ポークチャップで燗酒 … 田舎洋食「いせ屋(いせや)」(呉)
「寿食堂」を出て、すぐ近くにあるアイスもなかの「巴屋」で、基本のアイスもなか(ミルク、100円)を1個。ん~。この冷たさ、甘さが心地よいね。
突き当り(パルス通り)を右に曲がると、そこが田舎洋食の「いせ屋」である。
大正10(1921)年に開店した「いせ屋」は今年、創業95年を迎えた。
ほとんどの客が注文する、この店の二大名物は「いせ屋特製 カツ丼」(1,200円)と「カツカレー」(1,200円)だ。
どちらも基本的な構成は同じ。円形のカレー皿に盛られたライスの上に、その全体を覆うほど大きいビーフカツがのる。
そのビーフカツは、食べやすいように3センチ角ほどの格子状に切り分けられている。
その上にドミグラスソースがかかればカツ丼になり、カレールーがかかればカツカレーとなるのだ。
そんな、ほとんどの人が注文する二大名物を横目に見つつ、私は新入社員の昔(30年以上も前!)から、なぜかポークチャップ(900円)に走っているのである。
今日も「白牡丹」(320円)を燗酒でもらって、料理はやっぱりポークチャップだ。
燗酒の出も早いが、ポークチャップが出るのも驚くほど速い。
確認したことはないんだけれど、このポークチャップ。ポークソテーを作って、それをひと口大に切り分けて、ドミグラスソースにからめるという工程を経てると思うんだ。
あるいは最初からひと口大に切り分けていた豚肉を、ソテーしてから、ドミグラスソースにからめるという手順だろうか。
横には千切りのキャベツと、ゆでたジャガイモ、そしてパセリが添えられる。
ドミグラスソースの濃厚なコクと、ほんわりとした甘みがいいんだなあ。
それをもっともっと甘い「白牡丹」でキュッと流す。
新入社員のころは、となり町(
最初のころは、みなさんと同じく、カツ丼やカツカレーを食べてたんだけど、ある時、ポークチャップに豚汁(330円)と中ご飯(200円)をもらって、定食のようにして食べてみたところ、これがすこぶる美味かった。
それ以来、すっかりポークチャップにはまったのだった。
いまでこそ、ポークチャップ+豚汁+中ご飯で、1,430円にもなってしまうが、当時は同じ組み合わせで950円ぐらいだったと思うなあ。
もっとも、カツ丼やカツカレーも900円ぐらいだったけど。
ポークチャップ+豚汁+中ご飯を注文すると、ホールにいる奥さんから、厨房のご主人に、「チャップ・ブタチュー」と注文が通される。
何度か同じ注文を繰り返すうちに、しまいには注文するときから「チャップ・ブタチューをお願いします」なんて頼みかたになった。とても懐かしい思い出だ。
「白牡丹」をクイッと飲み干して40分ほどの滞在。今日のお勘定は1,220円でした。
どうもごちそうさま。
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コメント
浜田さん、呉にいるなら広のおでん、かわすじ、に行ってみてくれませんか?
店名あわもり、の頃数回行った店ですが忘れられないおでんです。
よろしくお願いします。
投稿: yusuke | 2016.10.27 08:34