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2016年10月

朝から呑める大衆食堂 … 「酒津屋中店(さかつやなかみせ)」(名古屋・栄)

牛スジどて煮で大瓶ビール


「名古屋方面の出張が入りました。名古屋駅~伏見駅あたりで、朝から飲める店はありますか?」

 学生時代を名古屋で過ごした宇ち中さんに、そんな質問をしてみたら、

「朝から飲めるところ。栄地下街に『酒津屋さかつや』があります。リタイアしたオッサンとかが朝酒を楽しんでたり、普通に定食だけ食べる人もいたりと、さまざまです」

 という返事が返ってきた。

 自分と好みの酒場が一致する呑兵衛からの口コミほど正しい情報はない。

 「大甚 本店」から、「英吉利西屋 本店」へとハシゴ酒をした翌朝は、宇ち中さんのおすすめに従って「酒津屋」に向かうことにした。

 「酒津屋」のことを、改めてネットで検索してみると、「酒津屋 中店」、「酒津屋 東店」など、複数の店がヒットする。しかも場所も近い。

 昨夜行った「大甚」も本店と中店があるし、「英吉利西屋」も本店、伏見倶楽部、珈琲店など、何軒かが存在している。名古屋はこういう店名の付け方が一般的なんだろうか。

 そこで、まずは「酒津屋 中店」に向かってみると、土曜日の朝、10時前の店内は、先客は4名(2人連れ×2組)のみ。

 ここがいっぱいだったら東店に向かおうと思っていたんだけれど、まったく問題なく入ることができた。

 注文する品は、すでに決めている。

 瓶ビール(サッポロ黒ラベル大瓶、550円)と、牛スジどて煮(480円)だ。

 名古屋名物の代表格でもある牛スジどて煮。名古屋に来たからには、これを食べて帰らなきゃね!

 すぐに出された牛スジどて煮は、かなり甘めのミソ味の濃い牛スジ煮込みだ。酒が進む味付けだなあ。

 先客の2人連れ×2組はというと、ひと組は中年男性の二人連れ。二人でチビチビと朝酒を楽しんでいる。

 もう一組は、なんと若い女性の二人連れ。料理をつつき、サワー(チューハイ)を飲みながら、「キャハハ」と楽しそうだ。喫茶店でコーヒーを飲む代わりに、朝からここで飲んでるのかなあ。

 店内は4人掛けのテーブル席がずらりと並ぶ造りなので、どっちかというと大衆食堂。だからみんな食堂で飲んでるような感覚なんだろうな。

 呉の「森田食堂」や「くわだ食堂」で、朝から飲んでても違和感がないのと同じように、ここも朝から飲んでても普通なんだろう。

 ただし、呉の大衆食堂には、できあがったおかずがずらりと並んだ冷蔵陳列ケースがあるのに対して、こちら「酒津屋」では、メニューに並ぶ定食やつまみの数々を選んで注文するタイプ。一般的な大衆酒場と同じような仕組みだ。

 そのつまみは、130円のハムカツや、一口串カツから始まって、もっとも高いものが味噌トンカツやエビフライの720円だ。(定食類は除く)

 最多販売価格帯は370円。生の魚介類はない。

 飲んでるうちにも、お客さんが次々に入ってくるし、飲んでたお客さんたちはお勘定をして出ていくしと、客の流れもすばらしい。

 私も1時間ちょっと楽しんで席を立った。お勘定は1,030円。

 やはり呑兵衛同士の口コミには間違いはなかったね。どうもありがとうございます!>宇ち中さん

 さあ、地下鉄で名古屋駅に向かいますか。

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店内の様子 / 定食と飲みものメニュー / おつまみメニュー

店情報

《平成28(2016)年9月17日(土)の記録》

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店情報: 「酒津屋中店(さかつやなかみせ)」(名古屋・栄)

    酒津屋中店
  • 店名: 酒津屋 中店
  • 電話: 052-951-1140
  • 住所: 460-0008 愛知県名古屋市中区栄3-5-12 栄森の地下街 南1番街
  • 営業: 07:00-24:00、無休
  • 場所: 地下鉄栄駅「森の地下街」の南一番街。近くの南二番街には「酒津屋 東店」もある。
  • メモ: テーブル席のみ48席。
    〔料理メニュー〕みそカツ丼(並)700、串カツ定食700、イワシフライ定食700、若鶏唐揚定食750、味噌串カツ定食750、天丼860、エビカツ定食860、エビフライ定食1,020、みそカツ丼(大)1,020、トンカツ定食1,020、味噌トンカツ定食1,020、みぞれカツ定食1,020、上天丼1,080、天ぷら定食1,400、朝食(07:00-11:30)640。
    〔軽食〕おにぎり(うめ、鮭、昆布)210、お好み焼き430、焼きそば480、辛ラーメン540。
    〔おつまみ〕《揚げ物》男爵コロッケ320、イワシフライ370、揚げシュウマイ370、ポテトフライ370、サツマ揚げ370、揚げ竹輪370、手羽先370、激辛ソーセージ430、ゲソ唐揚げ430、たこ唐揚げ430、串カツ430、若とり唐揚げ480、味噌串カツ480、えびカツ540、味噌トンカツ720、エビフライ720。 《焼き物》丸干320、サヨリ干物370、スルメの足370、あじ開370、さんま開370、エイヒレ370、フグ一夜干し370、焼ホタテ430、イカ一夜干480、焼きタラコ510。 《サラダ・野菜》モロキュウ320、トマトスライス370、オニオンスライス370、大根サラダ370、手作りポテトサラダ370、ワカメサラダ430、ツナサラダ510。 《一品》数の子わさび漬け160、なす漬け210、きゅうり漬け210、じゃこ天一枚210、じゃこ天二枚370、ラッキョ270、納豆270、冷奴270、韓国のり270、自家製キムチ300、白菜漬け300、ジャコオロシ320、みそ奴320、漬け盛り370、レーズンバター370、バターピーナッツ370、長芋370、板わさ370、枝豆370、味噌ワカメ370、生竹輪370、モズク370、フグ皮ポン酢370、がつポン酢370、コハダ酢漬け370、タコ酢370、厚揚げ370、マグロ刺430、サラミ430、チーズクラッカー430、かまぼこ梅シソ430、お好み焼き430、焼きそば480、酢サバ480、イカ塩辛480、タコわさび480、自家製焼き豚480、牛スジどて煮480、生タラコ510、湯豆腐510、マグロ中トロ710。 《炒め物》豚もやし炒め430、ポパイベーコン480、ピーマンベーコン480、玉ねぎベーコン480、チンゲン菜ベーコン炒め480。 《あつあつ鉄板》お好み焼き430、とうふと長芋のふわトロ焼430、ソース焼きキャベツ430、チーズ焼トマト430。 《お手軽フライ》新生姜串130、ハムカツ130、うずら卵串130、玉ねぎ串130、赤ウィンナー串130、ひとくち串かつ130、子持ちシシャモ130。
    〔飲みもの〕生ビール(中ジョッキ)410、瓶ビール550、エビス650、日本酒(小)290、日本酒(大)530、生酒550、トリスハイボール300、酒津屋ハイボール(大盛ハイボール)350、角ハイボール390、サワー各種380、モヒートカクテル390、赤ワイン390。 【焼酎】麦いいちこ430、麦和ら麦460、いも木挽430、いもアサヒ460、いもからり芋520、泡盛520、梅酒490、ふんわり鏡月・ゆず・梅390、マッコリ300。 【ソフトドリンク】コーラ270、りんごジュース270、オレンジジュース270、グレープフルーツ270、トマトジュース270、ウーロン茶220。(2016年9月調べ)

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どじょうサンドでシメ … バー「ロックフィッシュ(ROCK FISH)」(銀座)

どじょうサンド


「どじょうサンドあります。どーじょ♪」

 バックバー中央に張り付けられたコースターの文字につられて、さっそくその「どじょうサンド」を注文した。

 60年近く生きてきたけど、ドジョウのサンドイッチは初めてだ。どんなものが出てくるんだろうなあ。

 ワクワクしながら待っていると、2枚のトーストの間に、円形に薄く焼いた玉子焼きが挟まれたホットサンドが出てきた。

 放射状に8つに切り分けられている、1切れを取り、熱々のところにシャクッとかぶりつく。

 あぁ、うまいっ。

 ドジョウの旨みと、ほんのりと広がるほろ苦さが、ハイボールにもよく合う。

「金沢産のちっちゃいドジョウを唐揚げを卵とじにしたんです」

 とオーナー・バーテンダーの間口さんが教えてくれる。

 いつもある料理じゃないんだけれど、もしメニューが出てれば、ぜひどーじょ♪

 今日は田町から、浜松町を経由して、新橋まで歩き、「ぼんそわ」で飲んだあと、さらにあるいて銀座「ロックフィッシュ」までやってきた。

 「ぼんそわ」から「ロックフィッシュ」までは約800m。歩くと10分ほどの距離なのだ。

 会社から1キロで「鹿島屋」、さらに1キロで「秋田屋」、もう1キロで「ぼんそわ」、そしてまた1キロほどで「ロックフィッシュ」と、約1キロごとに名店があるのがうれしいなあ。

 4キロの距離を一気に歩けと言われると、ちょっときついけど、1キロごとに給水ポイントならぬ、給“酒”ポイントがあれば、ハシゴ酒を楽しみながら、簡単にクリアすることができるのがおもしろい。

 角ハイボール2杯と、どじょうサンドで1時間ほどの酒場浴。今夜のお勘定は3,350円でした。どうもごちそうさま。

 ここから有楽町駅までは1キロ弱。田町を出発して、浜松町、新橋、有楽町と3駅分を歩いたことになる。

 電車に乗り込んだところで万歩計のカウントは10,304歩。目標だった1万歩は超えて、ひと安心だ。

 次の人に万歩計(=歩数を競う駅伝イベントの「たすき」の代わり)を渡すのは、明日の始業時間なので、これから自宅に着くまでの歩数と、朝の通勤分の歩数も加わることになる。何歩になるか楽しみだ。

(その後の顛末: この翌朝、次の人に万歩計を渡した時の歩数は14,035歩。我ながらよくがんばったなあ。)

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銀座「ロックフィッシュ」 / ハイボール / どじょうサンドのメニュー

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どじょうサンド断面 / どじょう唐揚げの卵とじ / ハイボールおかわり

店情報前回

《平成28(2016)年10月26日(水)の記録》

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さらに歩いて新橋へ! … 立ち飲み「ぼんそわ」(新橋)

シャリキンホッピー


 歩数を競うイベントに参加中。

 まずは、JRの駅で言うと、田町駅から浜松町までのひと駅分、約2キロを歩いてきて、「秋田屋」でビールを1本飲んだところだ。

 さあ、次へ向かうぞ!

 これまでずっと歩いてきた第一京浜〈国道15号線)を、さらに北へと歩くこと約15分。目の前にJRの高架が見えてきたら、そこがもう新橋だ。

 そのJR高架の手前を左の路地に入ると、新橋駅烏森口側に広がる酒場街に、いつもと逆側(駅に遠い側)から入っていける。

 万歩計のカウントは7,853歩。「秋田屋」を出てからここまで、1,598歩だ。

 そして入ったのは人気立ち飲み店、「ぼんそわ」。実に7年ぶりの入店である。

 おかあさんと息子さんで切り盛りするスタイルは今も変わっていないようで、この時間(午後7時前)は、おかあさんが客席側を担当し、息子さんが奥の厨房で料理を作っているようだ。

 そのおかあさんに、黒ホッピー(400円)を注文し、カウンター上の銀色のお皿の下に、千円札を1枚敷いた。

 この銀色のお皿は、お金を入れておくお皿で、商品と引き換えに、この中からお金を持って行ってくれる。キャッシュ・オン・デリバリーだ。

 黒ホッピーは、ホッピージョッキにシャリッと凍った焼酎が入り、それとは別に瓶の黒ホッピー(ソト)。

 そのホッピーをトトトッと注いで、グイッとひと口。

 ックゥ~~ッ。効くのぉ!

 さて、つまみ。黒板に並ぶメニューの中から、豚すねデミグラ煮(300円)を選ぶ。

 お通し(サービス)として出された一口あられ三個をつまむ間もなく、豚すねデミグラ煮はやってきた。肉々していて、根菜も多くて、いいね。

 具材を食べ終えたところで、フランスパン(100円)を注文し、残ったドミグラスソースにつけていただく。ソースの中に数粒入っている山椒の実が、ピリリと効いていて、いい刺激になる。

 そしてもう1杯、今度は白ホッピー(400円)をもらって、つまみには古漬(200円)をもらう。

 以前にも、この店に来たらよく古漬けを食べたものだった。

 よ~く漬かっていて、酸っぱめのこの味が好きなんだ。

 軽く飲むつもりで「ぼんそわ」に入ったのに、以前と変わらぬ人気店の雰囲気に、思わず知らず1時間半も長居してしまい、キャッシュ・オン・デリバリーでの支払総額は1,400円。どうもごちそうさま。

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「ぼんそわ」 / お通しと黒ホッピー / 豚すねデミグラ煮

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フランスパンを追加注文 / 白ホッピー / 古漬

店情報前回

《平成28(2016)年10月26日(水)の記録》

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歩いて歩いてタコ焼き … 「秋田屋(あきたや)」(浜松町)

たこやき


 社内の健康イベントで、万歩計が回ってきた。

 万歩計を「たすき」に見立てた駅伝方式で、「職場単位で合計歩数を競おう!」というイベントなのだ。

 職場のひとりひとりが、それぞれ1日分を担当する。

 私よりも前のメンバーはみんな、少なくとも1万歩以上は歩いてるので、私も1万歩は歩かなきゃなあ。

 ちなみにスマホで自動的に計測されている毎日の歩数は6~7千歩ぐらい。

 何か工夫をしないと、1万歩以上にはならないなあ。

 改めて過去のデータを見てみると、飲みに行った日は歩数が多い。駅から酒場へ、酒場から酒場へと、フラフラ、フラフラとさまよい歩くからだろうな。

 よしっ。これだ。今日は飲みに行くことにしよう。

 電車に乗らず、となり駅までトコトコ歩いて飲みにいけば、さらに歩数も上がるはず。

 うちの会社は、慶応大学近くの、第一京浜〈国道15号線)沿いにある。

 その第一京浜を北上すれば、2キロほどで、となり駅の浜松町だ。しかもそこには昭和4(1929)年創業の老舗酒場、「秋田屋」がある。これで決まりだ!

 ちょうど今日は、定時退場推奨の水曜日。終業時刻を迎えてすぐに会社を出発した。

 歩くこと15分。目的地「秋田屋」までのちょうど中間地点(会社から1キロほどの場所)にあるのが、「鹿島屋」と「内田屋 西山福之助商店」である。この2軒にも立ち寄りたいところだけと、今日はガマンガマン。さらに北上を続ける。

 さらに歩くこと15分。目指す「秋田屋」に到着した。

 午後6時過ぎの「秋田屋」は予想どおり満席で、入口の前には空席待ちのお客も並んでる。

 でも大丈夫。店の表に設置されている、ステンレス製の立ち飲みカウンターが空いている。立ち飲みでもいい人は、待つことなくここで飲めるのである。

 そのカウンターの前にスッと立つと、すぐに「まずお飲み物をうかがいます」と声がかかる。

「瓶ビールをお願いします」

 すぐにコップが出され、追いかけるようにキリンラガービールの大瓶(580円)が出される。(表示価格はすべて税抜き)

「『たたき』(220円)と『たこやき』(450円)をください」

 ここに来ると、たいていこの2品を注文する。

 先に出てきたのは『たこやき』だ。

 これはタコの足を串に刺して焼いたもの。サッと醤油をかけて、練り辛子を添えて出してくれる。

 このひと串で450円と、ちょっと値は張るが、これがうまいんだ。

 『たたき』も出てきた。これは、軟骨入りのツクネのこと。店内では「だんご」という符牒で通っている。「おひとり様ひと串限り」の限定品だ。

 他には『くさや』(小600円)が気になっていて、毎回、「次こそ『くさや』を食べよう」と思いながら帰るんだけれど、次に来るとまた『たたき』と『たこやき』になてしまうんだよなあ。

 今回も『たたき』と『たこやき』で大瓶ビールを飲み干して、30分ほどの立ち飲みタイム。お勘定は1,350円(1,250円+税)なり。どうもごちそうさま。

 この時点で、万歩計の表示は6,255歩。会社を出るときは4,000歩に届いてなかったので、けっこう増えた気がするなあ。

 よしっ。ビールを飲んで調子も出てきたところで、もうちょっと歩いてみますか!

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「鹿島屋」 / 「内田屋 西山福之助商店」 / 「秋田屋」

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立ち飲みカウンターで瓶ビール / たたき / サクッと30分ほどの立ち飲みタイム

店情報前回

《平成28(2016)年10月26日(水)の記録》

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ポークチャップで燗酒 … 田舎洋食「いせ屋(いせや)」(呉)

ポークチャップで燗酒


 「寿食堂」を出て、すぐ近くにあるアイスもなかの「巴屋」で、基本のアイスもなか(ミルク、100円)を1個。ん~。この冷たさ、甘さが心地よいね。

 中通なかどおり本通ほんどおりの間にある細い通りをさらに南下し、細うどんの「山乃家 中通店」の前を通過。

 突き当り(パルス通り)を右に曲がると、そこが田舎洋食の「いせ屋」である。

 大正10(1921)年に開店した「いせ屋」は今年、創業95年を迎えた。

 ほとんどの客が注文する、この店の二大名物は「いせ屋特製 カツ丼」(1,200円)と「カツカレー」(1,200円)だ。

 どちらも基本的な構成は同じ。円形のカレー皿に盛られたライスの上に、その全体を覆うほど大きいビーフカツがのる。

 そのビーフカツは、食べやすいように3センチ角ほどの格子状に切り分けられている。

 その上にドミグラスソースがかかればカツ丼になり、カレールーがかかればカツカレーとなるのだ。

 そんな、ほとんどの人が注文する二大名物を横目に見つつ、私は新入社員の昔(30年以上も前!)から、なぜかポークチャップ(900円)に走っているのである。

 今日も「白牡丹」(320円)を燗酒でもらって、料理はやっぱりポークチャップだ。

 燗酒の出も早いが、ポークチャップが出るのも驚くほど速い。

 確認したことはないんだけれど、このポークチャップ。ポークソテーを作って、それをひと口大に切り分けて、ドミグラスソースにからめるという工程を経てると思うんだ。

 あるいは最初からひと口大に切り分けていた豚肉を、ソテーしてから、ドミグラスソースにからめるという手順だろうか。

 横には千切りのキャベツと、ゆでたジャガイモ、そしてパセリが添えられる。

 ドミグラスソースの濃厚なコクと、ほんわりとした甘みがいいんだなあ。

 それをもっともっと甘い「白牡丹」でキュッと流す。

 新入社員のころは、となり町(ひろ)から、自分が運転する車で来ることが多かったので、「いせ屋」に来ても食べるだけ。この店で飲むということは、ほとんどなかった。

 最初のころは、みなさんと同じく、カツ丼やカツカレーを食べてたんだけど、ある時、ポークチャップに豚汁(330円)と中ご飯(200円)をもらって、定食のようにして食べてみたところ、これがすこぶる美味かった。

 それ以来、すっかりポークチャップにはまったのだった。

 いまでこそ、ポークチャップ+豚汁+中ご飯で、1,430円にもなってしまうが、当時は同じ組み合わせで950円ぐらいだったと思うなあ。

 もっとも、カツ丼やカツカレーも900円ぐらいだったけど。

 ポークチャップ+豚汁+中ご飯を注文すると、ホールにいる奥さんから、厨房のご主人に、「チャップ・ブタチュー」と注文が通される。

 何度か同じ注文を繰り返すうちに、しまいには注文するときから「チャップ・ブタチューをお願いします」なんて頼みかたになった。とても懐かしい思い出だ。

 「白牡丹」をクイッと飲み干して40分ほどの滞在。今日のお勘定は1,220円でした。

 どうもごちそうさま。

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田舎洋食「いせ屋」 / ポークチャップ / 店内のメニュー

店情報前回

《平成28(2016)年9月11日(日)の記録》

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四日酔いの朝は鯛煮付 … 食事処「寿(ことぶき)」(呉)など

鯛煮付け


 呉で迎える日曜日の朝は遅い。

 なにしろ「森田食堂」も「くわだ食堂」も、日曜が定休日なので、早くから開いてる酒場がないのである。

 午前10時にホテルをチェックアウトして、荷物を預け、午前10時半開店の「寿食堂」に向かう。うれしいことに、ここは日曜日もやってるんだな。

 店に入って左手にある冷蔵陳列棚の最下段から、まずはビールを取り出す。今日はキリン秋味の大瓶(600円)にした。

 陳列棚に並ぶ料理は、ゆで卵(50円)、冷奴(100円)、納豆(150円)、酢の物(200円)、キムチ(100円)、煮物(350円)、サバ味噌煮(350円)、サワラ塩焼き(500円)、タイ煮付け(500円)、明太子(300円)、イカ煮付け(250円)、イカぬた(300円)などの品々。

 そんな中から、ポテトサラダ(200円)を取ってきた。ポテトサラダと共に、ゆで卵(半分)、プチトマト(半分)、千切りキャベツが盛り合わせられているのがいいね。

 これが私の朝食のおかずだ。(主食はビール!)

 「寿食堂」の朝の楽しみは、一品、また一品と料理が増えていくこと。

 開店後も、厨房での調理は続いているので、できた料理がどんどん運ばれてくるのだ。

 ちょうど今、玉子焼き(200円)ができあがってきたので、冷蔵陳列ケースに並ぶと同時にゲット。できたてなので、まだ温かいぞ!

 玉子焼きがふんわりと甘いので、キムチ(100円)の小皿も取ってきて、一緒にいただく。

 そこへ入ってきたのは近所の魚屋さん。手にした「おかもち」の中から刺身盛合せ(600円)を取り出して、冷蔵陳列ケースに並べてる。

 なるほど。魚屋さんで、刺身盛合せの状態にまでして、運んできてくれるんですね。

 揚げ餃子などの揚げ物盛合せ(350円)もできあがったようだ。

 こうして、昼に向けて徐々に料理が増えていき、昼を過ぎると夜に向かって、徐々に在庫が減っていくのである。

 今日はビールの進みが遅い。

 なにしろ昨日は朝から「くわだ食堂」「関白」で飲んだあと、ちょっと休憩して、早めの夕方からは「魚菜や」へ。

 「魚菜や」の女将さんが10月末で引退されるという話に驚いた後、「オオムラ亜」で、木戸編集長やO本先生と合流して、亜矢さんも一緒に4人で、久しぶりとなる料理屋「灘(なだ)」へ。O本先生は「灘」に行くのは初めてなんだだそうな。

 その「灘」で、鯛と平目のお造りや土瓶蒸し、大あさり酒むし、名物・海老サンド揚げ、めばる煮つけなどをつまみに、広島の地酒をグイグイといただきつつ、広島カープのリーグ優勝のときを迎え、さらに「ムートン」へと流れて祝勝会となったのだった。

 なので今日は朝からすっかり二日酔い……。

 いや、木曜日に呉に入って以来、木、金、土と3夜続けて思いっきり飲んだので、四日酔いぐらいの調子の悪さなのである。

 今日はもうほとんど飲めないからチビチビと、と思ってたんだけど、大瓶の半分ぐらいビールを飲むうちに、なんだか調子が良くなってきた。これぞ迎え酒の威力である。

 そんなわけで、改めて冷蔵陳列ケースから大好物の鯛(たい)の煮付け(500円)を取ってくると、すぐに電子レンジで温め直してくれた。

 瀬戸内に来たら、やっぱり鯛だよね。

 いちばん好きなのは鯛のカブト煮なんだけど、身だけでもやっぱり鯛はうまいっ! しかも、カブト煮よりも身がとりやすいのがいい。

 鯛に添えられている半月状の豆腐もいいね。

 ゆっくりと2時間弱の酒場浴、もとい、食堂浴。今日のお勘定は1,600円でした。

 女将さんをはじめ、みなさんお元気なのにも安心した。どうもごちそうさま。

 四日酔いもすっかり紛れたところで、もう1軒、行っとこうかなあ?!

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「オオムラ亜」生ビール / つぶ貝 / かえり

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料理屋「灘」 / 鯛と平目の造り / どびん蒸し

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海老サンド揚げ / めばる煮つけ / やったぁ、カープ優勝!

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「ムートン」 / シャンパンで乾杯 / おつまみセット

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屋台通りもカープのリーグ優勝で大にぎわいだ!

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一夜明けて、「寿食堂」でポテトサラダとビール / できたての玉子焼き / キムチ

・「オオムラ亜」の店情報前回) / 料理屋「灘」の店情報前回) / 「寿食堂」の店情報前回

《平成28(2016)年9月11日(日)の記録》

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トリハイから角ハイへ … パブ「ブリック(BRICK)」(中野)

角ハイボール


 もっと足しげく通いたいのに、なかなか来れていない店の1軒がここだ。

 中野駅近辺にはそんな店が多い。「北国」「石松」「パニパニ」「路傍」「おかやん」「やきや」「第二力酒蔵」などがそうだ。

 土曜日の夜とあって、「ブリック」の店内もお客さんが多いが、カウンターの一番奥のほうに空席があって、そこに座らせてもらった。

「いらっしゃいませ。お久しぶりです」

 真っ白いバーコートを着た、店のおにいさんにそう声をかけられる。

「本当に、すっかりごぶさたしていて申しわけありません。トリハイ(200円)と野菜スティック(400円)をお願いします」

 このこところ、年に1回ぐらいずつしか来ることができていないのに、今でもなお顔を覚えてくれているのがうれしいことだよなあ。

 トリハイ、つまりトリスハイボールはこの店の名物。

 1964年(昭和39年)、当店はオリンピックの年にオープンしました。
 日本のウイスキー文化の一時代を築いたトリス。
 40年を経た今、改めて飲んでみませんか?
 トリハイの他、ストレート、オンザロックなど、お客様のお好みでお試しください。

 メニューには、そう書かれている。

 そのトリハイと一緒に出されたお通しはポテトサラダ(400円)。お通しは何種類か用意されていて、お客が注文した料理とかぶらないものを出してくれるのだ。

 それにしても、トリハイ1杯が200円というのは爆発的に安い。

 もともとトリスバーとして出発した「ブリック」だけど、その看板メニューであるトリハイは、高度成長期に姿を消した。

 呑兵衛サラリーマンたちの飲み物が、トリスからレッドへ、ホワイトへ、角へ、オールドへと、徐々にレベルアップしたのがその原因だった。

 そのトリハイが再び登場したのは昭和60(1985)年のこと。

 東京下町発祥のチューハイ(焼酎ハイボール)が大手チェーン居酒屋のメニューに取り入れられて、ちまたにはチューハイブームが起きた。そのチューハイに負けじと、トリハイが復活したのである。

 だから値段も、チューハイに負けない、安い設定になっているのである。

 今どきは、チューハイだって200円で飲める店は少ない。価格的には完全に逆転して、トリハイのほうが安くなっちゃってるかもね。

 2杯めに角ハイボールをお願いすると、これもなんと250円。トリハイも安いが、角ハイも安いなあ。びっくりだ。

 か~るく1時間弱の酒場浴。お勘定は1,300円なり。どうもごちそうさま。

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「ブリック」 / トリハイとお通しのポテトサラダ / 野菜スティック

店情報前回

《平成28(2016)年10月21日(金)の記録》

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キンミヤ焼酎で一揃い … うなぎ「川勢(かわせい)」(荻窪)

串巻、短冊焼、八幡巻


 吉祥寺を出て、荻窪に到着したのは午後5時半。

 さあ、「やきや」に行くか、「田中家」に行くか、それとも「カッパ」に向かうか。

 その前にダメ元で、うなぎ串焼きの「川勢」をのぞいてみよう。

 午後5時の開店と同時に、すぐに満席になってしまう「川勢」。まだ開店後30分しか経ってないから、おそらくいっぱいだろうなあ。

「すみません。ひとりです」

 のれんをくぐり、開けっ放しの入口から店内をのぞき込む。

「今、奥の方が出るところなので、ちょっと待ってくださいね」

 やったぁ~っ! 入れたぜい!

 L字カウンターの、一番奥に座っていた男女二人連れが出てきて、その方たちと入れ替わるように店内に入ることができた。

 こうやってスッと飲んで、サッと帰る方がいらっしゃると、うれしいですよねえ。

 さっそく焼酎(350円)と、「一揃ひとそろい」を注文する。

 目の前に受け皿付きのコップが置かれ、金宮焼酎が、受け皿にこぼれるまでなみなみと注がれる。

 お通し(サービス)として出されるキャベツの紫蘇しそ和えをつまみながら、うなぎ串焼きのできあがりを待つ。

 この店のうなぎの串焼きは、串巻(220円)、八幡巻(350円)、きも焼(220円)、ひれ焼(220円)、ばら焼(220円)、れば焼(220円)、えり焼(220円)、はす焼(220円)、短冊焼(350円)の9種類。

 これに、ねぎ焼(180円)、ししとう焼(180円)、しいたけ焼(180円)という、野菜串焼き3種類が加わって、全12種類となる。

 「一揃い」と注文すると、ひれ焼、きも焼、ばら焼、串巻、短冊焼、八幡巻の6種類を1本ずつ焼いてくれて、1,440円となる。

 品切れしているときは、別の種類に代わることもある。その場合は値段もそれに合わせて変わる。

 この店に来たら、まずは一揃いを注文しておけば間違いない。

 午後6時(開店から1時間)を過ぎるころになると、席を立つお客さんが出始めるが、売り切れも多くなる。いろんなものを食べたい場合は、並んででも早く入るのがいい。

 ちなみにこの店のもうひとつの名物・うな丼(1,500円)は、私が入ったとき(5時半)には、もう売り切れていた。

 1時間ほどの酒場浴。今宵のお勘定は1,930円でした。どうもごちそうさま。

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うなぎ「川勢」 / お通しとキンミヤ焼酎 / ひれ焼、きも焼、ばら焼

店情報前回

《平成28(2016)年10月15日(土)の記録》

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ゆっくりとゆったりと … 「いせや北口店」(吉祥寺)

ミックスやきとり


 吉祥寺駅の北口にも「いせや」があるという。

 もともとは「いせや公園店」の改装時の仮店舗として、平成24(2012)年8月に開店したのだが、翌年9月に公園店がリニューアルオープンしたあとも、そのまま営業が続いているんだそうな。

 南口側にある「いせや総本店」や「いせや公園店」が、大行列ができるほどの人気店になってしまっていて、いまや吉祥寺の観光スポットのひとつになっているような状況なのに対して、こちら「いせや北口店」は、それほど混雑することもなく、ゆっくりと過ごすことができるとのこと。

 店は吉祥寺パーキングプラザという立体駐車場ビルの地下1階にある。

 ビル1階にある緑色の「いせや北口店」の看板を目印に、地下1階への階段を降りていくと、その階段の正面が「いせや北口店」の入口だ。

 開けっ放しの入口を入るとすぐ左手にレジカウンターがあり、「いらっしゃいませ」と声がかかる。

 店内にはテーブル席が整然と並んでいるほか、左手壁際にはカウンター席もある。

 土曜日の午後3時というこの時間帯、店内は5割程度の入り。

 私も、まだまばらにしか人が入っていないカウンター席の一角に腰をおろし、すぐに注文を取りに来てくれたおねえさんに、「ビール(大ビン)」(500円)と「タコの刺身」(380円)、そして「ミックスやきとり」(4本320円)をタレで注文する。

 すぐに出てきた大瓶ビールの銘柄は「サッポロラガービール(赤星)」だ。大瓶ビールが500円というのは安いよね。

 追いかけるように出てきたタコの刺身は、今週の「週替わりお楽しみメニュー」である。

 「いせや総本店」には、「本日のお楽しみ」という日替わりのお楽しみメニューがあるのだが、こちら北口店ではそれが週替わりになっているようだ。

 北口店の公式ツイッターを確認してみると、これまでにワカサギの唐揚げ、めかぶ酢、鶏ごぼう、鰻ざく(ウナギの酢の物)、豚肉の塩麹炒め、塩ホルモン、おつまみネギトロなどなどが「週替わりお楽しみメニュー」(いずれも380円)として登場している。

 プリッと歯ごたえのいいタコの刺身をつまみにビールを飲んでいるところへ、ミックスやきとりも焼きあがってきた。

 お皿にのっているのは、ひなとり、レバー、ハツ、ガツが出された。

 あれれ? 「いせや」の焼き鳥って、こんなに大きかったっけ?

 「いせや」の焼き鳥は1本が80円と安い。でもその値段なりに、けっこう小ぶりというイメージがあった。

 ところが、ここ北口店の焼き鳥は、普通の店と同じぐらいの大きさだ。

 もしかすると、今は総本店も公園店も、これと同じ大きさの焼き鳥になってるんだろうか?

 もうひとつ気になるのは、この焼き鳥がどこで焼かれているかということ。

 総本店も公園店も、表通りに面したところで、もうもうと煙を上げながら焼き鳥を焼いている。

 ここ北口店は地下1階にあるので、もうもうと煙を出すわけにはいかない。

 店内を見渡しても、焼き台らしい設備は見当たらない。おそらく奥の厨房の中で焼いてるんだろうけど、煙が地下街に流れ出ないようにするのはたいへんだろうなあ。

 焼き鳥を食べ終えたところで、「いせや」のもうひとつの名物「手作りシューマイ」(360円)を注文。

 すぐに出てきたシューマイは一皿に3個盛り。作り置きされていたのか、ややパサついているけど、味はいい。

 先に書いたとおり、このカウンター席は、入口から見て左側の壁際に作り付けられている。店の外の通路(ビルの地下1階通路)に向かって作り付けられている。

 その壁の部分がガラス張りになっていて、店の外にある地下通路が見える。

 まったくもって殺風景な景色だったんだけど、少し前から店内で静かにしていることに飽きた子供たちの恰好の遊び場になってきた。他の通行人もほとんどいない通路なので、全速力で追いかけっこをしている。そうやって元気に走り回る子供たちを見ながら、チビチビと飲んでいるわけである。

 店内には「悪女」「異邦人」などなどの懐かしの音楽が、会話の邪魔にならないぐらいの静かな音量で流れている。

 なんだかの~んびりと居心地がいいね。

 となりの席に入ってきた、ひとり客の常連さんが「焼酎と梅シロップね」と注文している。

 そうか、焼酎(250円)は、梅割りにもできるんだ。

「すみません。私も焼酎と梅シロップをお願いします」

 と便乗注文すると、空のコップと、角瓶のボトルに入った梅シロップが出され、目の前で冷えた焼酎をなみなみと注いでくれる。

 さらに3人分ぐらい先に座っている、これもまた常連さんらしきおにいさんが注文した「塩キャベツ盛」(190円)のボリュームのすばらしさに驚いて、これもまた便乗注文した。

 大ぶりの丼よりも、さらに大きいボウル状の器にたっぷりと盛られたざく切りキャベツ。さらっと塩とサラダオイルがかけられていて、それとは別に取り皿が出される。

 なるほどなあ。これを一番最初に注文しておいて、焼き鳥やシューマイなどをいただきながら、ときどきキャベツをつまむというのがいいんだろうな。

 ゆっくりと、ゆったりと、2時間ちょっとの酒場浴。お勘定はちょうど2千円でした。どうもごちそうさま。

 入ったときには5割ほどの入りだったけど、店を出た5時過ぎにはもう満員。入口横の待ち合い椅子には、空席を待ってる人が3人ほど座っていた。

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ビル1階の看板 / 階段を降りると「いせや北口店」 / 大瓶ビールでのどを潤す

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今週のお楽しみメニューはタコの刺身 / 料理メニュー / 飲み物メニュー

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手作りシューマイ / 焼酎+梅シロップ / 丼にたっぷり塩キャベツ盛

店情報

《平成28(2016)年10月15日(土)の記録》

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店情報: 「いせや北口店」(吉祥寺)

    いせや北口店
  • 店名: いせや 北口店
  • 電話: 0422-23-8577
  • 住所: 180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-3 吉祥寺パーキングプラザB1F
  • 営業: 15:00-22:00(21:30LO)(土日祝は12:00- )、月休
  • 場所: 吉祥寺駅北口の吉祥寺パーキングプラザ地下1階。吉祥寺駅北口を出て、バスロータリーの右前方に続く大通りに沿って、右手のヨドバシカメラなどを通り過ぎながら、道成りに進むこと約4分。右手ビル(吉祥寺パーキングプラザ)の地下1階。
  • メモ: 平成24(2012)年8月開店。カウンター11席、テーブル70席。公式サイト公式ブログ公式ツイッターあり。
    〔料理〕ミックスやきとり(4本)320、やきとり(レバー、タン、ハツ、シロ、ガツ、ひなどり、つくね、ネギ、砂肝、軟骨、かしら、皮)各80、やきとり全種盛り(12本)960、とうもろこし280、手づくりシューマイ360、手づくりギョーザ400、自家製中華ガツ(ミノのからしあえ)350、自家製キムチ350、鶏のからあげ500、酢の物盛り合わせ380、野菜サラダ400、モツ煮込み350、冷奴300、お新香300、枝豆300、茶漬け350、ライス250。
    〔サイドメニュー〕マグロブツ380、〆鯖330、油淋鶏ユーリンチー380、ポテトサラダ330、厚切りベーコン400、塩焼きそば(スープ付き)380、豚焼飯(スープ付き)380、塩キャベツ盛190、揚げ茄子320。
    〔週替わりお楽しみメニュー(週に1品、以下は何週かの例)〕ワカサギの唐揚げ380、タコの刺身380、めかぶ酢380、鶏ごぼう380、鰻ざく(ウナギの酢の物)380、豚肉の塩麹炒め380、塩ホルモン380、おつまみネギトロ380、……
    〔飲み物〕ビール(大ビン)500、生ビール(中)500、日本酒(小徳利)300・(大徳利)600、生酒(冷酒)600、焼酎250、焼酎お湯割り280、焼酎ウーロン茶割り350、焼酎緑茶割り350、芋焼酎 風憚ふうたん550、かち割りワイン(赤・白)350、完熟梅酒(梅の実入り、ロック)350、完熟梅酒(梅の実入り、ソーダ割)400、各種サワー(レモン、ライム、酎ハイ、グレープフルーツ、青リンゴ、カルピス)350、男梅サワー400、ハイボール370、コークハイボール420、ジュース200、コーラ200、ウーロン茶200、緑茶200、ホッピー(焼酎とご一緒にご注文下さい)270、ノンアルコール350、タンサン(350ml)120、トライアングル インディゴ(ボトル)1,650、ラムハイ420、ラムハイコーラ450。(2016年10月調べ)

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名物シロは横幅が広い … もつ焼「高松屋(たかまつや)」(雑司が谷)

シロとレバ


 外出先から直帰する途中、寄り道したのは雑司が谷の老舗もつ焼き店、「高松屋」である。

 現在、午後6時前。開店(5時半)から、まだ30分も経っていないので、今ならすべてのもつ焼き(1本120円)がそろっているはずだ。

 なにしろ前回は6時半に入店したのに、もうタンと名物のシロが売り切れてたからなあ。この2品は、今日は絶対に食べたいところだ。

 店内の先客は、なんと1人だけ。こんなにもガランとした「高松屋」は初めて見た!

 私もL字カウンターの角のところに陣取って、大瓶ビール(550円)をキリン(ラガー)でもらう。

「焼きもののご注文もどうぞ」

 先客のもつ焼きはすでに焼き終えていたようで、すぐに注文の順番がやってきた。

 ここのもつ焼きは、入店した順に、ひとりずつ(ひと組ずつ)注文を聞きながら焼いてくれる。「注文どうぞ」と声をかけてくれるまでは注文せずに待っておくというのが決まりごとだ。

「レバとシロをタレで。タンとカシラを塩でお願いします」

「はい。4本でよろしいですか」と確認してくれる息子さん。

 お通し(サービス)として出される塩豆をポリポリとかじりながらビールを飲んでいると、ひとり、またひとりと、続々とお客が入ってきて、またたく間にカウンター席が埋まった。

 でも、すぐとなりに座った常連さんが、「今日はみんな出足が遅いなあ」とぼやいていたところを見ると、本当は6時ごろには席が埋まってしまうんだろうな。

 とそこへ、「お待たせしました」という声とともに、焼きあがったもつ焼きが出てきた。

 おぉ~っ。これよ、これ!

 このシロの大きさが「高松屋」ならではだ。

 とにかくその幅が広いのである。串を横にして置いたときの縦横比(アスペクトレシオ)が1:2ぐらいの感じ。

 まん中がもっとも広くて、先端のほうと、根元のほうは細くなっているので、全体としては楕円形というか、大きな木の葉のような形をしている。

 これだけ大きいと、シロならではの、しっかりとした弾力感もひとしおだ。

 ビールのあとは冷酒(400円)をいただく。

 メニューには冷酒と書かれているものの、実は冷凍庫でシャリシャリに凍らされた凍結酒なのだ。これを受け皿付きのコップに山盛りに、まるでかき氷のようにして出してくれるのだ。

 コップから上に飛び出した部分は、上唇と下唇で酒の氷を挟み込むようにしながら、パクッといただく。

 「灯り消して」という親父さんの声に従って、息子さんが店頭の提灯や電灯看板の灯りを落とす。

 今の時刻は6時半。これ以降は、もつ焼きは「あるもの」しかない状況になる。早いなあ。

 もつ焼きに続いて、アツアゲ(450円)も焼いてもらって、冷酒をもう1杯。

 1時間40分ほど楽しんで、今日のお勘定は2,280円なり。今日もごちそうさまでした。

 いやあ、今日はシロを食べることができて良かった良かった。

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「高松屋」 / 塩豆とビール / タン、カシラ

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冷酒(凍結酒) / アツアゲ / 6時半には灯が消された

店情報前回

《平成28(2016)年10月20日(木)の記録》

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味噌ずりで焼酎ロック … 博多ラーメン「ばりこて」(都立家政)

味噌ずりで焼酎ロック


 「竹よし」を出たところで午後10時20分。

 この時間だと行くよねぇ。「ばりこて」だ。

 店内はカウンター7席のみと、席数こそ少ないが、厨房スペースは広い。

 だから、ここでは『狭い』と感じたことはなくて、いつもゆったりとした気持ちになれる。

 店内の先客は、カウンター右端近くにひとりだけ。

 私はその逆側、L字の角を回った左端に陣取って、芋焼酎「赤霧島」(400円)のロックと、つまみには味噌ずり(300円)をもらう。

 味噌ずりというのは、砂肝の味噌炒めのこと。九州方面では、砂肝のことは砂ズリと言う。これが焼酎によく合うんだなあ。

 そんなわけで味噌ずりをつまみつまみ、焼酎ロックをチビチビとやっていると、ひとり、またひとりと、続けざまに二人のお客が入ってきて、ちょうど1席飛ばしに、客が座っている状態になった。

 次に入ってきたのが、「二人です」というお客さんだ。

 純粋な酒場だと、「どちらかにひとつ詰めて、間にお二人を入れてください」と声がかかるところだろうが、ここは基本的にラーメン屋さん。

 私以外の人たちは、すでにラーメンを食べ始めているので、横に詰めるのもむずかしい。

 私自身はというと、すでに端っこに座っているので、これ以上は寄ることもできない。

「少しお待ちください」

 残念ながら、外で待ってもらうしかないのであった。

 土曜日ということもあってか、その後も新しいお客さんが次々とやって来る。さすがは人気店である。

 こういうときに、チビチビと飲み続けるのも悪いので、今日は焼酎ロック1杯だけで、すぐにラーメン(650円)へと進むことにした。麺の硬さは“ばりかた”である。

 この硬めの細麺がいいんだな。

 あっという間にラーメンも食べ終えて、40分ほどの滞在。

 今日のお勘定は1,350円でした。どうもごちそうさま。

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博多ラーメン「ばりこて」 / おつまみメニュー / ばりかたラーメンで〆る

店情報前回

《平成28(2016)年10月1日(土)の記録》

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常連さんたちと二次会 … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)

店主と「亀泉」


 「すっぴん酒場」に入ると先客がひとりいた。

 なんと、「竹よし」の常連客でもあるK内さんだ。

 世間は狭い。地元の酒場はもっと狭い。行く先々で酒友たちと出会うのである。

 呑兵衛たちが、『ここはいいな』と思う酒場は、なんとなく重なるのだ。

「わぁ。久しぶりですねえ!」

 お互いにそう言いながら一緒に飲み始めた。

 K内さんは、出張用の新しいカバンを買ったばかりなので、『今日は軽く飲もう(=カバンを忘れて帰らないように気をつけよう)』という飲み方をされていたそうなのだが、ありがたいことに方針変更。

 飲みものも食べものも追加注文して、しばらく付き合ってくれることになった。

 つもる話に花を咲かせていたら、入ってきたのは、これまた「すっぴん酒場」の常連でもあり、「竹よし」の常連でもあるS藤さんだ。

 すぐに「やぁやぁ」と盛り上がる。

 しかしまあ、こうして「竹よし」の常連でもあるメンバーが3人そろうと、当然のように「次は『竹よし』ですね」ということになるなるよねえ。

 そんなわけで、今夜の二次会は「竹よし」である。

 今日、「竹よし」を手伝っているのは、新潟出身、日本酒好きのリエちゃんだ。

 そのリエちゃんの「『亀泉かめいずみ』の“ひやおろし”が入ってますよ」という声に従って、それをいただく。

 「亀泉 純米吟醸原酒 ひやおろし」(高知、1合700円)である。

 さて、つまみ。

 今日の刺身は、新さんま(650円)、きんめだい(800円)、もどりかつを(700円)、はも(700円)、たこ(500円)、あじ(600円)、しめさば(550円)、しらうお(400円)というラインナップ。

 もちろん「盛り合せ」(1,000円)と「小盛り合せ」(650円)もある。

 目の前にドーンと立派なタコが置かれているのを見て、タコ刺しをもらうことにした。

 「亀泉」に続いては、山口の「五橋 生酒」(300ml瓶、700円)をいただいて、今夜のお勘定は1,900円なり。どうもごちそうさま。

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「竹よし」 / 目の前にドーンと大きなタコ / そのタコを刺身でもらった

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でっかいスジコ / 「五橋」生酒 / K内さんはサバ棒寿司(900円)で〆

店情報前回

《平成28(2016)年10月1日(土)の記録》

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嫁に喰わすな秋の茄子 … やきとん「すっぴん酒場」(野方)

なす


 「すっぴん酒場」のメニューに、「なす」(250円)が並んでいる。

 注文すると、丸ごと1個のナスのヘタを取って、縦方向に二つに切り分ける。

 それを今度は横方向に1センチ幅ぐらいに、元のナスの形を保ったままスライスしたあと、その形のまま、ナス半分につきそれぞれ2本の串で固定される。

 この状態で焼き台にのせられ、炭火でじっくりと焼き上げられるのだ。

 生のナスの表面に、じわりじわりと焦げめがついていく様子を眺めながら、待つ、待つ、待つ、……。

 焼き上がりが近くなると、店主が生姜をおろし始める。

 焼き台の上のナスが皿に移され、おろし生姜、刻みネギ、そしてカツオ節がトッピングされる。醤油をかけたらできあがりだ。

 こんがりと、ナスの形を保ったまま出されるものを、串の箸でひと切れずつつまみながらいただく。

 ん~~っ。うまいっ!

 さすが秋ナスである。

 この「なす」、いつでもあるわけではなくて、ナスが美味しい時季にだけ登場する季節の一品なのだ。

 夏場は「とうもろこし」なども登場する。

 今夜も黒ホッピー(450円)とお通し(100円)のキュウリと大根の漬物でスタートして、もつ焼きはレバ(100円)、シロ(100円)、チレ(100円)を1本ずつ焼いてもらう。

 この店は味付けを指定しないのが基本。店主がおすすめの味で焼いてくれる。

 好みの味がある場合は、あえて塩・タレを指定すればいい。

 ナカ(おかわり焼酎、250円)をもらって、焼きものはピーマン肉詰め(200円)に、カシラ(100円)とハラミナンコツ(100円)。

 そしてこの後、ナカをもらって、ナス(250円)を注文したのだった。

 さらに4杯めとなるナカ(ソト1・ナカ4)をもらって、最後にもう1回、シロ(100円)をもらって〆!

 ゆっくりと2時間ほど立ち飲んで、今夜のお勘定は2,350円なり。

 どうもごちそうさま。

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「すっぴん酒場」 / 黒ホッピー / お通しの漬物

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レバ / シロ / チレ

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ピーマン肉詰め / カシラ、ハラミナンコツ / 最後にもう1回、シロ

店情報前回

《平成28(2016)年10月1日(土)の記録》

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名古屋の老舗英国パブ … 「英吉利西屋(いぎりすや)本店」(名古屋・伏見)

タリスカー・ストーム


 「大甚本店」を出たところで、まだ9時半。

 せっかくの名古屋泊まりなので、もう1~2軒、回って帰りたい。

 実は名古屋までの新幹線の中で、小西康隆さんの「日本の街角酒場で呑み語らう」(東方出版、2016年8月22日、1,600円+税)を読み込みながらやってきた。

 その中で、小西さんが「僕が名古屋でいちばん好きな酒場でアル」と書かれている、どて焼きの名店「島正」を目指すことにした。

 ところが!

 残念ながら、たどり着いた「島正」は、すでに店頭の灯りが落とされ、のれんも降ろされていた。

 う~む。基本的に午後10時までの営業時間なので、もし開いてたとしてもギリギリ。金曜日の今日は、早めに売り切れて閉めちゃったんだろうなあ。

 それじゃと向かったのはパブ「英吉利西屋」である。

 「日本の街角酒場で呑み語らう」の中で小西さんが訪れているのは、栄3丁目にある「英吉利西屋」(1973年創業)なんだけど、私が行ったのは伏見駅の近く(栄1丁目)にある「英吉利西屋 本店」(1974年創業)のほうである。

 「食べログ」の公式情報によると、『英吉利西屋名義の店は他にもありますが、関係ありません』とのことなので、これら両店は創業年も、場所も、店名も近いんだけれど姉妹店ではないようだ。

 長浜ラーメンの「元祖長浜屋」と「元祖ラーメン長浜家」の関係のようなものだのだろうか。(→ウィキペディア

 まあ、それはさておき「英吉利西屋 本店」。

 地下へと続く重厚な階段を下りていくと、その先にドーンと広い空間が現れた。

 総席数120席。さらに地下2階にも30名用の個室があるというから、相当な広さだ。

 店の肩書は『ENGLISH PUB(英国風パブ)』となっているが、店内の様子はレストランバーといった雰囲気。

 店内はお客さんも多くて、にぎわっている。ほぼ100%がグループ客だ。カウンター席にも、何組かのカップルが座っている。もしかするとひとり客は私だけか?

 そのカウンター席の一角に腰をおろし、まずはバスペールエール(355ml瓶、800円、これ以下すべて税別表記)を注文した。

 そしてゆっくりと料理を選ぶ。

 ほぉ。イギリスの伝統料理「シェパーズパイ」(950円)や、パブの定番「フィッシュ&チップス」(900円)もあるなあ。

 「少しの量でお得に」と書かれたハーフディッシュメニュー(どれでも600円)には、「鴨のパストラミ&スモークの盛り合わせ」、「ツナと鶏レバーペーストのクロスティーニ」、「タコのラグーソースディップ(トルティーヤ添え)」、「小エビのフリット」、「ラビオリのフリット(バジルマヨネーズ)」、「明太子とクリームチーズペーストのクロスティーニ」、「カマンベールチーズフライ」、「やわらか角煮豚ソテー」、「生ハムとモッツァレラチーズのサラダ仕立て」、「砂肝とまるごとニンニクのソテー」という品々が並んでいる。

 他にもメニューの何ページにもわたって料理メニューが並んでいて、じっくりと見ようとすると、それだけでけっこう時間がかかる。

 そんな中から、「本日のオードブル盛り合わせ(ハーフ)」(800円)を選んだ。(ちなみにレギュラーサイズであれば1,200円である。)

 そのオードブル盛り合わせが出たところで、お酒は「カティサーク」(750円)のロックに切り替える。

 バックバーに「タリスカー・ストーム(TALISKER STORM)」という見たことのないウイスキーを発見。

 ちょっと見せてもらってたら、試飲用に少し注いでくれた。ありがとうございます。

 この「タリスカー・ストーム」は、「タリスカー」の特徴である潮の香りとブラックペッパーの風味が際立っている樽を、熟成年数にこだわることなく選んでバッティングしたシングルモルトウイスキーなんだそうな。

 3年前の2013年10月10日に発売されたそうなんだけど、初めて見たし、初めて飲んだなあ。

 1時間ちょっと楽しんで、今夜のお勘定は2,538円(2,350円+税)なり。どうもごちそうさま。

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既に灯が落ちてる「島正」 / パブ「英吉利西屋 本店」 / 扉を開けて地下へと降りる

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地下1階に喫煙所があり / ふり返ると店内への入口 / にぎわう店内

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バスペールエール / オードブル盛り合わせ(ハーフ) / バックバーに並ぶお酒

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カティサーク(ロック) / 地下2階へと続くらせん階段 / タリスカー・ストーム

店情報

《平成28(2016)年9月16日(金)の記録》

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店情報: パブ「英吉利西屋(いぎりすや)本店」(名古屋・伏見)

    英吉利西屋
  • 店名: 英吉利西屋(いぎりすや)本店
  • 電話: 052-221-1738
  • 住所: 460-0008 愛知県名古屋市中区栄1-5-8 藤田ビルB1F
  • 営業: 17:00-01:00(22:30LO)、日祝休
  • 場所: 地下鉄東山線伏見駅6番出口より徒歩1分。
  • メモ: 昭和49(1974)年創業の英国風パブ。120席、予約可。価格はすべて税別表記。 〔飲みもの〕バスペールエール(355ml瓶)800、ザ・プレミアム・モルツ650、角瓶650、山崎8年800、白州8年800、響17年1600、バランタイン ファイネスト700、グレンフィディック12年800、ボウモア12年900、ラフロイグ10年800、オーヘントッシャン10年800、ザ・マッカラン12年900、ザ・マッカラン18年2000、ジムビーム ブラック800、メーカーズマーク800、カナディアンクラブ700。
    〔今月のおすすめ〕イチジクのプロシュート添えバルサミコソース850、鴨のスモークと根菜のサラダ900、アオリイカと彩り野菜のガーリックバターソテー950、ポルチーニ茸とベーコンのピザ950、秋刀魚のコンフィ850、エビとトマトのアボカドクリームソースパスタ1,000、秋刀魚のスモーク&色々きのこの和風ペペロンチーノ950。
    〔おつまみ〕ミックスナッツ600、チョコレートの盛り合わせ600、ポテトチップス600、スティックサラダ700、出来立てポップコーン800、サラミの盛り合わせ900、国産牛のビーフジャーキー900、コンビーフとポテトのキッシュ900。
    〔チーズ〕カマンベール900、スモークチーズ900、ブルーチーズ900、クリームチーズ1,000、チーズの盛り合わせ2種類1,300・6種類2,200。
    〔ハーフディッシュメニュー(少しの量でお得に)各600〕鴨のパストラミ&スモークの盛り合わせ、ツナと鶏レバーペーストのクロスティーニ、タコのラグーソースディップ(トルティーヤ添え)、小エビのフリット、ラビオリのフリット(バジルマヨネーズ)、明太子とクリームチーズペーストのクロスティーニ、カマンベールチーズフライ、やわらか角煮豚ソテー、生ハムとモッツァレラチーズのサラダ仕立て、砂肝とまるごとニンニクのソテー。
    〔パブ定番料理〕ガーリックトースト250、チキンの唐揚げ2ピース300、フライドポテト700、アンチョビバターポテト800、海老のアヒージョ900、オイルサーディンのオーブン焼き900、シェパーズパイ950、フィッシュ&チップス900、チキン&チップス900、ギネスビーフシチュー1,500。
    〔オードブル〕サーモンのタルタルディップとトルティーヤ750、カプレーゼ950、イタリアンハムの盛り合わせ950、マグロのたたきカルパッチョ仕立て900、スモークサーモン(ハーフ)550・(レギュラー)1,100、厚切りベーコンのジャーマンポテト750、ゴボウのスティックフライ750、オニオンリングフライ750、本日のオードブル盛り合わせ(ハーフ)800・(レギュラー)1,200。
    〔飲み放題2時間付コース〕おつまみ3品3,000、料理7品4,000、料理8品4,500、料理9品5,000。(2016年9月調べ)

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閉店間際のまったり感 … 「大甚本店(だいじんほんてん)」(名古屋・伏見)

「賀茂鶴」樽酒(燗)


 ここ「大甚本店」に来たのは今日で5回め。

 いつも帰りの新幹線の時間を気にしながら、バタバタと飲んでバタバタと帰る。

 一度ゆっくりと飲みたいものだと思っていたので、今日は近くのホテルを予約して「大甚本店」にやってきた。

 店に着いたのは午後7時前。金曜日だから席が空いてるかどうかが心配だ。

 予想どおり店内は大にぎわい。

 入口のすぐ近くにいる大将に、「ひとりですが入れますか」と確認すると、店内をサッと見わたした大将が、「ここにひとり入れてあげてください」と、1階まん中あたりのテーブルにいるお客さんたちに言ってくれて、そこに相席させてもらうことができた。

 すぐに飲み物の注文を取りに来てくれたおねえさんに、大瓶ビール(610円)を、サッポロでお願いする。

 そのビールをグイッと1杯飲んでから、料理を取りに行く。

 ここは店の中央部につまみ置き場があって、その上の皿に盛られた料理がずらりと並んでいる。その中から、自分の好きな料理を取っていく仕組みだ。

 並んでいる料理は、250円、290円、350円、450円、470円という5つの価格に分けられている。もっとも多いのは250円のものだ。

 刺身や焼き魚、煮魚など、注文を受けてから作ってくれるものは、もうちょっと高いようだ。冬場には一人用の鍋ものもある。

「さば酢(350円)はないですか?」と聞いてみると、

「今日は売り切れました」と店のおねえさん。

 代わりに「鯛のあら煮」(たぶん550円)と「かしわうま煮」(250円)を取って席に戻った。

 人気大衆酒場らしく、客層は老若男女幅広いのだが、私が座ったテーブルは、たまたま年配のお客さんが多い。

 私のような出張族も混ざってはいるが、圧倒的に多いのは地元のお客さんのようだ。

「いつも大徳利(720円)を2本と、つまみ(250円が多い)を2品。これでだいたい2千円なんだ」

 といった趣旨のことを、本当はもうちょっと名古屋らしい言葉で話してくれたのは、私と同年代のサラリーマン。平均して週に2~3回、多いときは5回ぐらい、この店に飲みに来るそうだ。

 大徳利2本で4合だから、それが毎日のように続くと、けっこうな量になるよね。

 大瓶ビールを飲み終えたところで、「賀茂鶴」樽酒の大徳利(720円)を冷や(常温)でもらう。

 右どなりに座っているのは年配のご夫婦だ。ふたりで差しつ差されつしながら燗酒を飲み、メバルの煮付けをつついている。

「私はねえ、19歳で働き始めて、最初に連れてこられたのが、この店だったんですよ。それ以来、もう50年になるなあ」とご主人。

 そんな思い出の酒場が、今もなお行きつけの酒場。奥様とも一緒に楽しく飲めるんだからいいよねえ。老舗大衆酒場ならではだ。

 8時半を回ると、料理もほとんどなくなって、お客も徐々に減り始めた。

 「賀茂鶴」樽酒の大徳利を、今度は燗でもらって、つまみは最後に残っていた2品のうち、オクラのおひたし(250円)を取ってきた。

 お客が減るにつれて、だんだんと片付けも始まり、店の中にまったりとした空気が流れ始めた。

 どんなに大忙しの酒場でも、閉店が近くなると、こうやってゆっくりとくつろいだ雰囲気になる。私はこの空気感が大好きなんだ。これを味わうために、わざわざホテルをとったようなものだもんなあ。

 残っている客が、あと5人にぐらいになったところで、私も席を立った。

 午後9時20分ごろまで、2時間半近く楽しんで、今夜のお勘定は3,100円なり。

 どうもごちそうさま。本当にゆっくりと過ごさせていただきました。

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大瓶ビールとつまみ2品 / 鯛あら煮 / かしわうま煮

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賀茂鶴の大徳利を冷やで / オクラおしたし / 閉店間際の「大甚本店」

店情報前回

《平成28(2016)年9月16日(金)の記録》

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キャベ玉小でホッピー … 大衆酒場「まるよし」(赤羽)

キャベ玉(小)


 時間は前にさかのぼり、「まるます家」でみんなと飲む前のお話です。

『せっかく朝飲み天国・昼飲み天国の赤羽に飲みに行くんだから、宴会の前に、どこかで軽くゼロ次会をやっていこう』

 ということで、宴会開始時刻の1時間半前、午後5時には赤羽駅に到着。

 いつものように北口改札に向かうと、駅の内外は人でいっぱい。トイレには長い行列ができているほどである。

 改札の外に出て、理由が分かった。今日は北区花火会の日だった。

 まずはおでんの「丸健水産」に向かったが、店頭のテーブルには空きがあるものの、おでんの注文を待つ行列がものすごく長い。

 注文するとすぐに出てくるのがおでんの良さではあるが、これだけ並んでると、ちょっとなあ。

 ぐるっと回って、「まるます家」の前に出た。2階でみんなで飲む前に、1階でひとりゼロ次会というのもいいかもしれない。

 がしかし!

 さすがは「まるます家」。1階の入口の外には、さっきの「丸健水産」に負けないほどの行列ができている。う~む。こりゃいかんなあ。

 ちょうど店の前に出てこられた若女将の和子さんにごあいさつをして、OK横丁を赤羽駅方面へと戻る。

 続いて向かった立ち飲み「いこい」の本店は、ギューギュー詰めの状態。これはすごい。こんなに詰まってるの、初めて見た!

 少し先の「いこい」の支店のほうも、似たような状況。お客でいっぱいだ。

 ちょっと戻って立ち飲み「喜多屋」。ここも平日は朝9時から、土日は朝7時から開いている(しかも年中無休)という人気店だ。

 店に向かって両側に入口があって、右側は「いこい」と同様に満席だが、左側はガラガラ。きっと左側は開けたばかりなんだろうな。

 そのままここ「喜多屋」に入ろうかとも思ったが、もう1軒、行きたいのに行けていない気になり店がある。そこをのぞいてみて、入れなかったら「喜多屋」に戻ってくることにしよう。

 「喜多屋」の左側スペースがガラガラであることに安心して、もう1軒、のぞいてみることにした。

 その1軒は、駅前の大衆酒場「まるよし」だ。

 その昔、「東京裏路地“懐”食紀行」(藤木TDC/ブラボー川上・著ミリオン出版、2002年12月発売)で「まるよし」のことが紹介されていたのを読んで、ぜひ一度来てみたかったのだが、赤羽に来るとどうしても「まるます家」は外せないので、今まで来ることができずにいたのだった。

 その「まるよし」は赤羽駅東口のまん前にある。まさに駅前大衆酒場なのだ。

 入口横のガラス戸越しに見える店内は、ここもやっぱり満席模様。でも念のため、引戸を開けて入ってみる。

「ひとりです」

「おひとり? こちらへどうぞ」

 店内左手にあるコの字カウンターの、コの字の角のところが、ちょうどひとり分だけ空いていた。ラッキー。

 その席に座ろうとしているところへ、「お飲み物は?」と声がかかる。すぐとなりの席のおじさんがホッピーを飲んでいるので、私も「ホッピーください」と注文しながら席に着く。

「ホッピーは白? 黒?」

「白で」

「ホッピーセットでいいですね」と店のおじさん。

『おかしいことを聞くなあ。セットにしないとホッピーにならないじゃないか』と思いながらも、

「はい。セットでお願いします」と答える。

 すぐに出されるホッピーセットは、1合コップにいっぱいの焼酎と、ビンのホッピー(ソト)、氷とレモンスライスが半切れ入ったジョッキ、そしてマドラーである。

 ついさっき、メニューにホッピーセット540円(ナカ280円、ソト260円)と書かれているのを見て、「ホッピー、高いなあ!」と思っていたのだが、焼酎が丸まる1合(180ml)出されるとなると逆に安い。

 焼酎90ml分の濃さで作っても、2杯分のホッピーが作れるもんね。1杯あたり270円ってことだ。

 そのホッピーを飲みながら、改めてメニューを眺めていて、「ホッピーセットでいいですね」と聞かれた理由も判明した。

 ここはホッピーセットのほかに、1杯売りのホッピーもあって、そちらは他のチューハイ類などと同じく360円。ホッピーを1杯だけ飲みたい人にも対応できるようになっているのだった。

 さてつまみ。壁にずらりとメニューが張り出されていて1本90円のもつ焼きのほか、140円のメニュー、160円のメニュー、210円の……、260円…、290円…、310円…、350円…、380円のメニューと続き、もっとも高いのが410円のメニューの「まぐろ山かけ」と「まぐろ納豆」の2品。

 全部で65品ほどが並んでいて、最多価格帯は210円と260円。なるほどこれは安いなあ。

 そんな中から、この店の名物らしいキャベ玉(小)(210円)を注文した。

 このキャベ玉は、ざく切りにしたキャベツを炒め、酒と卵を加え、塩コショウで味をつけるだけというシンプルなもの。

 こういう簡単なつまみが名物になるほど人気があるんだからおもしろいよねえ。

 「富士屋本店」のハムキャベツなんかにも通じるものがある。よそでもすぐにマネができそうぐらい簡単な料理なのに、なざかその店の名物料理として完全に定着してしまっている。

 こんなキラーコンテンツを持っている店は強いよねえ。

 ホッピーセット(ホッピー2杯分)に、キャベ玉(小)で1時間ほどの酒場浴。今日のお勘定は750円でした。どうもごちそうさま。

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「まるよし」 / ホッピーセット / 赤羽駅東口側から見た「まるよし」

店情報

《平成28(2016)年10月8日(土)の記録》

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店情報: 大衆酒場「まるよし」(赤羽)

    まるよし
  • 店名: まるよし
  • 電話: 03-3901-8859
  • 住所: 115-0045 東京都北区赤羽1-2-4
  • 営業: 15:00-22:00(土は14:00- )、日祝休
  • 場所: JR赤羽駅・北口改札を出て右(東口)へ。右手の赤羽駅前交番を右に回り込むように進み、すぐ先の横断歩道を渡ると、そこが「まるよし」。改札を出て1分かかるかどうかという近さだ。
  • メモ: 昭和27(1952)年創業。カウンター25席、テーブル4席×3卓の合計37席。
    〔もつ焼き〕レバー90、タン90、しろ90、はつ90、かしら90、子袋90、焼売90、とり皮90、たこ90、ピーマン90、椎茸90、長ねぎ90、ウィンナー60、豚バラ100。
    〔140円メニュー〕味噌きゅうり、大根きんぷら。
    〔160円メニュー〕オニオンスライス、梅きゅう、なす揚、柚子たくあん、きゅうりぬか漬け。
    〔210円メニュー〕奴豆腐、らっきょう、キャベ玉(小)、納豆、ちりめんおろし、なめこおろし、トマト、ほうれん草お浸し、にらお浸し、白菜漬、煮込(小)、松前漬、玉ねぎフライ、焼売、ポテトサラダ、マカロニサラダ、なすベーコン、のざわな、ザーサイ、豆もやし、串かつ1本。
    〔260円メニュー〕あじフライ、目玉焼、豚バラ串揚げ、塩辛、月見、ポテトフライ、にんにく天ぷら、子袋酢味噌、枝豆、豚耳酢味噌、とり唐揚げ、粒じゃがコロッケ、さんま竜田揚げ、山芋と海老湯葉包み、山芋と海老トロット揚、ホタルいか沖漬、ごぼうサラダ、チーズ、ハムとチーズ。
    〔290円メニュー〕げそ唐揚げ、餃子、ハムカツ、ハムエッグ、ベーコンエッグ、豚足、まぐろ竜田揚げ。
    〔310円メニュー〕山いも納豆、ししゃも、アンコウ唐揚げ、蓮根挟み揚げ、メンチカツ、カレールー。
    〔350円メニュー〕煮込、ニラ玉、キャベ玉。
    〔380円メニュー〕串かつ2本、しめサバ、たこぶつ、まぐろぶつ。
    〔410円メニュー〕まぐろ山かけ、まぐろ納豆。
    〔その他の料理〕ライス210、カレーライス510。
    〔焼酎〕ダイヤ280。《麦》二階堂380、わら麦380。《芋》黒壱400、からり芋400、白波380、黒霧島380。《ボトル》わら麦2,700、からり芋2,700、黒霧島2,400、チャミスル1,800、タンサン150、梅干80、水100、お湯100。
    〔ビール〕生ビール中ジョッキ550、黒ラベル大瓶600、ラガー大瓶600、黒ラベル小瓶400、エビス黒小瓶400。
    〔日本酒〕福徳長(燗・冷)330、にごり酒330、八海山600、立山400、一ノ蔵400、浦霞580、菊水400、初孫380、男山400、加賀鳶400、武甲正宗380、太平山神月380。
    ホッピーセット(白・黒)540。
    〔サワー各360〕ホッピー(白・黒)、ハーフ&ハーフ、ウーロンハイ、ハイサワー、パイナップル、グレープフルーツ、バイス、塩みかん、クエン酸、青りんご、チュータン、男梅、オロナミンC、昔ながらのチューハイ。
    〔サワー各400〕リモンチェッロ、玉露ハイ、トマトハイ、小梅ちゃん。
    〔ハイボール〕白480、角480、オールド480、デュワーズ480、ラム480、ラムパイン480、竹鶴580。
    〔ウィスキー〕電気ブラン250、白300、オールド350、角350、竹鶴ロック480。
    〔その他の飲みもの〕アーリータイムスロック350・ソーダ割450、モヒート400、ワイン(グラス)300・(ボトル)2,400、マッコリCJ300・カシス360・マンゴー360・パイン360、赤梅酒250・ソーダ割360、白加賀でつくった梅酒360、ソフトドリンク(ウーロン茶、オレンジジュース、コカコーラ、トマトジュース、緑茶)210。(2016年10月調べ)

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呑兵衛も名物も大集合 … 鯉とうなぎ「まるます家」(赤羽)

呑兵衛たちが大集合


 今年3月の『ドキッ男だらけの赤羽飲み』に引き続き、しょーじさんにお誘いいただいての『まるます家呑み2』である。

 しかも今回は男だらけではなくて、豪華女性陣も加わっている。

 ひとりで「まるます家」に来ると、どんなにがんばっても2~3品しか食べることができない。

 ところがこうして大勢の呑兵衛で集まると、まさに呑兵衛好みのする料理の数々を、すべて堪能することができるのが嬉しい。


Img_6184a宴会のスタートは午後6時半。今日は赤羽の花火大会ということもあって、町中、大勢の人であふれている。「まるます家」の入口にも、早い夕方から空席待ちの行列が絶えない。宴会予約の我われは、横の入口から2階へと向かう。
Img_6185a集まった順に、三々五々飲み始める。飲み物はもちろん「ジャンチュー」(1リットル瓶の酎ハイ、1,100円)だ。モヒート(生ライム+ミント、100円)も付けてもらって、『ジャン酎モヒート』として楽しむ。
Img_6187aつまみの1品めは「里芋唐揚」(5個350円)である。できたて熱々のところへ、宮古島の「雪塩(ゆきしお)」をパラリと振りかけていただくのがいいんだね。
Img_6188aうなぎの「かぶと焼」は1人前2本で300円。やわらかく仕上げられていて、丸ごと食べることができる。
Img_6189aこの店の名物のひとつ、「なまず唐揚」(600円)だ。できたての熱々をポン酢をつけていただく。プリッと引き締まった白身がいいね。まったくと言っていいぐらいクセがない。
Img_6190a大名物の「たぬき豆腐」(500円)である。冷やっこに天かす、わかめ、きゅうり、かにかまがトッピングされ、冷たいツユがかけてられている。豆腐を崩し、器の縁に添えられた練りワサビも一緒にグリグリとかき混ぜて食べる。
Img_6192a2階の座敷席では3~5人前で雑炊付きの「すっぽん鍋」(4,000円)を食べることができる。クツクツと出来あがってくるのが楽しみなのだ。小鍋で出される「すっぽん鍋」(1人前750円、プラス200円で雑炊)は1階でも食べることができる。
Img_6194aいつもあるとは限らない、うなぎの「きも焼」。一番手前は、本当にレアもので、めったに食べることができないうなぎの「レバー焼」。1尾から1対しかとれないので、この串1本で、うなぎ20尾以上のレバーが焼かれている。
Img_6196aさあそして満を持しての「うなぎ蒲焼」(大2,300円)だ。山椒粉をパラリと振りかけていただく。小なら1,800円。それぞれプラス200円(大盛は250円)で「うな重」になる。さすがはこの店の看板メニューという味が楽しめる。
Img_6197a安さとボリュームで常連さんたちに大人気、それが「げそ天」(350円)だ。1階のカウンター席では、この1品だけを注文して、ジャン酎1本を飲み切るツワモノもよく見かける。ゲソ天は呑兵衛の強い味方だね。
Img_6198aこれまた人気の「自家製ジャンボメンチカツ」(650円)である。注文すると「お時間がかかりますが、いいですか?」と聞かれる一品。これもまた、ひとりだとこれだけで満腹になってしまうボリュームで、ひとりのときには注文したことがない。みんなと一緒のときならではの一品なのだ。
Img_6202a〆のスッポン雑炊もできあがった。これがうまいんだ。ズゥ~ッと冷たい飲みもの(ジャン酎モヒート)を飲んでたから、雑炊の温かさがお腹全体に染み渡るようだ。写真を撮り忘れたけど、一緒にいただいた水ナスの漬物もうましっ!
Img_6210a宴会を終えて、店の前で自撮り中の倉本さんと、スカパラの大森さん。残念ながらスマホの影になっているのは鼻の下にマッチ棒をはさんだ佐藤さんだ。その姿は冒頭の写真(浦風親方撮影)でご確認ください(笑)。

 これだけ食べて飲んで、会費がひとり3千円の会費というのも、ありがたいではありませんか。さすが「まるます家」だ!

 今回もまたとても楽しい時間をありがとうございました。さっそく次回を楽しみにしているところです。>しょーじさん&みなさん

店情報前回

《平成28(2016)年10月8日(土)の記録》

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10月末に女将が引退 … おでん「魚菜や(ぎょさいや)」(呉)

牛スジとガンス


 「魚菜や」にやってくると食べたいのが自慢のおでん。

 ここのおでんは、透きとおった出汁の関西風の味付けと、真っ黒で甘みが強い関東風の味付けの両方が楽しめるのだ。

 特におすすめなのはスジ(牛スジ)とガンス。

 スジは近くの花本肉店から、ガンスは広(ひろ)の岡本蒲鉾店から仕入れたものだ。

 どちらも原価率が高く、売れれば売れるほど損をするぐらいの品。

 店主であり女将の小栗良江さんは、味にこだわり、仕入れにこだわる。

 高くても「これじゃなきゃダメ」というものは、それを仕入れるのだ。

 たとえば岡本蒲鉾店のガンスはあっという間に売り切れる人気の品。それを予約して受け取りに行く。

 「がんす」という名前は、広島市内の水産会社が商標登録しているが、最初に「がんす」という名前を付けたのは、その岡本蒲鉾店、もしくは今は閉店している広島市内の蒲鉾屋・網節商店だろうと言われている。

 そんな元祖と言ってもいい味わいのガンスなのだ。

 牛スジのほうも、しっかりと硬くて旨みが強い。

 今日は「魚菜や」のお客さんとして、花本肉店の女将さんも来ている。店に来られるといつも、大量の牛スジのおでんを食べて帰らるんだそうな。

 自分のところで販売した牛スジが、美味しく仕上がっているのが嬉しいんだろうな。

 ところがである!

 「魚菜や」の女将の小栗さんが、10月末をもって引退されるという。

 お店自体は、「魚菜や」の常連さんでもある女性が引き継いでくれるとのこと。

 材料の仕入れ先なども、すべて今の状態のまま引き継いで、おでんの味付けも、しばらくの間は小栗さんも手伝いに来られて、今の状態を継続していく予定なんだそうだ。

「今の材料は高いものを使ってるから、そのまま引き継いだら儲からんよ、という話はしたんだけど、それでも『今のままがいい』と言ってくれてるのよ」

 「魚菜や」の味がそのまま引き継がれるのはありがたいが、創業店主でもある小栗さんの引退はなんとも残念だ。

 できれば10月中にもう一度うかがいたいなあ。

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「魚菜や」 / 店頭の地酒看板 / 自然木の店名看板

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生ビールとお通し / 今日のお品書き / 華鳩(はなはと)冷酒

店情報前回

《平成28(2016)年9月10日(土)の記録》

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ひと組ずつ順番に焼く … もつ焼「高松屋(たかまつや)」(雑司が谷)

幅が広いもつ焼き


 明日が祝日という水曜日。仕事帰りに雑司が谷の人気もつ焼き店、「高松屋」にやってきた。

 店に到着したのは午後6時半過ぎ。

 開けっ放しの入口から見える店内は、奥の小上がり(4人座卓×2)までは見えないものの、少なくとも手前のカウンター席(12席)は満席に見える。

 でも、せっかくここまできたので、念のため店内をのぞいてみることにする。

「こんばんは。ひとりです」

 店を切り盛りしているのは、以前と変わらず、焼き台を担当する親父さんと、焼き台以外のすべてを取り仕切る息子さんのお二人。

 前回(3年前)に来たとき、親父さんが85歳だったから、今は米寿(88歳)だろう。変わらずお元気そうだ。(←その後の顛末: 親父さんは昭和4(1929)年生まれの87歳。来年(2017年)、米寿を迎えるそうです。)

「おひとり? あるものだけでいいですか?」

「ええ、あるものだけでいいです」

「じゃ、こちらへどうぞ。すみません、ちょっと寄って、ここにひとり入れてもらえますか」

 息子さんがそう案内してくれながら、両側のお客さんにも声をかけてくれる。

 おぉ~っ。満席に見えてたのに、ここに1つ、空席が隠れていたか!

 両側のお客さんが、ズズッとずれてくれて、その陰に隠れていた四角い椅子が現れた。

 でも、けっこうギリギリの幅しかないなあ、と思っていたら、

「私がちょうど帰るところなので、ゆっくりと座ってください。お勘定お願いします!」

 と左どなりのお客さんが席を立ってくれて、逆にものすごくゆったりと座れることになった。ありがとうございます。

「飲みものは?」

「ビールをください。キリンで」

 大瓶ビールは550円。10年前に最初にやってきたときから、値段が変わっていない。

 銘柄はキリンラガーとサッポロ黒ラベルが選べる。

 もつ焼きの値段も1本120円(壁の品書きには5本600円と書かれている)と変わっていない。これはすごいことだなあ。

「焼きものは順番が来たら伺いますので。少し時間がかかります」と息子さん。

 そうだった、そうだった。親父さんが1回に焼くのは、客ひと組分のもつ焼きのみ。だから、焼き台の上にはいつも5~6本のもつ焼きしか置かれていない。

 その5~6本のもつ焼きを、まさに『全身全霊の力を込めて』といったオーラを放ちながら焼きあげてくれるのである。

 焼き台に新たなもつ焼きがのった時点で、息子さんが、その次の順番のお客さんから注文を聞いてくれる。

 息子さんから「なにを焼きましょうか?」と聞かれるまでは、お通しとして出される塩豆をポリポリかじりながら、黙って飲みながら待つのがこの店の流儀。

 どのお客が、どの順番で入ったのか。息子さんはそれをよく覚えていて、正しくその順番で聞いてくれるのだ。

 塩豆だけでは待ちきれない人は、息子さんが作ってくれるトマトやキュウリ(たぶんそれぞれ350円)、冷ヤッコ(250円)であれば、いつでも注文することができる。

 親父さんが焼き終えたもつ焼きをお客に出し、焼き台の後方に次のお客用にスタンバイされているもつ焼きを焼き台の上にのせる。

 そのタイミングで、息子さんがその次のお客さんの注文を取る。

「なにを焼きましょうか。タンが品切れになっています」

 この店のもつ焼きはレバ、タン、ハツ、カシラ、シロ、ナンコツの6種類。

 以前は、これとは別にコブクロ(1本180円)というのもあったんだけど、今はコブクロはないようだ。

 でも、「あるものだけでいいですか」と聞かれた割りには、ないのはタンだけなんだね。それなら十分だ。

 ……と、そのときは思ったのだが……。

 その次のお客さんのときも、タン以外の5本から選べた。

 さらにその次のお客さんが、レバ、シロ、カシラを注文したところで、なんとこの店の一大名物であるシロが品切れとなった。

 ありゃあ、残念。シロは絶対に食べたかったんだけどなあ。

 この時点で、店の表の赤ちょうちんの灯りも消された。

 そろそろ大瓶ビールを飲み終えるかというタイミングで、私の注文の順番がやってきた。

 さっきシロが売り切れた人の、次の順番だった。あぁ、あと1人分早ければ、シロに間に合ってたか。ますます残念。

「お待たせしました。なにを焼きましょう。あるのはレバ、ハツ、カシラ、ナンコツの4種類です」

「その4種類を1本ずつお願いします。レバはタレで」

「は~い」と、冷蔵庫の中からその4本が取り出され、焼き台の大将の後ろの台上にスタンバイされる。あの台の上が、ネクスト・バッターズ・サークルなんだね。

「ナンコツがこれで終わりです」

 おぉ。私が注文したナンコツが、ラスト1本でしたか。

 私の注文した4本が出てきたタイミングで、キリンラガー大瓶(550円)をもう1本、おかわりした。

 ここのもつ焼きは、1本1本が大きいのが特徴だ。縦方向は、他のもつ焼き屋のものと同じぐらいなんだけど、幅方向が広いんだな。上から見ると、葉っぱの形のように横に広がっている。

 タレ焼きはそのまま、あるいはちょっと一味唐辛子を振りかけていただく。

 塩焼きで注文したもつ焼きには、小皿で辛ダレが添えられる。お好みで、この辛ダレをつけながらいただくのだ。

 こうして最後に入った私のもつ焼きが焼きあがったところで、他の人たちも自由に注文していい状態になる。

 客の側から見ると、親父さんの後ろの焼き台(ネクスト・バッターズ・サークル)に、次の品が置かれていないことが、「追加注文してもいいよ」というサインになる。

「すみません。もつ焼き、たのんでいいですか」

 と聞きながら注文しているお客さんが多い。

 2~3人が追加注文したところで、ハツとカシラも売り切れて、あとはレバのみとなった。もつ焼き以外にシシトウ、シイタケ、ネギという野菜串もある。

 表の赤ちょうちんが消えていても、常連さんたちは入ってくる。

「今日はレバしか残ってないですよ」と迎える息子さんに、

「うん。じゃ、レバを2本、タレで焼いて」なんて注文をしている。

 遅い時間の「宇ち多゛」で、レバとシロしか残ってなくても、やっぱり「宇ち多゛」で飲みたいように、ここ「高松屋」の常連さんは、レバしか残ってなくても、やっぱり「高松屋」で飲んで帰りたいんだろうな。

 飲みもののほうは、ビール大瓶(550円)、清酒二級(350円)、冷酒(400円)、ウーロンハイ(400円)、ハイサワー(400円)、ウイスキー(400円)、コーラー(250円)という7品のみ。チューハイやホッピー、焼酎梅割りなどはない。

 今夜、改めて観察してみた結果、常連さんたちに人気があるのは、清酒と冷酒のようだ。

 清酒のほうは燗酒か冷や(常温)でもらう。冷酒は、冷凍庫でシャリシャリに凍らせた凍結酒だ。

 もつ焼きを食べ終えたところで、その日本酒を冷や(常温)でいただいて、つまみには冷ヤッコ(250円)をもらう。

 日本酒は、受け皿付きのコップに、受け皿まであふれるぐらいまで注いでくれる。

 冷ヤッコを注文したのには、わけがある。もつ焼きに添えてくれた小皿の辛ダレが余っているので、これで豆腐を食べてみようと思っているのだ。

 豆腐を箸でひと口大に切り分け、刺身に醤油をつけるような感じで、ちょっとだけ辛ダレをつけていただく。

 ん~~っ。予想どおり、これはうまいっ!

 ゆっくりと2時間弱の酒場浴。今夜のお勘定は2,180円でした。どうもごちそうさま。

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「高松屋」 / 塩豆とビール大瓶 / ナンコツ、カシラ、ハツ、レバ

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冷ヤッコ / 清酒二級(冷や) / 冷奴はもつ焼き用の辛ダレでいただく

店情報前回

《平成28(2016)年9月21日(水)の記録》

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もちもち揚出しトーフ … 「關白(かんぱく)」(呉)

揚出しトーフ


 去年の4月、まだブラジルに単身赴任しているころの話。

 一緒にブラジルに赴任していた日本人社員の何人かが、ブラジル人社員たちを引き連れて、1ヶ月ほど呉(広島県)に研修に行くことになった。

「おすすめの酒場があったら教えて」

 と聞かれてリストアップした酒場の中に、「関白」のことも次のように紹介した。

『昭和35(1960)年創業の、ジンギスカン焼とテール鍋が看板メニューの店。昼の定食は消費税サービス。ラーメンは牛テールのスープで作る。うどんも、つけ麺風でおもしろい。カレーライスも人気がある。2階に座敷があって、飲み会もできる。17:00~18:30までの間は晩酌セット(1,000円)というサービスメニューがあり、生ビール中ジョッキ(700円)に、ホルモン煮(小)と鶏唐揚げ(小)が付く。生ビール大ジョッキ(950円)は、昔ながらの巨大な大ジョッキである。11:30-14:00 & 17:00-22:00(日祝は夜のみ)、不定休。(2014年11月調べ)』

 他にも何軒かの酒場をご紹介していたのだが、泊まっていたホテルが近かったということもあって、もっともよく通ったのが、ここ「関白」だったそうだ。

「ジンギスカン焼きや、鶏の唐揚げも美味しかったけど、揚げ出し豆腐が良かったなあ。その場で揚げて作ってくれるんだよ」

 研修を終えてブラジルに戻ってきたメンバーがそう教えてくれた。

「えっ! 揚げ出し豆腐、食べたことがなかったなあ。日本に帰ったら、ぜひ食べてみます」

 それから1年半。やっと「関白」にやって来た。

 まずはエビス瓶ビール(700円、以下すべて税別表記)をもらって、最初のつまみは、ホルモン煮(550円)をハーフ(400円のようだ)で注文する。

 ホルモン煮は、細かく刻んだ豚のハツ、シロ、コブクロ、コンニャクなどをゆでて、ポン酢醤油でいただくもの。

 モツのクセが出ないぐらいまて煮込まれてるので、モツがあまり得意じゃない人でもきっと大丈夫だ。

 逆に、モツ好きには、それぞれのモツ特有の味わいや歯応えがないのが、ちょっと物足りないかもね。

 そのホルモン煮ハーフを食べ終えてから、いよいよ満を持しての「揚出しトーフ」(450円)だ。

 事前情報のとおり、注文をうけてからカットした豆腐に衣を付け、目の前で揚げてくれる。

 揚げ立ての熱々に、これまた温かいダシを張り、大根おろし、かつお節、きざみ海苔、そして刻みネギをトッピングしたらできあがりだ。

 ど~れどれ。

 おぉ! なんと衣がモチモチだ。

 衣として付けてる片栗粉の食感がよく効いてるなあ。

 たしかにこれは美味しい。

 この店は、カレーやラーメン、うどんなども人気があるんだけど、さらに新たな『うまいもん』に出会ったなあ。

 1時間半ほど楽しんで、今日のお勘定は1,670円(1,550円+消費税)なり。どうもごちそうさま。

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「関白」 / 麦茶&エビスビール / ホルモン煮ハーフ

店情報前回

《平成28(2016)年9月10日(土)の記録》

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遅い時間も大にぎわい … 「大はし(おおはし)」(北千住)

大はし


 牛串煮込みの「藤や」を出たところで午後8時半。

 「大はし」は午後10時半までの営業(10時L.O.)なので、もう一度のぞいてみますか。

 「藤や」から徒歩2~3分でたどりついた「大はし」。今度は待合席に座っている人影は見えない。よしっ!

「ひとりです!」

 入口引戸を開けて店内へと進むと、ツゥ~ッと店内を見渡した息子さん(5代目)、カウンター席に空きがないのを確認して、

「すみません、そちらの席で少しお待ちください」

 と、入口横の待合席を指し示してくれた。

 ほんの1~2分待ったところで、親父さん(4代目、現在の店主)が近くに来てくれて、

「テーブルに相席でもいいですか?」と聞いてくれた。

「はい。大丈夫です」

「じゃ、こちらにどうぞ」

 と4人テーブルに二人で座っているカップルの席へと案内してくれた。

 あとでわかったんだけど、このお二人がこの店の常連さんご夫妻。だから店主も安心して相席させてくれたんですね。

 その席に座りながら、さっそく梅割り焼酎(250円)と、牛にこみ(320円)を注文すると、

「豆腐は入れなくていいですか?」と店主が聞いてくれる。

『うちに来るみなさんは、ほとんどの人が肉とうふ(320円)を注文されるんだけど、肉とうふじゃなくて大丈夫ですか?』

 口には出さないけれど、店主の言葉はそういう気遣いにあふれている。

「おかわりする時に、肉とうふをいただきますから(笑)」と答えると、

「そうですか」と満面の笑みでカウンター内に戻り、すぐに焼酎を注いでくれて、牛にこみも大将自らが皿に盛って出してくれた。

 ここの煮込みは、牛の内臓を使ったいわゆる「牛もつ煮込み」ではなくて、牛肩肉を使った「牛肉煮込み」なのである。

 しっかりと煮込んでも、なお弾力感のある牛肩肉の食感がいいね!

 そこへもう一人、同じテーブルに相席で案内されてきたのは、サラリーマンらしき男性ひとり客。これでこのテーブルも満席になった。

 チビリチビリと梅割り焼酎を飲みながら、壁にずらりと並ぶ短冊メニューを確認する。

 生野菜盛り合せ(320円)、生うに(450円)、、お新香(210円)、カニコロッケ(480円)、かにす(480円)。

 あら煮(450円)もいいねえ。

 同じテーブルのご常連カップルは、やな川なべ(950円)を注文した。それもうまそうだ。

 そのお二人によると実はオムレツ(420円)もおすすめなんだって。

 でも今日は初志貫徹だ。

 梅割り焼酎のおかわりをもらって、いよいよ肉とうふである。

 やっぱりこれだね。

 午後10時まで、1時間半ほどの酒場浴。今夜のお勘定は1,140円でした。どうもごちそうさま。

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《過去の画像より》 牛にこみ / 肉とうふ / 豆腐だけ

店情報前回

《平成28(2016)年9月30日(金)の記録》

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7年ぶりの牛串煮込み … 「藤や(ふじや)」(北千住)

牛串煮込み


 久しぶりに北千住にやって来た。

 目指すは明治10(1877)年間創業の老舗酒場、「大はし」である。

 金曜、午後7時の「大はし」は、入口のすりガラス越しに、店内の待合席で待っている人の背中が見えるほどの満員状態。

 でも、ひとりならば入れることもあるので、念のため入口引戸を開けて、中をのぞき込んだ。

 その瞬間、カウンターの奥のほうに立っている息子さん(5代目)から、両手で大きくバッテンを作りながら、「すみません。満席です」と声がかかった。

 ついでに見渡してみた店内は、確かにビッシリと満席で、ひとり客でも入れそうにない。

 ものすごい人気だ。

 インターネットで、口コミ情報が広い範囲について、速く伝搬されるようになって依頼、人気が高い店はより人気が高くなり、そうでない店は、徹底的に閑古鳥が鳴くようになってきたように思う。

 景気もそんなには良くないので、私だけじゃなく、みんなもやっぱり、安くていい店に行きたいんだろうなあ。

 次に向かったのは、立ち飲みの名店「徳多和良とくだわら」や、もつ煮込みの「藤や」がある路地だ。

 この2軒は、同じ通りのすじ向かいにある。

 どちらかには入れるんじゃないかという期待を込めてやって来たのだ。

 さあ、今度はどうかな?

 おぉ~っ。「徳多和良」の前には5人ほどの行列ができている。この店も人気が高いですねぇ。

 「藤や」のほうも、客が多い気配がする。

 ここは基本的にL字カウンター8席しかないから、すぐに満席になっちゃうんだよなあ。(奥にちょっとした小上がり席もあるけど、お客さんが座ってるところは見たことがない。)

 それでも念のためのぞいてみると、そのL字カウンターの一番奥の1席が空いていた。

「飲みものは?」

 と聞いてくれるのは、女将さんではなくて親父さんだ。

 以前は基本的に女将さんが店を切り盛りしていて、親父さんはごくたまぁ~に顔を出してくれる程度だったんだけど、今は基本的に親父さんがやってるのかな?

 もうひとり、若い男性も手伝っている。

「お茶割りをお願いします」

 金宮焼酎のほうじ茶割り(たぶん400円)は、この店の名物だ。

「まず煮込みね。温めてからお出ししますからね」

 といいながら、煮込み鍋のコンロに火をつける。

 煮込み鍋に火を入れると、そのまわりの席にも熱気が伝わるから、夏場は必要なときにしか火を入れないんだろうな。

 でもコンロの火はつけたり消したりしているらしく、すぐに煮込みも温まった。

「はい、お待たせ。5種類5本ね」

 と出してくれたのは、ハツモト、ハチノス、フワ、スジ、そしてナンコツだ。(たぶん1本が120円)

 ここの煮込みは、もつの種類ごとに串に刺して煮込んでいる。味付けは八丁味噌だ。

 いやぁ、久しぶりだなあ。

 前に来たのは平成21(2009)年2月だから、実に7年半ぶりに食べるこの店の牛串煮込みだ。

 もう1杯、ほうじ茶割りをおかわりして、“自家製”と書かれた塩らっきょうをもらう。

 常連さんたちに混じって、1時間半ほどの酒場浴。今夜のお勘定はちょうど2千円でした。どうもごちそうさま。

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牛串煮込み「藤や」 / お通し、ほうじ茶割り / 自家製・塩らっきょう

店情報前回

《平成28(2016)年9月30日(金)の記録》

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休日の朝はゆっくりと … 「くわだ食堂」(呉)

大衆食堂で朝飲み


 土曜日です。久しぶりに呉で迎える休日の朝は遅い。

 呉駅近くのホテルを朝10時ぐらいに出て、向かうはすぐ近くの「くわだ食堂」である。

 「くわだ食堂」は朝6時開店。呉駅横の「森田食堂」も朝8時開店と、呉の大衆食堂の朝は早いのだ。

 そして、朝早い時間に入っても、ビールを飲んだり、お酒を飲んだりしているお客さんがいるのがすごいんだ。呉の大衆食堂は、大衆酒場も兼ねてるからねえ。

「おはようございまぁ~す」

 と入った店内には、先客は二人。それぞれ男性ひとり客で、別々のテーブルに座っている。

 午前10時という、「朝食には遅く、昼食には早い」という中途半端な時間帯なので、先客の二人ももちろん食事ではなくて飲んでいる。

 私も入口から直行で、おかずが並ぶ冷蔵陳列ケースに向かう。

 すぐに三代目店主の奥さんが出てきてくれて、

「いらっしゃいませ。ごはんですか?」と聞いてくれる。

 ここで、食事の人は「中めしと味噌汁をお願いします」などと答える。飲む人は、ここで飲み物を注文するわけだ。

「大瓶のビール(580円)をお願いします」と注文すると、

「ちょうどキリン秋味が出たところです」と教えてくれたので、それにする。

 おかずがいつも迷うんだ。

 ずらりと並んだ、25種類ほどのおかずのお皿のところに「150円」「200円」「250円」「350円」「400円」といった値段札も付いていて、料理も値段も明確である。

 そんな中から、ポテトサラダ(150円)と目玉焼き(200円)を選択した。

 地元のテレビは、どのチャンネルも広島カープ一色だ。

 マジック1で迎えた今日は、そのマジック対象である巨人との直接対決。残念ながら、地元ではなくて東京ドームでの試合なんだけど、呉の街も、呉の人たちも、かなり盛り上がっている様子がよくわかる。

 そうこうしているうちに、三代目店主・利広真司さんもやって来られて、久しぶりのごあいさつをさせていただいた。

 ゆっくりと1時間ほど過ごし、今朝のお勘定は930円なり。どうもごちそうさま。

 さあ、エンジンがかかってきたぞ。

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「くわだ食堂」 / 目玉焼き / ポテトサラダ

店情報前回

《平成28(2016)年9月10日(土)の記録》

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呉の夜は屋台で締める … 「富士さん(ふじさん)」(呉)など

焼酎水割とおでん


 まずは『とり屋』で飲み食いして、『スタンド』でおねえさんと話をしたり歌ったりした後、最後は『屋台』のラーメンで締めくくるというのが、呉の呑兵衛たち定番のハシゴ酒コースだ。

 『とり屋』というのは、焼き鳥と活魚が二枚看板の居酒屋のこと。「鳥好」「鳥八」「三とり」などなど、「鳥」または「とり」の字が付いている店が多いことから、総称して『とり屋』と呼ばれるようになった。

 『スタンド』は、世間一般的に言うスナックのことである。どうしてそう呼ぶようになったのかは定かではないが、呉や広島では、「スタンド○○」という名前を付けているスナックが多いのだ。

 「呉市スタンドバー組合」もあるぐらい、『スタンド』は正式な名称なのである。

 金曜日の今日も、1軒めは『とり屋』からスタートした。

 店の名前は「かしま支店」。「鳥」という字も、「とり」という字も付いてないけれど、この店も『とり屋』の1軒なのでした。

 呉の『とり屋』を経営しているのは、呉市内の鹿島出身の人が多い。ここ「かしま支店」は、その鹿島の地名を冠してるのだ。

 集まったのは、その昔、同じ独身寮で過ごしていた社員や寮長さんなど7人。なにかの機会があるたびに集まってるんだけど、集まるたびに、すぐに気持ちが若かりし頃にジャンプするのがいいよね!

 去年の10月、ブラジルから一時帰国したときも、ここで飲んだので、ほぼ1年ぶりだ。

 ゆっくりと3時間ほど楽しんで、「かしま支店」のお勘定は7人で37,630円(ひとり当たり5,400円弱)でした。

 2軒めは、標準的なハシゴ酒コースでは『スタンド』に行くところであるが、明日の朝早くから予定が入っている人も多かったので、ひとまずここで解散。

 8月から呉勤務となっているT實さんと二人で、このところT實さんが行きつけにしているという、店舗の「富士さん」へと向かう。

 あえて《店舗の》と書いたのには、わけがある。

 「富士さん」は屋台からスタートしたお店。屋台の「富士さん」のほうは創業者の息子さん(弟)が継ぎ、創業者の娘さん(姉)が、新たに店舗の「お食事処 富士さん」を興したのだ。

 だから、お食事処「富士さん」と屋台「富士さん」とは、文字どおりの姉妹店(姉弟店?!)なのである。

 T實さんとはブラジルでも一緒に過ごし、ブラジルから戻ってきてからも本社で一緒に働いてきた。8月の人事異動で、T實さんのご自宅のある呉に戻ったのだった。

 1時間半ほど、つもる話に花を咲かせて、お勘定はふたりで2千円ほど。店舗になっても「富士さん」は安いのだ。

 T實さんが帰路につき、最後は一人で蔵本通り沿いに並ぶ屋台へと向かう。

 ここでは今は10軒ほどの屋台が営業している。

 昭和62(1987)年、蔵本通りの整備に併せて、それまで呉の飲み屋街のアチコチで営業していた屋台を1ケ所に集め、ここに屋台通りができたのだ。

 私自身、いちばん行きつけにしていた屋台は「一二三」だったのだが、残念ながら今は休業中。

 「八起」に行こうか、屋台の「富士さん」に行こうかとちょっと迷って、弟さんの「富士さん」にした。

 ちなみに「八起」のほうも、お兄さんがやっている店舗の「八起」もある。さらには弟さんも屋台の「だるま」をやっているのだ。

 さて「富士さん」。

 いきなり〆の中華そばに行くことはせずに、まずは「しそ焼酎 鍛高譚たんたかたん」(400円)を水割りでもらい、つまみにはおでんの「牛すじ」(120円)と「餅きんちゃく」(120円)を取ってもらう。

 おでんのネタが書き出されたホワイトボードに、大好物の「鶏もつ」の字が見えないので、「鶏もつ、やめたの?」と聞いてみると、「いや、今日は仕入れがなかっただけです。いつもはあるんです」とのこと。良かった良かった。

 最後は中華そばを小盛り(450円)でもらって〆とする。

 呉の屋台には、小盛りがあるのがうれしいところ。スープも具材も1人前で、麺だけ半分にしてくれるのだ。

 小盛りでも、普通盛りと同じ値段の店が多いんだけれど、ここ「富士さん」は、普通の中華そばが550円で、大盛りが100円増し、小盛りが100円引きになるのがいい。

 1時間弱、楽しんで、お勘定は1,090円なり。どうもごちそうさま。

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「かしま支店」刺身盛り合せ(左) / 刺身盛り合せ(右) / 焼鳥盛り合せ

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地アジ活造り / スープ鍋 / みんなで記念写真

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お食事処「富士さん」 / 生ハムサラダ / タコとキュウリの酢の物

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屋台「富士さん」 / 牛すじ、餅きんちゃく / 中華そば(小盛)

・「かしま支店」の店情報前回) / お食事処「富士さん」の店情報前回) / 屋台「富士さん」の店情報前回

《平成28(2016)年9月9日(金)の記録》

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缶つまブームの立役者 … バー「ロックフィッシュ(ROCK FISH)」(銀座)

オイルサーディン


 「缶つま」というのは、「缶詰を使った酒のつまみ」のこと。

 缶を開けたらすぐに食べられるというのが缶詰のいいところで、昔から酒屋での立ち飲みのつまみとしても好まれてきた。

 缶つまがブームになってきたのは、2009年頃のこと。翌2010年に、酒類・食品の卸売大手である国分から、「K&K缶つま」シリーズが発売されたことで、ブームに拍車がかかった。

 今や「缶つま倶楽部」という専門サイトまで存在している。

 ここ銀座「ロックフィッシュ」では、そんな缶つまブームのだいぶ前から、缶詰にちょっと手を加えて、美味しい料理として提供してくれていた。

 「ハイボール」と「缶つま」は、「ロックフィッシュ」の2大名物なのである。

 私が「ロックフィッシュ」に初めて行ったのは2004年のこと。今から12年前だ。その頃から、すでに缶詰メニューはあった。(2002年に創業した時からあったんだと思う。)

 その缶詰メニューの中でも、一番人気なのがオイルサーディンだ。

 缶詰は、明治41(1908)年創業の、京都は竹中缶詰株式会社の「サンフェース印オイルサーディン」を使う。ここがまずポイントだ。

 まず缶詰に元から入っていた油は捨て、酒、醤油、オリーブオイルを、それぞれ小さじ1杯分ぐらいずつ回しかける。胡椒をふって、粒状の実山椒をトッピングし、弱火で4~5分間加熱したらできあがりだ。

 この手間で、缶詰のオイルサーディンが、りっぱな料理に返信するんだからすごいよね。

 ハイボール2杯とオイルサーディンで、さっくりと1時間ほどの立ち飲み。

 今宵のお勘定はちょうど3千円でした。どうもごちそうさま。

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ビルの電灯看板 / 「BAR ROCK FISH」 / ハイボール

店情報前回

《平成28(2016)年9月14日(水)の記録》

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サイドメニューも人気 … もつ焼き「ホルモン」(沼袋)

トマト


 金曜日の帰り道。沼袋駅で途中下車して立ち寄ったのは、昭和39(1964)年創業の老舗もつ焼き店、「ホルモン」だ。

 店内は向かい合う平行カウンター12席、壁際の4人テーブル2卓の合計20席。

 午後6時半過ぎの店内は半分ぐらいの入り。

 カウンター席の、もっとも焼き台に近い席に陣取って、まずはいつものように、ビール大(520円)をラガー(サッポロラガービール)でもらい、おしんこ(120円)と、レバとコブクロのちょい焼き(各130円)を、それぞれ1本ずつ注文した。

 すぐに出されるおしんこは、白菜とキュウリ。

 誤解のないように毎回書いていることだが、ちょい焼きは、今は実はちょい焼きではなくて、よく焼きで出される。

 ただし、その味付けが、本当にちょい焼きで出されていたときと同じように、素焼きしたレバ、コブクロに、たっぷりの刻みネギを添えて、生姜醤油で出されるのだ。

 この味付けが好きなんだ。

 シロやハツ、ガツなんかも、この味付けが合うかもね。

 ちなみに、普通のもつ焼き(味付けは塩かタレ)は、すべて1本が120円。ちょい焼きだけ130円と10円高いのは、たっぷりと添えられるネギ代なんだろうな。

 と、そんなことを思っているところへ、テーブル席に座っている常連さんから、マメ(腎臓)の注文が入った。

「おっ。今日はマメもあるんですね?」と店主に確認すると、

「ありますよ。でも少量なので早い者勝ちです」とのこと。

「じゃ、マメとオッパイ、あとチレを、1本ずつ、塩でください」と大急ぎで注文した。

 結果的に、このマメが最後の1本だった。

 焼き台のすぐ横に座っていると、もつ焼きができあがっていく様子がよく見えて、おもしろい。

 ここのもつ焼きは、ナンコツ、ガツ、シロ、テッポウなどの白もの系は下ゆでしてるが、レバ、チレなどの赤もの系は、そのま生から焼き上げる。

 焼き上がったら、焼き台からそのまま目の前に出してくれるので、なるべく早く熱々のうちにいただく。

 ん~~っ。うましっ!

 飲みものを焼酎(250円)の梅割りに切り換える。

 ここの焼酎は、甲類の「サッポロ焼酎」。かつてのキッコーマン「万上焼酎」だ。

 この店に来るといつもお見かけする、大常連のご夫妻もやってきた。まず真っ先に冷奴(270円)とトマト(270円)というサイドメニューからスタートするのが、いかにも常連さんっぽいなあ。

 そのトマト用のマヨネーズを、誤って冷奴の醤油皿に落としてしまった。仕方なくそのマヨ醤油で冷奴を食べてみると、意外や意外。これがめっぽう美味しいんだって!

 まさに『災い転じて福』である。今度マネしてみようかなあ。

 私のほうは、アブラ、ガツ、ナンコツをタレで焼いてもらう。タレ焼きもまたいいのだ。

 思わぬ冷奴の食べ方を発見したご夫婦も焼きものの注文だ。

「ハンペンからネギまで、1本ずつお願いします」

 それって、ハンペン、ウズラ、生揚げ、ピーマン、シイタケ、ネギのこと(各120円)じゃん!

 これまた見事に、もつ焼きを外してる(笑)

 なにしろまあ、毎日のように来られてるんだから、もつ焼きも食べたり、他のものも食べたりしながら過ごされてるんだろうなあ。

 たしかに、もつ焼き以外の品物も美味しいからなあ。

 そんなわけで、私も焼酎のおかわりをして、トマト(270円)を追加。

 ゆっくりと2時間ほど楽しんで、今宵のお勘定は2,390円でした。どうもごちそうさま。

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もつやき「ホルモン」 / おしんこ、ビール大 / コブクロとレバのちょい焼き

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卵付きコブクロ、ハツモト、マメ、オッパイ、チレ / 焼酎 / アブラ、ガツ、ナンコツ

店情報前回

《平成28(2016)年9月23日(金)の記録》

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