酒好きよりも酒場好き … やきとん「すっぴん酒場」(野方)
ほとんどのサラリーマンがそうであるように、私もお酒を飲むときは職場の近くか、自宅の近くで飲むことが多い。
仕事の仲間たちと行くときは、圧倒的に職場の近くが、自分ひとりのときは自宅の近くが多いのである。
あらためて仕事帰りのサラリーマンを観察してみると、本当の酒好きは、ひとりでも職場の近くで飲んでることが多いようだ。
仕事を終えて、家まで帰りつくのが待てないぐらい、お酒を欲してるんだろうな。
このタイプの人たちは、酒場に行きたいわけではなくて、とにかくお酒がほしい。
だからコンビニでお酒を買って、そこに設置されてるテーブルで飲んだり、駅の売店で缶ビールやカップ酒を買って、立ったままキューッとやったりしている。
しかもみんな、飲むのが早い。カップ酒なんか一気に飲みきってしまう。
「お酒を味わう」のではなくて、「アルコールの補給」って感じ。
こういう様子を見ていると、自分はやっぱり「酒好き」というよりは「酒場好き」なんだろうなあと再認識する。
そして今日も、自宅近くの
店に着いたのは午後7時過ぎ。
今日も店内では、Sさんをはじめ、多くの常連さんたちが立ち飲んでいる。みんな、ほぼ毎日のように、この店にやってきてるんだそうな。
私もいつものようにホッピー(黒のみ、450円)と、レバ、シロ、チレ(各100円)を注文し、お通し(100円)のお新香をつまみながら焼き上がりを待つ。
そしてみんなでワイワイと盛り上がる。
特段の話題があるわけではない。カウンターを囲んでの、男たちの(女もいるが)井戸端会議である。
お酒を飲んで、みんなで大笑いすることで、気分がパァーッと高揚するんだなあ。
このことが「酒好き」よりも「酒場好き」になった理由のひとつなんだと思う。
ナカ(ホッピーの焼酎おかわり、250円)をもらって、煮込み(400円)を注文する。
ほとんどの店は、煮込みは店内の大なべに、煮込み続けている状態でスタンバイされていて、注文するとすぐにそれを小鉢についでくれる。だからとっても出るのが早くて、1品めのつまみとしてちょうどいい。
ところが、ここ「すっぴん酒場」の煮込みはそうではない。
ある程度まで煮込んだものを、容器に入れて冷蔵保存していて、注文を受けてから、そこからひとり分を小鍋に取り、豆腐を追加して、あらためて煮込んでいく。
グツグツ、グツグツとしばらく煮込んでから、小鉢によそい、刻みネギをトッピングしたらできあがり。
うまいんだなあ、これが。
ほとんどのもつ焼き店で、煮込みは年中いつでも食べられるが、暑さの夏よりは、やっぱり寒さの冬のほうが美味しく感じるよね。
ゆっくりと2時間ほどの立ち飲みタイム。ホッピーがソト1・ナカ4での支払い総額は、ちょうど2,000円でした。どうもごちそうさま。
「すっぴん酒場」 / お通し(お新香)と黒ホッピー / れば
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