都橋商店街の2階中央 … 「ホッピー仙人」(日ノ出町)
「有吉ジャポン」での「京急線沿線の煮込みの店」の収録を終えて、そのまま東京へ戻るロケ隊のみなさんとは別れて、私は電車で日ノ出町駅へ。
今年に入って初めてやってきた横浜なので、顔を出してごあいさつをしておきたい店があるのだ。
そのうちの1軒は「ホッピー仙人」なんだけど、日ノ出町駅に到着した時点で、すでに閉店時刻である午後10時過ぎ。大丈夫か!
少なくとも後片づけ中であれば、仙人(=店主)に直接ごあいさつをすることができるんだけどなあ。
スタスタ、スタスタと、できる限りの早足で「ホッピー仙人」のある
商店街というと、道路の両側にたくさんの商店がずらりと並んでいる様子を想像する方が多いと思うのだが、都橋商店街は、それとはちょっと違う。
横浜市内を流れる大岡川が、横浜湾へと流れ込む少し手前。川が
ビルの中は均等に
かつては雑貨屋さんが多かったらしいのだが、今はほとんどが飲食店だ。
都橋商店街は、昭和39(1964)年の東京オリンピック開催に当たって、近隣の露天商を立ち退かせたときに、彼らに商売の場所を用意するために、横浜市が建築した。
その外観から「ハモニカ横丁」とも呼ばれ、レトロな雰囲気と相まって、横浜観光の目玉にもなっている。
それでいて家賃も安い(1階が35,000円/月、2階が30,000円/月ぐらいらしい)ので、野毛への出店を目指す若者たちにも大人気で、一般公募だと2年以上待たないといけないぐらいの状況らしい。
「ホッピー仙人」は、そんな都橋商店街の2階中央部(214号)にある。
そしてもう完全に店頭の灯りは消えている。
「まだいるかな?」と思いながら、入口の扉に顔を近づけると、店内で話している人たちの声が聞こえてきた。よしっ!
「こんばんは。閉店後にすみません。今年もよろしくお願いします」
と店内に入ると、仙人と、何人かの常連さんたちが後片づけをしているところ。
今日使ったホッピーの空き瓶をカウンターの外の箱に入れ、逆にカウンターの外の新しいホッピーを、1本ずつきれいに拭きながら、店内の冷蔵庫へと整列させていく。このずらりと並ぶ瓶入りホッピーが、明日の営業で使われるのだ。
これら瓶のホッピー(白・黒、1杯500円)に加えて、サーバーのホッピー(樽詰めホッピー、白・黒・ハーフ&ハーフ、1杯500円)も出るんだから、全体としてはものすごい量だ。
日本で一番ホッピーが売れている個人店は、ここ「ホッピー仙人」に違いないと、私はいつも思っている。
ちょっとごあいさつだけして帰ろうと思っていたのに、仙人がホッピー(サーバーの白)を1杯、作ってくれた。うわぁ、ありがとうございます。
きっちりと、ホッピービバレッジ株式会社が推奨する分量で作られた、正統派3冷ホッピー。
『ホッピーの開発者がねらった味は、この味なんだな!』
というホッピー本来の味を、改めて感じることができるホッピーなのだ。
とはいうものの、もう閉店時刻を過ぎているので、できるだけ大急ぎでググゥ~ッといただいて、今年初めての「ホッピー仙人」をあとにした。
遅い時間にすみませんでした。どうもごちそうさま。
ホッピーを作ってくれる仙人 / サーバーの白 / 昼間の都橋商店街
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