閉店時刻までの1時間 … やきとん「すっぴん酒場」(野方)
仕事関係の飲み会を終えて、西武新宿線・野方駅に着いたのは午後11時ちょっと前。
『よしっ。「すっぴん酒場」の閉店時刻まで、まだ1時間ほどある。降りよう!』
自宅最寄り駅は、数駅先だが、ここで途中下車した。
野方駅南口の階段を降りて、そのまま直進気味に交番と薬局の間の路地(ときわ通り)に入る。少し先、左手にある「きさぶろうのやきとり」や「第三秋元屋」の前を通過し、突き当たり(左手前角がダイニングバー「野方インター」)を左折する。
右手、お好み焼「ぱある」の先にある、パチンコ屋の角を右に折れて小さな坂を上ると、左側にあるのが「野方笑い地蔵尊」だ。
この小さな地蔵堂は、戦後すぐの昭和22(1947)年に建立。以降、野方の街はこの笑い地蔵とともに発展してきたそうだ。
そして突き当りを右に曲がると、「すっぴん酒場」の前に出る。
野方駅からは、おそらくこのルートがもっとも近い。
このルートで行った場合、駅からの距離は200mちょっと。歩いて4分かかるかどうかといったところだ。
11時の店内は、さすがに客もそれほど多くはない。
外は寒かったけれど、今日もやっぱり黒ホッピー(450円)だ。ちなみに、この店のホッピーは「黒」しかなくて、氷がたっぷりと入ったジョッキの焼酎と一緒に出してくれる。
ナカ(おかわり焼酎、250円)をもらうたびに、ジョッキのふちまでホッピーをついでも、ソト1に対して、ナカ4ぐらいになる。ナカは目分量で入れてくれるが、けっこう濃いのだ。
今日は残り時間も少ない(閉店まで1時間しかない)ので、飲んでできた空間に、時々ホッピーをつぎ足しながら、ソト1・ナカ2のペースを目指すことにする。
キャッシュ・オン・デリバリー(商品と引き換え払い)の立ち飲み屋としては珍しく、この店ではお通し(100円)が出される。たいていは自家製のお新香(キュウリと大根の盛り合わせ)なんだけど、そのお新香が品切れになっている場合には、ミニ盛りのポテトサラダが出される。
焼きものはいつも、レバ、シロ、チレ(各100円)から入るのだが、時間が遅いこともあって、今日はすでにチレが売り切れている。レバとシロだけをお願いした。
この店では、焼きものの味付け(塩、タレなど)を指定する人は少ない。常連さんたちは、ほぼ指定しない。基本的に店主におまかせなのである。
そうすると、レバとシロはタレで出してくれる。(ちなみにチレは塩焼きとなる。)
まず最初にレバが出てきて、その安定的なうまさに「ん~~、今日もうまいっ」とうなったところへ、一番人気のシロがやってくる。
サクッと焼けた表面にタレがからみ、内側はチュルンとやわらかい。この食感が絶妙なんだなあ。シロを何本も注文する人がいるのも、十分に納得できる。
ナカをもらって、焼きものは「しょうがみょうが」(200円)と「チーズつくね」(150円)を注文する。
「しょうがみょうが」は、店主が考案したオリジナル商品。その名の通り、
カリッと脂っこい豚肉を噛みしめると、なかからホワンと生姜・茗荷の香りが口中に広がるのだ。
今は他のもつ焼き屋さんにも、「肉巻しょうが」とか、「紅ショウガ肉巻き」といったメニューが並ぶようになっている。うれしい限りである。
最後に「チーズつくね」。チーズをツクネでくるんで焼き上げたもので、ツクネの中から、チーズがとろりと出てくるのがいいんだね。コクを感じる一品である。
予定どおり、ソト1・ナカ2で飲み終えて、現在の時刻は午後11時58分。結果的に、すばらしい時間配分となった。
そして今夜の支払い総額は1,350円なり。どうもごちそうさま!
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