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松浦店長が今月で卒業 … やきとん「秋元屋(あきもとや)」(野方)

しろ、かわ


 「秋元屋」の『まっちゃん』こと松浦店長が今月末で「秋元屋」を退いて、満を持して独立されるという。

 まっちゃんが店長をやっている間にと、今日は「秋元屋」にやってきた。

 店に着いたのは午後7時半。

 おぉ~っ、すごい人だ。火曜日でも混んでるなあ!

 表のテラス席に取り付けられている、防寒用の引き戸を開いて、「ひとりです」と店内に入る。

 まっちゃんが焼き台にいる旧店舗は残念ながら満席。まっちゃんに手を振ってあいさつだけして、店のおにいさんに案内されるまま、新店舗側のカウンター席の中央部に腰をおろす。

 旧店舗、新店舗と言っても、内部はつながっていて、店としては両方合わせて1軒だ。

 まず飲みものだけを注文したら、1巡めの料理の注文は、おにいさんに手渡される小さな紙に書いて渡すのが秋元流。1巡めに、いろんなものを注文する人が多いから、間違いが少ないように、紙に書いてもらうようにしたんだろうな。

 飲みものとして注文した白ホッピー(ナカ・ソトのセットで400円)を作り、ググッとりながら、1巡めの注文を検討する。

 改めて「やきとん」のメニューを眺めつつ、『似たような感じのものを一度に注文して、じっくりと違いを探ってみるのもいいなあ』と思い立った。

 たとえば、「かしら」と「かしらあぶら」と「あぶら」。

 「しろ」と「ひら」と「てっぽう」。

 「たん」と「たんした」、「はつ」と「はつもと」。

 単品、単品では食べたことがあるんだけれど、似たようなもの同士の食べ比べはあまりやったことがない。気になるよねえ。

 いっぺんにたのむと食べきれないので、まずは「かしら」「かしらあぶら」「あぶら」(各120円)を1本ずつ、味は「おまかせ」で記入し、焼きものができるのを待つ間のつまみには「煮豆腐」(200円)をもらうことにした。

 注文の紙をおにいさんに渡すと、予想どおり、あっという間に煮豆腐が出てきた。

 これは、もつ煮込みの大鍋から、一緒に煮込まれている豆腐だけを選り分けて小鉢についでくれるもの。刻みネギをトッピングして出してくれる。

 もつの旨みがたっぷりとしみ込んだ、熱々の豆腐がうまいのだ。

 その煮豆腐をほぼ食べ終えるころ、まずはカシラ(ミソ)とカシラアブラ(タレ)が焼きあがってきた。

 カシラは、豚の頭部の肉なので、「もつ」(畜産副産物)とは言いつつも、「豚肉そのもの」だ。その肉が頭(コメカミやホホ)のものか、胴体(枝肉)のものかという違いだ。

 カシラアブラは、同じく頭の肉なんだけど、頭の後ろのほうの脂身の部分を焼いたもの。「宇ち多゛」のアブラもこのタイプだ。

 追いかけるように出てきたアブラ(タレコショー)は、ハラアブラとも呼ばれる、胃袋周辺の脂を焼いたもの。沼袋「ホルモン」のアブラもこれである。

 「ナカ」(おかわり焼酎、270円)をもらって、せっかく新店側にいるので「レバカツ」(300円)を注文する。揚げものを作るフライヤーは新店側に設置されているのだ。

 ビロ~ンと巨大な衣付きの生レバが、目の前でフライヤーに投入される。ジャーッという音とともに、あんなにも大きかったレバがどんどん縮んでいく。

「薄~くスライスしてますからねえ。フライヤーに入れるときは伸びるんですよ」

 フライヤーを担当しているおにいさんが、揚げあがったレバカツを、食べやすいように2センチ幅ぐらいにスライスしてくれながら、そう話してくれた。

 できあがったレバカツは、千切りキャベツを盛った皿にのせられ、マヨネーズと練りカラシが添えられる。

 できたて熱々のレバカツに、ウスターソースをジャブジャブとかけて食べるのもうまいし、中濃ソースをドロリとたらしていただくのもいい。

 さらに3杯めとなるナカをもらって、「てっぽう」と「はらみ」(各120円)を1本ずつ、ミソで注文したところで、本店側での「焼き担当」を終えたまっちゃんが、本店と新店の間の「中継ぎ担当」の場所に来てくれた。

 私の席も、この中継ぎの場所に近いところだったので、やっとまっちゃんと話をすることができた。

 まっちゃんがこの店に来て、はや9年。店長になってからでも7年だ。だからもう「秋元屋」と言えば、まっちゃんというほど、切っても切れない存在になっていたのだ。

 そして、まっちゃんの奥さんも7年間、沼袋「たつや」で、仕込みを修業されてきた。その奥さんも、まっちゃんが「秋元屋」を退職されるのと同時に、「たつや」を退職され、まっちゃんの新しい店に移る。(ただし奥さんは、「たつや」のときと同じく、昼間の仕込みだけを担当される予定とのこと。)

 新しい店は、東中野駅のすぐ近くなんだそうな。

 白ホッピーはソト1・ナカ3で飲み終えたが、まっちゃんともう少し話がしたいので、ハイッピーレモン(400円)を追加注文し、「しろ」(120円)と「かわ」(130円)を1本ずつ、タレで焼いてもらった。

 2時間弱、ゆっくりとさせてもらって、今宵のお勘定は2,790円(席料100円を含む)なり。どうもごちそうさま。

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やきとん「秋元屋」 / 白ホッピーセット / 煮豆腐

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かしら、かしらあぶら / あぶら / レバカツ

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てっぽう / はらみ / ハイッピーレモン

店情報前回

《平成29(2017)年2月14日(火)の記録》

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コメント

おかげさまで、店長さんへご挨拶間に合いました。

今月で三人主力が辞めちゃうみたいで秋元屋も大変ですね。

新店にも期待です。


投稿: ひざげり | 2017.02.21 07:05

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 「秋元屋」本店である。  いつ行っても満員で、特に週末は待ち行列ができるほどの人気店なんだけど、今日は、となり町・都立家政で毎年恒例の「かせい阿波踊り大会」が開かれる日。  今日であればスッと入ることができるんじゃないかと思って出かけたら、予想どおり、コの字カウンターの一角にスルッとすべり込むことができた。  まずは白ホッピーをセット(400円)でもらって、手渡される小さな紙に「れば1、しろ1、... [続きを読む]

受信: 2017.09.18 18:09

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