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ゆっくりとゆったりと … 「いせや北口店」(吉祥寺)

ミックスやきとり


 吉祥寺駅の北口にも「いせや」があるという。

 もともとは「いせや公園店」の改装時の仮店舗として、平成24(2012)年8月に開店したのだが、翌年9月に公園店がリニューアルオープンしたあとも、そのまま営業が続いているんだそうな。

 南口側にある「いせや総本店」や「いせや公園店」が、大行列ができるほどの人気店になってしまっていて、いまや吉祥寺の観光スポットのひとつになっているような状況なのに対して、こちら「いせや北口店」は、それほど混雑することもなく、ゆっくりと過ごすことができるとのこと。

 店は吉祥寺パーキングプラザという立体駐車場ビルの地下1階にある。

 ビル1階にある緑色の「いせや北口店」の看板を目印に、地下1階への階段を降りていくと、その階段の正面が「いせや北口店」の入口だ。

 開けっ放しの入口を入るとすぐ左手にレジカウンターがあり、「いらっしゃいませ」と声がかかる。

 店内にはテーブル席が整然と並んでいるほか、左手壁際にはカウンター席もある。

 土曜日の午後3時というこの時間帯、店内は5割程度の入り。

 私も、まだまばらにしか人が入っていないカウンター席の一角に腰をおろし、すぐに注文を取りに来てくれたおねえさんに、「ビール(大ビン)」(500円)と「タコの刺身」(380円)、そして「ミックスやきとり」(4本320円)をタレで注文する。

 すぐに出てきた大瓶ビールの銘柄は「サッポロラガービール(赤星)」だ。大瓶ビールが500円というのは安いよね。

 追いかけるように出てきたタコの刺身は、今週の「週替わりお楽しみメニュー」である。

 「いせや総本店」には、「本日のお楽しみ」という日替わりのお楽しみメニューがあるのだが、こちら北口店ではそれが週替わりになっているようだ。

 北口店の公式ツイッターを確認してみると、これまでにワカサギの唐揚げ、めかぶ酢、鶏ごぼう、鰻ざく(ウナギの酢の物)、豚肉の塩麹炒め、塩ホルモン、おつまみネギトロなどなどが「週替わりお楽しみメニュー」(いずれも380円)として登場している。

 プリッと歯ごたえのいいタコの刺身をつまみにビールを飲んでいるところへ、ミックスやきとりも焼きあがってきた。

 お皿にのっているのは、ひなとり、レバー、ハツ、ガツが出された。

 あれれ? 「いせや」の焼き鳥って、こんなに大きかったっけ?

 「いせや」の焼き鳥は1本が80円と安い。でもその値段なりに、けっこう小ぶりというイメージがあった。

 ところが、ここ北口店の焼き鳥は、普通の店と同じぐらいの大きさだ。

 もしかすると、今は総本店も公園店も、これと同じ大きさの焼き鳥になってるんだろうか?

 もうひとつ気になるのは、この焼き鳥がどこで焼かれているかということ。

 総本店も公園店も、表通りに面したところで、もうもうと煙を上げながら焼き鳥を焼いている。

 ここ北口店は地下1階にあるので、もうもうと煙を出すわけにはいかない。

 店内を見渡しても、焼き台らしい設備は見当たらない。おそらく奥の厨房の中で焼いてるんだろうけど、煙が地下街に流れ出ないようにするのはたいへんだろうなあ。

 焼き鳥を食べ終えたところで、「いせや」のもうひとつの名物「手作りシューマイ」(360円)を注文。

 すぐに出てきたシューマイは一皿に3個盛り。作り置きされていたのか、ややパサついているけど、味はいい。

 先に書いたとおり、このカウンター席は、入口から見て左側の壁際に作り付けられている。店の外の通路(ビルの地下1階通路)に向かって作り付けられている。

 その壁の部分がガラス張りになっていて、店の外にある地下通路が見える。

 まったくもって殺風景な景色だったんだけど、少し前から店内で静かにしていることに飽きた子供たちの恰好の遊び場になってきた。他の通行人もほとんどいない通路なので、全速力で追いかけっこをしている。そうやって元気に走り回る子供たちを見ながら、チビチビと飲んでいるわけである。

 店内には「悪女」「異邦人」などなどの懐かしの音楽が、会話の邪魔にならないぐらいの静かな音量で流れている。

 なんだかの~んびりと居心地がいいね。

 となりの席に入ってきた、ひとり客の常連さんが「焼酎と梅シロップね」と注文している。

 そうか、焼酎(250円)は、梅割りにもできるんだ。

「すみません。私も焼酎と梅シロップをお願いします」

 と便乗注文すると、空のコップと、角瓶のボトルに入った梅シロップが出され、目の前で冷えた焼酎をなみなみと注いでくれる。

 さらに3人分ぐらい先に座っている、これもまた常連さんらしきおにいさんが注文した「塩キャベツ盛」(190円)のボリュームのすばらしさに驚いて、これもまた便乗注文した。

 大ぶりの丼よりも、さらに大きいボウル状の器にたっぷりと盛られたざく切りキャベツ。さらっと塩とサラダオイルがかけられていて、それとは別に取り皿が出される。

 なるほどなあ。これを一番最初に注文しておいて、焼き鳥やシューマイなどをいただきながら、ときどきキャベツをつまむというのがいいんだろうな。

 ゆっくりと、ゆったりと、2時間ちょっとの酒場浴。お勘定はちょうど2千円でした。どうもごちそうさま。

 入ったときには5割ほどの入りだったけど、店を出た5時過ぎにはもう満員。入口横の待ち合い椅子には、空席を待ってる人が3人ほど座っていた。

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ビル1階の看板 / 階段を降りると「いせや北口店」 / 大瓶ビールでのどを潤す

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今週のお楽しみメニューはタコの刺身 / 料理メニュー / 飲み物メニュー

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手作りシューマイ / 焼酎+梅シロップ / 丼にたっぷり塩キャベツ盛

店情報

《平成28(2016)年10月15日(土)の記録》

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