煮込豆腐だけで超満腹 … やきとり「鳥勝(とりかつ)」(立会川)
仕事を終えて、立会川の「鳥勝」にやってきたのは午後6時20分。店の入口前には男性がひとり立っている。
「満席なんですか?」と声をかけてみると、
「そうなんですよ。店内で2人待ってて、私が3人め。私も二人連れなんで、もし1席だけ空いたら、先に入ってくださいね」とのこと。
この時間帯(午後6時から6時半ぐらい)が、午後4時半の開店と同時に店内に入ったお客さんたちの入れ替え時間になっているんだそうで、少し待っていればすぐに空席ができるんだそうな。
まったくそのとおりで、すぐに二人連れのお客さんが出てきて、店内で待っていた二人がその席へ。私の前で待っていたお客さんが店内へと入り、店の外で待ってるのは私ひとりになった。
すると、すぐにまた入口引き戸が空いて、私の前にいたお客さんから、「カウンターが1席空いたから、先に入ってください」と声がかかる。
けっきょく、10分も待たずに店内へと入ることができた。
今日、注文するものは決めている。前に来たときに、気になって仕方がなかった「煮込豆腐」(980円)だ。
この店の名物「煮込(牛)」(490円)の倍もするので、「高っ!」と思ってしまったのだが、となりに座っていた常連さんが、「煮込豆腐には、3倍分ぐらいの煮込みが入る上に、豆腐や白菜などもたっぷりと入るから、実はお得なんだよ」と教えてくれたのだった。
その後、近くに座っていた人が注文した煮込豆腐を見ると、ひとり用の土鍋にたっぷり。
でも、そのボリュームがすご過ぎるので、その時点(=すでに煮込みや串焼きをいただいていた)で追加注文したのでは絶対に食べきれない。『今度来たときに、まず真っ先に煮込豆腐を注文しよう』と心に決めたのだった。
そんなわけで、今日の注文は「白ホッピー(360円)と煮込豆腐をお願いします」というシンプルなもの。
すぐに出されるシロホッピーをチビチビとやりながら、煮込豆腐ができる様子を見学する。
ひとり用の土鍋の底に、直方体の豆腐が置かれる。よく見るとこの豆腐、ひと口大に切り分けられているのだが、崩れることなく一体となって置かれている。
そこにカウンター内に置かれている煮込みの鍋から、おたまで3杯ぐらい、煮込みがつがれる。そして、この状態で、入口側の調理場にいる店主に土鍋がパスされる。
ここから先は、カウンター席からはよく見えないんだけれど、その土鍋の中にたっぷりの白菜が投入され、火にかけられたようだ。
クツクツ、クツクツと煮ることしばし。最後に春菊を入れたらできあがり。
「お待たせしました。熱いですから気をつけてくださいね」と目の前にやってきた。
おぉ~っ、スープ(煮汁)もたっぷりになっている。白菜から水分が出たんだな。
一緒に出してくれる小鉢に、レンゲで取り分けながらハフハフといただく。
いやぁ、煮込みそのものもうまいんだけれど、煮込豆腐はまた別もんだなあ。
これはもう牛もつ煮込みをベースにした「小さな鍋もの」だね。ごはんがあれば、完全な食事メニューにもなりそうだ。
前に来たときにもとなりに座っていた、N原さん、F田さんは、今日もやっぱりとなりにいて、「また一緒になったから」とキープしているダイヤ焼酎の一升瓶(2,000円だって!)から、ナカ(ホッピーの焼酎おかわり)をごちそうしてくれた。
N原さんとF田さんは、それぞれご近所に住んでいるひとり客同士。毎日のようにやってくるから、いつも店内で一緒になるんだそうな。
「この一升瓶が、4日ぐらいで空くんだよ」とのこと。2週間で3本ぐらいのペースである。すごいなあ。
そして目の前の煮込豆腐を見ながら、「20代なら、ひとりでいけるだろうけど、いま食べろと言われるときついなあ。美味しいんだけど、量が多いからなあ」。
おっしゃるとおり。とっても美味しいんだけど、食べても食べても減った気がしない。
なんとか汁まで完食して、この1品だけで、じっくり2時間の酒場浴。ホッピーはソト1・ナカ3なんだけど、ナカはN原さんとF田さんにいただいたので、お勘定は1,340円でした。
どうもごちそうさま。うぅ~っ、超満腹じゃ!
| 固定リンク
コメント