子が6つのほうのテーブルは4人、椅子8つのテーブルは6人がちょうどいいぐらいかなあ。
店内はほぼ満席状態だったが、左手奥のテーブルの一角に、ひとりなら座れるぐらいの空きがあり、そこに案内された。
まずは大瓶ビール(キリンラガー、550円)をもらうと、お通し(サービス)として出されたのは、もやしのナムル。
つまみには、この店の名物・ハムメン(300円)を注文した。
ハムメンと言うのは、ハムフライ(300円)とメンチ(300円)の盛り合わせのこと。
ハムフライもメンチも、本来は1人前に2個ずつ盛られてくる。
これを「ハムメンで」あるいは「ハムとメンチを1個ずつ盛り合わせで」と注文すると、それぞれを1個ずつ盛り合わせて、1人前の価格(300円)で出してくれるのである。
「大露路」に来たのは3年ぶりなんだけど、料理も飲みものも、まったく値段が変わっていなくて、基本的に全品300円均一。ビールだけが例外なのだ。
ハムメンは、かなりボリュームフルなので、途中で大瓶ビールを飲み切ってしまい、酎ハイ(300円)を追加注文した。
そして、そのハムメンを食べ終える頃合いで、メニューの中に「たいカブト煮」があるのを発見した次第。
ちなみに壁に並んでいる今日の料理メニューは、すじ子おろし、わけぎぬた、まぐろぶつ、たこさし、ホタテさし、冷しゃぶポン酢、〆さば、いわし酢、まだいこぶ〆、がんも煮、ベーコンエッグ、肉どうふ、メンチ、しし唐焼、まぐろステーキ、ハムフライ、いかバタ、牛サイコロステーキ、エリンギベーコン炒、きゅうり漬物、冷しとまと、冷奴、肉やさい炒め、あつあげ、納豆いり油揚焼、新しょうが、さつまあげ、いかげそ焼、ししゃも焼、丸干し、ほたてバタ焼、あじフライ、焼そば、焼うどん、セロリ、まぐろみそ漬、しいたけ焼、きんぴら、冷し茄子、ポテトサラダ、たいカブト煮、さば塩焼、えだ豆、コーンバタ、ゴーヤ炒め、なす油ミソ、こんにゃくぴり辛、ウィンナ炒め、山芋千切り、とり唐揚、いんげんおひたし、半ぺん照焼、小あじ唐揚、串かつ、ホルモン炒め、オムレツ、ニラ玉、新じゃがフライという60品ほど。
これらすべてが300円なんだから驚くでしょう?!
最後にトマトハイ(300円)をもらって、すっきりと締めくくる。
ゆっくりと2時間ほどの酒場浴。
料理2品(+お通し)と飲みもの4品でのお勘定は2,050円なり。
どうもごちそうさま!
大瓶ビールとお通し / ハムメン(ハムフライ+メンチ) / 酎ハイ
鯛カブトの下に鯛あら煮 / トマトハイ / 鯛カブト&鯛あら煮を完食!
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