トリッパのトマト煮込 … 欧風料理屋「ビストラ」(田町)
職場の忘年会で、三田の欧風料理屋「ビストラ」にやってきた。
店は間口が狭いビルの3階にあって、1・2階は居酒屋だ。この居酒屋のキャパシティが130人というんだから、間口だけ狭くて、奥行きは深いのかもね。
で、その居酒屋のわきに、目立たぬ感じで「ビストラ」に続く入口階段がある。「ビストラ」を目指してやってきた人以外には、この入口はわからないかもなあ。ヘタをすると、「ビストラ」を目指してきた人にだってわからないかもしれない(苦笑)。
そんな隠れ家風の店でもあるのだ。
今宵の注文は、料理8品で3,500円のコースに、2時間飲み放題(1時間半でラストオーダー)1,500円をつけて、ひとり5千円のコースである。
生ビールをもらって乾杯し、宴会をスタートさせると、すぐに出てきたのは野菜サラダ。コースの中に「鎌倉野菜のバーニャカウダ」というのが載っているんだけど、最後までそれが出されなかったところを見ると、この野菜サラダがバーニャカウダの代わりだったのかもしれない。
「24ヶ月熟成パルマ産生ハム」。さっきのサラダもそうだったけど、料理は4人分ごとに一皿で出され、それをその周りの4人で分け合う仕組み。(4で割り切れない端数の人たちの分は、人数に合わせて量を調整して出してくれているようだ。)
この熟成された生ハムが、『肉の塩辛』といった味わいで、思わず飲みものを赤ワインに切り換えた。予想どおり合うねえ!
「鮮魚のカルパッチョ」は、丸皿の広めのフチの部分に盛られていて、見た目も美しい。これを真ん中のくぼみの中に入れられたドライトマトのペーストオイルをつけていただく。
続いては「トリッパと4種豆のトマト煮込み」。コースの品書きを見たときから、もっとも楽しみしていた料理がこれだ。牛もつ(ハチノス)煮込みである。
ックゥ~~ッ。
洋風でも和風でも、やっぱりもつ煮込みはうまいのぉ!
平日なのに、赤ワインがカッパカッパと進んで仕方がない。
「海老とバジルのパートブリック包み」。パートブリックというのは、薄いクレープ状の皮のこと。元はチュニジア風春巻きに使われていたものらしい。
エビの身は、このチュニジア風春巻きの皮に包んで揚げ、頭はそのままカリッカリに素揚げしてくれている。身のほうはもちろんだけど、頭もいいねえ。
「イベリコ豚ロースのグリル」。改めてメニューを見るまで、牛肉かと思ってた。それくらい身の赤みが強いのだ。しかも、その肉の旨みが強い。これはいい肉だなあ。ワイン、ワイン。
そしてとどめを刺すように出されたのが、「かぼちゃのラビオリ ゴルゴンゾーラのクリームソース」。出てきた瞬間に、トロリととろけたゴルゴンゾーラ(ブルーチーズの一種)の香りがすごいっ。
この香りだけでワインの1杯や2杯は軽く飲めそうだ。
この料理の主役は、ラビオリではなくて、圧倒的にゴルゴンゾーラ・ソースだね。ソースを残さず食べるためにパンが欲しいところだ。
最初のうちこそ、赤ワインをおかわりすると、グラスについでくれていたが、我われがあまりに飲むもんだから、「勝手にやってください」と、赤ワインのマグナム(1.5リットル瓶)をドンと置いていってくれている。
そのマグナムをどんどんおかわりしてるんだから、明日は二日酔い必至だ。
最後の料理(8品め)となるデザートは「ビストラ風ティラミス」だ。
ここで飲みものもラストオーダーとなる。
女性陣がデザートに合わせてコーヒーなどを注文するなか、男性陣は最後までお酒を注文しまくってるのがすごいなあ。かく言う私も、〆にさっぱりとした白ワインを1杯いただきました。
そんなわけで、料理もお酒も、たっぷりと堪能することができた宴会でした。どうもごちそうさま。
野菜サラダ / 24ヶ月熟成パルマ産生ハム / 鮮魚のカルパッチョ
トリッパと4種豆のトマト煮込み / 海老とバジルのパートブリック包み / イベリコ豚ロースのグリル
かぼちゃのラビオリ ゴルゴンゾーラのクリームソース / 赤ワイン / ビストラ風ティラミス
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