呉の夜はまずここから … ビヤハウス「オオムラ亜(おおむら・あ)」(呉)
呉での仕事を終えて、今夜の宿にチェックインしたのは午後5時20分ごろ。
6時にはロビーに集合して、みんなで懇親会に行くことになっている。
よしっ。40分あれば大丈夫。その間に「オオムラ亜」に行こう!
部屋に荷物だけ置いたら、すぐにホテルを出て、急ぎ足で「オオムラ亜」へ。
いつものように「お帰りぃ~っ」と迎えてくれる店主・
この店の歴史は古い。
その根源は、明治時代末期に、呉れんが通りで繁盛したビヤホール「日英館」にあるそうだ。
大正10(1921)年に、その「日英館」が閉店し、何店かに分割されたときに開店したのが「オオムラ」だったのだ。
残念ながら、呉の街は戦災で全面が焼け野原になってしまったが、「オオムラ」は戦後いち早く復活。それがそのまま、現在の「オオムラ亜」に続いている。
この店ならではの氷冷式の生ビールサーバーから、スイングコック(横に回すタイプの注ぎ口)で注がれる生ビールは、クリーミーな泡が多くて、刺激が少ない、実に飲みやすい生ビールになる。
生ビールの温度が約8℃と、冷え過ぎていないことも「飲みやすさ」に貢献している。
まさにこの店のキャッチフレーズのとおり、「グッと1杯、思わず2杯!」となるのである。
でも今日は1杯だけ。
500円を払って、「ごちそうさん」と席を立つ。
「行ってらっしゃ~いっ!」
亜矢さんや、カウンターのお客さんたちに見送られながら、店をあとにしたのだった。
「オオムラ亜」 / 生ビール / ビヤホール「日英館」(月刊「くれえばん」9月号より)
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