名物シロは横幅が広い … もつ焼「高松屋(たかまつや)」(雑司が谷)
外出先から直帰する途中、寄り道したのは雑司が谷の老舗もつ焼き店、「高松屋」である。
現在、午後6時前。開店(5時半)から、まだ30分も経っていないので、今ならすべてのもつ焼き(1本120円)がそろっているはずだ。
なにしろ前回は6時半に入店したのに、もうタンと名物のシロが売り切れてたからなあ。この2品は、今日は絶対に食べたいところだ。
店内の先客は、なんと1人だけ。こんなにもガランとした「高松屋」は初めて見た!
私もL字カウンターの角のところに陣取って、大瓶ビール(550円)をキリン(ラガー)でもらう。
「焼きもののご注文もどうぞ」
先客のもつ焼きはすでに焼き終えていたようで、すぐに注文の順番がやってきた。
ここのもつ焼きは、入店した順に、ひとりずつ(ひと組ずつ)注文を聞きながら焼いてくれる。「注文どうぞ」と声をかけてくれるまでは注文せずに待っておくというのが決まりごとだ。
「レバとシロをタレで。タンとカシラを塩でお願いします」
「はい。4本でよろしいですか」と確認してくれる息子さん。
お通し(サービス)として出される塩豆をポリポリとかじりながらビールを飲んでいると、ひとり、またひとりと、続々とお客が入ってきて、またたく間にカウンター席が埋まった。
でも、すぐとなりに座った常連さんが、「今日はみんな出足が遅いなあ」とぼやいていたところを見ると、本当は6時ごろには席が埋まってしまうんだろうな。
とそこへ、「お待たせしました」という声とともに、焼きあがったもつ焼きが出てきた。
おぉ~っ。これよ、これ!
このシロの大きさが「高松屋」ならではだ。
とにかくその幅が広いのである。串を横にして置いたときの縦横比(アスペクトレシオ)が1:2ぐらいの感じ。
まん中がもっとも広くて、先端のほうと、根元のほうは細くなっているので、全体としては楕円形というか、大きな木の葉のような形をしている。
これだけ大きいと、シロならではの、しっかりとした弾力感もひとしおだ。
ビールのあとは冷酒(400円)をいただく。
メニューには冷酒と書かれているものの、実は冷凍庫でシャリシャリに凍らされた凍結酒なのだ。これを受け皿付きのコップに山盛りに、まるでかき氷のようにして出してくれるのだ。
コップから上に飛び出した部分は、上唇と下唇で酒の氷を挟み込むようにしながら、パクッといただく。
「灯り消して」という親父さんの声に従って、息子さんが店頭の提灯や電灯看板の灯りを落とす。
今の時刻は6時半。これ以降は、もつ焼きは「あるもの」しかない状況になる。早いなあ。
もつ焼きに続いて、アツアゲ(450円)も焼いてもらって、冷酒をもう1杯。
1時間40分ほど楽しんで、今日のお勘定は2,280円なり。今日もごちそうさまでした。
いやあ、今日はシロを食べることができて良かった良かった。
| 固定リンク | 0
コメント
はじめまして、私、「柴崎 立飲みフェスティバル」の事務局をしております中島と申します。
突然、ご連絡をしてしまい、申しわけありません。
飲み歩きのブログで人気の方なので、是非ご案内をさせていただければと思い、連絡させていただいた次第です。
今度、11月の2日と3日に京王線 柴崎(東京都調布市)の、立飲み屋3店舗が合同で立飲み屋フェスティバルを行います。
柴崎は各駅しか停まらない小さな駅ですが、昭和の面影が残るの親しみやすい街で、それを象徴するかのように、立飲み屋が3店舗も存在します。
当日は、3店舗が独自の特典を用意すると共 にハシゴ酒スタンプラリーなどを実施してフェスティバルを盛り上げます。
以下にフェスティバルのFacebookと、朝日新聞に取り上げていただいたページをご案内させていただきますので、ご都合が合うようでしたら是非お越しください。
〈Facebook〉
https://facebook.com/shibasaki.de.tachinomi
〈朝日新聞デジタル版〉
http://www.asahi.com/sp/articles/ASJB54GK4JB5UTIL010.html
〈プレスリリース〉
https://www.value-press.com/s/pressrelease/170354
何卒、宜しくお願い致します。
投稿: 中島秀樹 | 2016.10.22 20:30