〔コラム〕2016年によく行った酒場
昨年末にブラジルから帰国すると同時に、14年間にわたった単身赴任生活にも終止符を打ちました。
単身赴任しているときは「飲みに行くこと」=「今日の夕食」という側面もあったので、あえて休肝日を作ろうとしない限り、飲みに行くのが標準。飲みに行く軒数も多かったのです。
久しぶりの自宅通勤となった今年は、飲みに行った軒数は例年の半分ほど。のべ450軒ぐらいに留まりました。
その中で、飲みに行った回数が多い店を振り返ってみます。(ブログへの登場回数ではなくて、飲みに行った回数での順位です。同率は五十音順)
第1位:早くもあの世で7年生 … 居酒屋「ペルル」(鷺ノ宮)
![]()
今年(2016年)の5月5日で、創業店主・古川実さんが亡くなって丸6年、7回忌である。「明日からあの世の一年生、居なくなっても笑ってね」。早くもあの世で7年生になるんですねえ。
第2位:ちょいと一杯のはずが … やきとん「すっぴん酒場」(野方)
![]()
店主が、ていねいに、ていねいに焼きあげてくれる「すっぴん酒場」の「れば」「しろ」は、ものすごいぞ! 特に「しろ」。表面はカリッとあぶられていて、中はチュルリととろける素晴らしさだ。
![]()
ブラジル北東部の街・レシフェへの単身赴任を終えて、今朝、日本に帰ってきた。ブラジルの料理やお酒もおいしいし、ブラジルの酒場の雰囲気もいいんだけれど、日本の酒場もやっぱりいいよなあ。
第4位:秋元さんと大いに呑む … 魚料理「竹よし」(都立家政)
![]()
最後に地元でもう1軒と入った「竹よし」では、なんと「秋元屋」店主の秋元宏之さんが、ひとり呑みを楽しんでいる。さっそくそのとなりに座らせてもらい、「賀茂鶴」の冷酒とホヤ酢漬を注文した。
第5位:午後5時開店と同時に … やきとん「たつや」(沼袋)
![]()
昨年(2015年)の9月から、北海道(札幌)に単身赴任されている酒友・にっきーさんが一時帰宅されたので、開店と同時に「たつや」で飲むことにした。まずは黒ホッピーをもらって乾杯だ。
第5位:もつだけのもつ煮込み … もつ焼き「ホルモン」(沼袋)
![]()
もつ焼き屋の楽しみのひとつが「もつ煮込み」の存在。たいていのもつ焼き屋では、お通しが出されることはないので、出が速いもつ煮込みは、お通し代わりの「まず一品」的なつまみにもなるのだ。
![]()
東京勤務になったら、なにしろ銀座で飲みたかった。なぜなら、師と仰ぐ元祖「居酒屋礼讃」の森下賢一さん
も、太田和彦さん
も、おふたりとも、数々の銀座の酒場を行きつけにしていたからだ。
第7位:マヨネーズが決め手! … 居酒屋「丸山」(阿佐ヶ谷)
![]()
厚揚納豆焼(320円)は、炙った厚揚げにマヨネーズをたっぷりとかけて、その上に納豆+刻んだ白ネギ。醤油をちょっとだけかけていただく。これがうまいっ! マヨネーズが決め手なんだなあ。
第9位:帰京したら即もつ焼き … やきとん「弐ノ十」(都立家政)
![]()
松山から東京に戻ってきて、自宅に荷物を置いてすぐに出かけた先は、やきとん「弐ノ十」。1週間前に豚もつの食いだめをして松山に帰省したんだけれど、すでにもつ切れ。早く補給しなくっちゃ。
第9位:飲んだあとはやっぱり … 博多ラーメン「ばりこて」(都立家政)
![]()
日本に帰ってきたら、できるだけ早く行きたかった店の1軒がここ「ばりこて」だ。なにしろ我われが住んでいた街・レシフェにはラーメン屋がなくて、飲んだあとの〆のラーメンという概念もない。
第9位:濃いめの角ハイボール … 「ロックフィッシュ」(銀座)
![]()
角ハイボールは濃いめのほうが美味しいと思う。仕上げに軽くレモンピール。ガツンとくるウイスキーの味と香りが、炭酸水のシュワシュワでド~ンと広がる。これがハイボールのうまさだね!
なんだかんだ言っても、やっぱり地元近くの酒場が多いですねえ。
いざとなったら歩いてでも帰れるぐらいの範囲まで戻ってきてしまえば、あとが楽。「満員電車の苦痛」を先に味わってから、「居酒屋での悦楽」で1日を締めくくるほうがいいもんね。
(逆に会社を出たら、その近場でググッと飲んで、酔った勢いで満員電車に乗り込む人も多いみたいです。これで「満員電車の苦痛」をやわらげることができるそうな。確かにそうなんだけど、たまたま座れちゃった場合に、どこまでも運ばれてしまう可能性があるのが怖いところだ。)
地元近くの酒場の次に多いのは職場の近くなんだけど、これは本当の職場の近くではなくて、銀座の「じゃのめ」と「ロックフィッシュ」。上の文中にもあるとおり、東京勤務になったら、できるだけ銀座で飲みたかったのです。残念ながら、森下さんや太田さんのように、いろんな店(特にバー)には回れませんでしたが……。
来年の課題ですね。
| 固定リンク
コメント