この味付けがオススメ … やきとん「弐ノ十(にのじゅう)」(都立家政)
もつ焼き屋の味付けで、「おまかせで」という注文を聞くことが多くなった。
ひと昔前までは、タレか塩。これしかなかったのだが、近年はミソあり、醤油あり、さらにはポン酢やネギ塩、塩コショウ、そしてタレコショウ、チーズのせ、カレーがけまで登場し、今後もますますバリエーションが増えていく勢いだ。
「おまかせで」
と注文されたときに、焼き手の頭の中には「このネタは、この味付けで食べてもらおう」というイメージが明確似あるんだろう。ほとんど迷うこともなくスッと焼き始める。
その焼き手のイメージを明確にホワイトボードに書いてオープンに示しているのが、都立家政のやきとん「弐ノ十」だ。そのボードを眺めていると、
「このネタは、こういう味付けで食べると美味しいよ。ぜひ試してみて」
と言われている気がして、ついその味付けで注文してしまう。
「おまかせで」と消極的に身をゆだねるのではなくて、自分が積極的に選んでるんだという感覚もまたうれしいね。
いつものように黒ホッピーセット(380円)をもらって、レバ塩ネギ(100円)、カシラみそ(100円)、テッポー正油(100円)を1本ずつ焼いてもらう。
『少量ずつ、いろんなものを』
呑兵衛にとっては、そういうつまみが一番ありがたいのだが、もつ焼き(やきとん)は、みごとにそれを具現化しているよねえ。
そうそう。「弐ノ十」は隣接していた別の店舗を統合化・一体化して、互いに行き来できる店舗としての営業を開始した。「秋元屋」(本店)と同じような店の造りを想像してもらえると近いだろう。
今日は初めて、その新しい側の店舗で飲んでいる。
なにしろ大人気店なので、これまでかなりギューギュー詰めで飲んでる感じだったが、こっち側の空間ができたおかげで、なんだかとてもゆったりとした。
「今日は生青のり(200円)がありますよ。紅しょうが肉巻(150円)も始めました」
店主のアキさんがそう声をかけてくれる。
アキさんは、これまでどおり本店側の焼き台を担当されているのだが、こちらの新店側にネタを運んで来たついでに声をかけてくれたのだ。
ナカ(焼酎おかわり、250円)をもらって、その生青のりと、とり皮ポンズ(120円)を1本注文した。紅しょうが肉巻は、最後のシメにいただこうと思っているのだ。
そして出てきた、とり皮ポンズ。予想どおり、焼いた鶏皮とポン酢醤油の相性は抜群だなあ。
さらにナカをもらって、これでソト1・ナカ3。これで終わると、日曜日の夕方にはちょうどいい(≒明日に残らない)ぐらいのアルコール量だ。
最後は予定どおり紅しょうが肉巻をいただいて、1時間半ほどの酒場浴。
席料100円が加算されて、お勘定は1,780円なり。どうもごちそうさま。
テッポー正油(手前)、カシラみそ / ナカ(焼酎おかわり) / 生青のり
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