名古屋の老舗英国パブ … 「英吉利西屋(いぎりすや)本店」(名古屋・伏見)
「大甚本店」を出たところで、まだ9時半。
せっかくの名古屋泊まりなので、もう1~2軒、回って帰りたい。
実は名古屋までの新幹線の中で、小西康隆さんの「日本の街角酒場で呑み語らう」(東方出版、2016年8月22日、1,600円+税)を読み込みながらやってきた。
その中で、小西さんが「僕が名古屋でいちばん好きな酒場でアル」と書かれている、どて焼きの名店「島正」を目指すことにした。
ところが!
残念ながら、たどり着いた「島正」は、すでに店頭の灯りが落とされ、のれんも降ろされていた。
う~む。基本的に午後10時までの営業時間なので、もし開いてたとしてもギリギリ。金曜日の今日は、早めに売り切れて閉めちゃったんだろうなあ。
それじゃと向かったのはパブ「英吉利西屋」である。
「日本の街角酒場で呑み語らう」の中で小西さんが訪れているのは、栄3丁目にある「英吉利西屋」(1973年創業)なんだけど、私が行ったのは伏見駅の近く(栄1丁目)にある「英吉利西屋 本店」(1974年創業)のほうである。
「食べログ」の公式情報によると、『英吉利西屋名義の店は他にもありますが、関係ありません』とのことなので、これら両店は創業年も、場所も、店名も近いんだけれど姉妹店ではないようだ。
長浜ラーメンの「元祖長浜屋」と「元祖ラーメン長浜家」の関係のようなものだのだろうか。(→ウィキペディア)
まあ、それはさておき「英吉利西屋 本店」。
地下へと続く重厚な階段を下りていくと、その先にドーンと広い空間が現れた。
総席数120席。さらに地下2階にも30名用の個室があるというから、相当な広さだ。
店の肩書は『ENGLISH PUB(英国風パブ)』となっているが、店内の様子はレストランバーといった雰囲気。
店内はお客さんも多くて、にぎわっている。ほぼ100%がグループ客だ。カウンター席にも、何組かのカップルが座っている。もしかするとひとり客は私だけか?
そのカウンター席の一角に腰をおろし、まずはバスペールエール(355ml瓶、800円、これ以下すべて税別表記)を注文した。
そしてゆっくりと料理を選ぶ。
ほぉ。イギリスの伝統料理「シェパーズパイ」(950円)や、パブの定番「フィッシュ&チップス」(900円)もあるなあ。
「少しの量でお得に」と書かれたハーフディッシュメニュー(どれでも600円)には、「鴨のパストラミ&スモークの盛り合わせ」、「ツナと鶏レバーペーストのクロスティーニ」、「タコのラグーソースディップ(トルティーヤ添え)」、「小エビのフリット」、「ラビオリのフリット(バジルマヨネーズ)」、「明太子とクリームチーズペーストのクロスティーニ」、「カマンベールチーズフライ」、「やわらか角煮豚ソテー」、「生ハムとモッツァレラチーズのサラダ仕立て」、「砂肝とまるごとニンニクのソテー」という品々が並んでいる。
他にもメニューの何ページにもわたって料理メニューが並んでいて、じっくりと見ようとすると、それだけでけっこう時間がかかる。
そんな中から、「本日のオードブル盛り合わせ(ハーフ)」(800円)を選んだ。(ちなみにレギュラーサイズであれば1,200円である。)
そのオードブル盛り合わせが出たところで、お酒は「カティサーク」(750円)のロックに切り替える。
バックバーに「タリスカー・ストーム(TALISKER STORM)」という見たことのないウイスキーを発見。
ちょっと見せてもらってたら、試飲用に少し注いでくれた。ありがとうございます。
この「タリスカー・ストーム」は、「タリスカー」の特徴である潮の香りとブラックペッパーの風味が際立っている樽を、熟成年数にこだわることなく選んでバッティングしたシングルモルトウイスキーなんだそうな。
3年前の2013年10月10日に発売されたそうなんだけど、初めて見たし、初めて飲んだなあ。
1時間ちょっと楽しんで、今夜のお勘定は2,538円(2,350円+税)なり。どうもごちそうさま。
既に灯が落ちてる「島正」 / パブ「英吉利西屋 本店」 / 扉を開けて地下へと降りる
地下1階に喫煙所があり / ふり返ると店内への入口 / にぎわう店内
バスペールエール / オードブル盛り合わせ(ハーフ) / バックバーに並ぶお酒
カティサーク(ロック) / 地下2階へと続くらせん階段 / タリスカー・ストーム
・店情報
| 固定リンク | 0
コメント
1975年、就職して最初の任地が名古屋。前年開業のこのバーにその時以来通ってます。名古屋から異動しても年に数回寄ってます。マスターの牧さん、話し始めると止まりませんね。大甚からの英吉利屋は私の定番コースです。
投稿: キクさん | 2016.10.17 08:18