京急もつ煮ライン (3/3) … やきとり「鳥佳(とりよし)」(上大岡)
『京急もつ煮ライン』の最後の1軒。本日の3軒めは、横浜を代表するもつ焼き店、「鳥佳」だ。
横浜方面で「もつ」の話をするときに、この店は絶対に外せない。
創業は1972(昭和47)年。現在の店主(2代目)・八木達雄さんのお母さんが、お持ち帰り専用の焼き鳥屋を始めたのだ。その翌年には、店内で立ち飲みできるようになった。
76年から達雄さんも手伝うようになり、以降20年間、母子での営業が続いた。96年にお母さんが引退し、達雄さんが2代目店主となった。
2002(平成14)年に現在の場所に移転し、今は達雄さんの息子で3代目となる陽道さんも、店を手伝っている。
私自身も、横浜に単身赴任しているときは、この近くに住んでいたのだが、そのころからすでに大人気店。03年に、となりの店舗を吸収してテーブル席を増設、08年には裏手の住宅を改装して「はなれ」も増設。
その後、08年に2号店(一火@上大岡)、10年に3号店(大洋@金沢文庫)、13年に4号店(鳥火@上大岡)と支店も増えていっているのである。
そんな「鳥佳」に、久しぶりに入って、びっくりした!
土曜日ということもあってか、なんと店内の客のほとんどが若い女性。私のとなりの席に座っている女性なんて、おしゃれなグラスでシャンパンを飲んでいる。
店全体がそんな状況なので、同行の滝沢カレンさんは、なんの違和感もなく、すぐに溶け込めているが、おじさんである私は、すっかり浮いている(爆)。
もつ焼き屋に入って、こんなにも浮いてしまうのは初めての経験かもしれない。すごいねえ!
でも、「いらっしゃい」と静かに迎えてくれる店主の笑顔は、以前とちっとも変わっておらず、ホッと安心した。
その店主が焼いてくれる「やきとり(=もつ焼き)」が最高にうまいのだが、今日の収録の主旨は煮込み。さっそく「牛もつ煮込み」(540円)を注文する。
『昔、上大岡に「煮込みの達人」と呼ばれる方の屋台がありました。「鳥佳」の煮込みは、その方のレシピなんです。達人が屋台をたたむときに先代がレシピを譲り受け、以来約40年作り続けている伝統の味です』
メニューにはそう書かれている。番組でもお伝えしたとおり、このレシピは“一子相伝”で、2代目・達雄さん、3代目・陽道さんしか知らないんだそうな。
「醤油ベースのこの店の煮込みに合う日本酒を」とお願いしたら、広島の「竹鶴(純米)」(756円)を出してくれた。
「美味し~い。甘酒をイメージしてるのか知らないですけど、すごくクッとくる! と思いきや全くこないんですね。甘くて、お米っぽい味を引き出してくれているので濃厚です」
という滝沢さんらしいコメントに、まわりの若い女性たちも大受けだ。
広島のお酒らしく、スゥ~ッと飲みやすく、それでいて米の風味がキリッと引き立つ日本酒である。たしかにこの煮込みに合うね!
滝沢さんは、この飲みやすさを「甘さ」や「クッとこない感覚」としてとらえ、米のキリッとした風味を「お米っぽい味」と表現されているんですね。
VTRの中で、となりの女性たちがしていたように、煮込みの汁にバゲット(フランスパン、1枚54円)を浸して食べるのも人気なのだそうだ。
さらにこの店には、牛もつ煮込みをごはんの上にかけた「煮込み丼」(864円)もあるという。(ちなみに親子丼、焼鳥丼、月見つくね丼も同額である。)
そして男性常連客に人気なのが、その煮込み丼に、さらに「赤玉」(162円)と呼ばれる生卵をかけた裏メニュー、「プレミアム煮込み丼」(1,026円)だということで、収録のときはそれをいただいた。
(滝沢カレンさんのインスタグラムより)
今回の一連の収録を通して感心したのは、滝沢さんがきちんと食べてコメントされるということ。
お酒こそチビチビという感じだったけれど、料理のほうは最後のプレミアム煮込み丼まで、しっかりと食べてのコメントだった。
横で見ていて、とっても気持ちのいい食べっぷり。「ここの煮込みが美味しいよ」と紹介した立場として、本当にうれしかった。
ありがとう! カレンさん。
このときの「有吉ジャポン」は、民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」で見ることができます。→ 『有吉ジャポン #174 2月3日(金)放送分』(2017年2月10日(金) 24:19 配信終了)
| 固定リンク | 0
コメント